花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

桔梗 4

2008年06月15日 21時20分42秒 | 春夏の花
智積院のキキョウの花。
背景のオレンジ色は、何か護摩を焚いていた火。
一緒に写そうとすると花がそっぽを向いてしまったが、まぁいいやと撮った一葉。
白い桔梗は物足りない気がして好きでなかったが、画面内に暖色系の色が入ると引き立つことがわかった。


根元で倒れて花で上を向いている。
これは、むしろ苔の方を撮りたくて撮った写真。


このお寺は、正面入り口から本道までの道に沿って長々と、左右に桔梗を咲かしている。
あまり大群になって映える花でもないので奇妙にも思うが、山野のカオスより整然とした風景に似合う花なので、こういうのは特別に美しい。


おまけ、初めて見た開きかける花。
五芒星の内の3つがまだ開いていない状態。
つい、手でピリッとやってしまいたくなる雰囲気だが、面白いのでそのまま写真に撮るだけに留めた。

天ヶ瀬ダム 2

2008年06月14日 21時35分19秒 | 春夏の風景
一時の雨続きでダム湖に増えた水を放水する天ヶ瀬ダム。
俯瞰で撮れないのでスケール感はイマイチだが、目で見た分にはたいそうな豪快さであった。

上写真の一部望遠。
流れ落ちる模様が水に見えない。横のコンクリート壁の一段半ほどで人の背丈くらいある。

 
ダムの上、向かって左側から+部分拡大。

 
ダムの上右からのHDサイズ+部分拡大。

水というものは凄いものだ。
たくさんあるのは頼もしい感じでもあるし、そら恐ろしい気もする。

雛芥子

2008年06月13日 22時19分44秒 | 春夏の花
植物園の花壇のヒナゲシ。
背景で色がぐしゃぐしゃに混ざっている部分が綺麗。
草の茎がもっとシャキっとしていれば絵的に良かったかと思うが、仕方のないことなので言うまい。

この日は、先日アップ分のシモツケの花と同じく、日陰にある花の背景を日向にしてピカピカの雰囲気を出したい気分だったのでこれもそれに同じ。


花が終わって実になる部分に花びらの残りが引っかかっているもの。
何か捨て置きがたい絵面であった。


ヒナゲシは別名を虞美人草というらしい。
ヒナゲシは園芸種的にいろんな種類があるので、さぞやたくさんの虞美人がいることだと思うが、花の時期が終わってしまえばどれも同じだ。

ヒナゲシは芥子だが阿片にもならない無害なものでもある。
綺麗なだけより、せっかくだから何かもうひとひねり欲しい。

京鹿子

2008年06月13日 21時37分10秒 | 春夏の花
こちらがキョウカノコ。
前ページのシモツケの花と混同していたのをご指摘頂けたので修正。
花の付き方、花びらとワサワサのバランスが違う。葉の様子も違うとのこと。

府立植物園は、丁寧に飾り咲かしてある花もあれば無造作に咲かしてある花もあって、個人的には後者が有り難いが、撮った後でモノの名がわからなかったりもする。

下野と京は栃木と京都である。
京都人の私は日本地図で栃木の正確な位置を指差せといわれれば間違うかもしれない。
名前の由来はわからないが、面白げな名の花だ。

下野

2008年06月12日 22時26分48秒 | 春夏の花
日陰に咲いているシモツケの花を、日向の緑を背景に。

全体に小作りなので、画面から2メートルくらい離れて見られると、割りに正確な印象で見ていただけると思う。


薄明かりの下で白い花を。
ワサワサの薄紅色が、良し悪し共に素晴らしい。


大水青蛾

2008年06月11日 22時51分19秒 | 蝶・蛾
哲学の道の蛍は地元民さんによるとこのところ減っているそうで、行ってみたが見れなかった。
しかし、お目当てとは違ったが、見たかったオオミズアオが居たので今回は「当たり」だった。
思っていたより小さかった。アゲハくらいのサイズだったか。
オオミズアオより小型のオナガミズアオなら触角が緑っぽいと思うが、そっちかもしれない。


空はまだ微妙に明るい19時半だが、地面の写真を撮るにはiso1600でも暗すぎるので内蔵ストロボ使用。

水色ベースの色無の唐織の能装束っぽい雰囲気がとても素敵で、ちょっと陰気さも嬉しい美しさ。
羽がもうずいぶん傷んでいるのが残念だが、コレもコレで味になっているかもしれない。


HDサイズで。
フサフサ部分の質感が素晴らしい。
紅ラインの通るフサフサ部分など、たまらない。

2008年06月10日 21時07分39秒 | 春夏の花
アザミの花、真上から。
日の丸構図が映える、ナイス放射状。

言うまでもないが写真上は咲いているもの、下は咲きかけのもの。
アザミは花の咲く時期が長く、アゲハなどの蝶も蜜を吸いにくるので、野の花が少なくなる時期の蝶写真にはありがたい。

種類はたくさんあるようだが、特にこだわりたい気はしない。
ゴボウもアザミの仲間だということは今調べていて初めて知った。

石榴

2008年06月09日 21時56分58秒 | 春夏の花
ものすごい朱色が鮮やかなザクロの花。
後で実になる根元の部分が最初から大きくて、花びらと同じに派手なのが珍しく、面白い。


花びらが散ると、その部分がタコさんウインナーのようなカタチで残る。
そういえば、色もそのままタコさんウインナーのようだ。
ツボミも写っているが、それは切る前の赤いウインナーのようだ。

