昨日、第17回生態学琵琶湖賞の授賞式が行われた。
私も、日本陸水学会会長として出席した。
受賞したのは、東京大学の大手信人さんと京都大学の中野伸一さんの二人だ。
大手さんは、森林の水循環と生態系の関係を調べている人だ。
中野さんは、水中の微生物が果たしている役割を研究したいる。
どちらも時間と忍耐の要る研究対象だ。
森と水、なんともにくい選考の演出だった。
NPO法人びわ湖トラストも、森と湖の相互作用について学習している。
気候の変化がもたらす災害は、私たちが付き合っている森や湖にも及んできている。
それはこれからも拡大していくのではないか。
自然のエネルギーは人間の制御能力を大きく上回る。
年間に琵琶湖に入ってくる太陽の熱エネルギーは、滋賀県で使うすべてのエネルギーの60年分にも及ぶ。
人間に出来ることは、とりあえず良く知ることなのだろう。
その意味で、二人の記念講演は時宜を得ていた。
調べて、記録して、そしてどうするか。
深刻な問いかけがなされている。
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