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キンギョバツバキ

 大学セミナーハウスで見られる「キンギョバツバキ(金魚葉椿)」。ツバキ科ツバキ属の常緑小高木で葉先が金魚の尾びれのように裂けていることから名付けられている。これはヤブツバキの突然変異で生まれたとされていて江戸時代には既に存在していたようだ。当地では鹿島緑地で1株確認していたが、ここにもあるのを知って開花を待っていた。花期は普通のヤブツバキよりも遅いのかここを通るたびに確認していたが、やっと咲いてくれた。
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ダンコウバイ・1~雌花序

 東中野公園付近の道端で見られる「ダンコウバイ(檀香梅)」。“梅”の名が付くがウメとは無関係でクスノキ科クロモジ属の落葉低木。関東地方以西の山地や林縁に生育している。雌雄異株で写真は雌花序。花径はわずか3~4ミリで花被片は6枚。中央に柱頭の伸びた雌蕊がありその周りに葯が退化した仮雄蕊が9本ある。遠目に見るとサンシュユのようにも見えるが、近づいてみると花の形は全く異なる。また花後に展開する葉は先端が3裂するので見分けられる。
 “壇香梅”の名前はもともとはロウバイの一品種(唐蝋梅)だったが、明治時代にこの樹の名前に当てられたようだ。“壇香”は香木のビャクダンの漢名だがダンコウバイの材や種子に芳香があることに由来している。地方によってはダンコウバイのことを“タニコウバシ(谷香ばし)”と呼ぶことがあり、それが転訛してダンコウバイになったという説もある。
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