果物としては、ひたすらに食べるのが面倒な部類に入るもので、一時期流行っていたようだが今どうなんだろう。
まぁ旨いものではある。

山雀 13

2008年06月08日 20時44分24秒 | 
ヤマガラの若鳥。
逆光が差し込んで画面が白っぽくなっている。ヤマガラ自体も、若いのは色が薄い。
親は、遠くはないが下からは見えないところでニャーニャー鳴いていた。


ヤマガラの大人は色の境界がくっきりしてメリハリの利いた姿だが、この若いのは全体にぼやけた模様になっていてイマイチ要領を得ない感じ。

しかし腹の赤茶色が薄いと、シジュウカラとかのノーマルなカラ類と違わないことが分かりやすい。

稗鳥 4

2008年06月07日 21時32分03秒 | 
ヒヨドリ親子の最終レッスン。
既に親子とも見た目で差はないが、明らかに片方が飛び方も停まり方も下手なので分かる。
エサの桜の実は、いくらでもあったのがそろそろ少なくなって来ているがまだまだたくさんある。
親はすぐ近くからあまり離れないが、子は自分でついばんで食べる。
写真は、親が飛んで子がそれに続こうとするところ。


実のある枝に子が取り付いたところ。
落ち着けずに5秒ほどバタバタしていたので余裕を持って撮れた。
何気なく枝から枝へ飛ぶのも訓練による技術の賜物であることが分かる。

人間様が良い季節だなぁと思う頃はひと月ほど過ぎてしまったが、なんだかとても爽やかな一葉。

泰山木 2

2008年06月06日 23時31分12秒 | 春夏の花
タイサンボクの花。
花のサイズは蓮の花くらい巨大で、開いていく途中で重力に負けてデロっと崩れた形になってしまう。
開きはじめの丸い形が一番綺麗であろうか。

花のツボミも同じく大きい。鼻の右奥のがそれだ。
触ると、産毛とその下のしっとりした地肌の感触が気持ち良い。
中身は詰まっていなく、軽く適度に柔らかい感触。

なんとも見た目の大味な植物だが、大きいものは良いものだ。

緋縅蝶

2008年06月05日 22時07分15秒 | 蝶・蛾
おなじみ、府立植物園自慢のアリウム・ジャイガンチュウムの花に訪れた、こちらはお馴染みでないヒオドシチョウ。
タテハチョウらしいオレンジ・黒の斑に加え、薄青の縁取りがあるのが特徴。
もっとクッキリピッチリしたラインになっていれば綺麗だっただろうが、まぁコレもそれなりに綺麗ではあるが、かすれ気味の微妙な縁取りである。


その辺の拡大。
天然のドット打ち職人芸である。
織物っぽいと言ったほうが良かろうか。
上にかすれ気味と書いたが、何かに擦れてかすれたのではなく元々であることがわかる。


1枚目と同じようなのでHDサイズに。

蝶類の中では虫っぽさが目立つタテハチョウ系は好みの分かれるところであろう。
遠くから見れば普通に綺麗な蝶だ。

花菖蒲 4

2008年06月04日 22時11分04秒 | 春夏の花
ハナショウブはノーマルなアヤメやカキツバタに比べて、園芸種的なわざとらしさが鼻に付くので、個人的にはそれらより一つ下に見ている。
でもゲルマンアイリスほどわざとらしいものではないので、それよりは上。

アヤメ、イチハツ、シャガらの仲間たちに比べて巨大といってもいい大きさは好きだ。
従って、コレくらいの大きさでアレくらいの野趣のあるカキツバタが好きなことは閑話休題。
ただしハナショウブの豊富な色・模様バリエーションの良さを認めるのは、やぶさかでもない。

 
ところで、この季節は鳥より蝶狙いが多いので持ち出すレンズに80-200F2.8を選ぶことが多い。
充分に高品質な映像を出し、壊れかけの100-400APOよりもAF信頼性が高いので、それはそれで良い。

で、王様レンズたる135STFと撮り比べをしてみた。
三脚を持ってなかったので角度が変わっている適当な比較だが、左側のボケが滑らか過ぎるのがSTF、右側のボケに輪郭があるのが80-200F2.8。
STFのが青っぽくて彩度も高いのは今まで気付いてなかった。
マーしかし格が違いすぎる。改めてSTF素晴らしい。
普通使いにはズームとAFのできる80-200が便利なのは当然だが、本気で花を撮る気分なら代替品にできないな。

黒木間蝶

2008年06月03日 21時52分10秒 | 蝶・蛾
枯葉に擬態した蝶は、枯葉っぽいのはわかるが何の木の枯葉かというところまではフォローしていないので非常に歯がゆい。
枯葉模様ではあるが、見つけてしまえば枯葉そのものには見えない。
そんなクロコノマチョウ。
コノハチョウではなくコノマチョウ。


普段は羽を閉じている。
広げると綺麗な模様が、あると良いがこの蝶はそれが特にない。
一応申し訳のようにオレンジ色がちょっとあるようだが、写真に撮らせてはもらえなさそうだ。

山法師 2

2008年06月02日 22時48分53秒 | 春夏の花
6月になって、梅雨はまだだと思うが週間天気予報はウンザリする雨続きの予報。

それとは関係なく、五月晴れの下のヤマボウシの花。
枝から平たく葉がついてその上にかぶさるように花がつく様子。

白いガクが目立つことは、この間からのヤブテマリ・ガクウツギなどと同じだが、この花はハナミズキと同じでガクの真ん中の緑のモコモコが花の蕾である。

ヤマボウシの花は遠目に見た方が綺麗だと思うが、遠くからの写真にするとイマイチ漫然として目で見た印象と違ってしまってよくわからない。
その辺を熱心に研究したいかというと実はそれほどでもないので今に至る。