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イヌノフグリ・1~希少種

 オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の「イヌノフグリ(犬の陰嚢)」。東アジアや日本に広く分布する在来種だが、外来種のオオイヌノフグリに生育場所を奪われ今は山間部に行かなければ見られない希少種になっている。オオイヌノフグリの花径は1センチほどあるのに対して本種はわずか2~3ミリ。そこにあると言われてもなかなか見つからない。
 オオイヌノフグリは開花中に受粉できないと花が閉じた後に雄蕊が曲がり自家受粉するという奥の手を持っているためどんどん勢力を拡大している。またオオイヌノフグリの花粉がイヌノフグリに付くと(種間送粉)、イヌノフグリの果実が正常に成熟せず種子が少なくなることがわかっている。逆にイヌノフグリの花粉がオオイヌノフグリに付いても影響はわずかで、イヌノフグリのほうが一方的に“繁殖干渉”を受けていることになる。ここではイヌノフグリのすぐそばにオオイヌノフグリが迫ってきておりその生存は風前の灯と思われる。
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コゴメイヌノフグリ・1~傘平緑地

 傘平緑地付近の道端で多く見られる「コゴメイヌノフグリ(小米犬の陰嚢)」。オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の越年草でヨーロッパ原産。昭和35年(1960年)から小石川植物園で栽培されていたものが園内に拡がりその後都内に逸出した。花径は5ミリほどでオオイヌノフグリの半分程度。葯は淡黄色で中心部は黄色い。
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シダレヤナギ・1~向山緑地

 向山緑地の水路に生育している「シダレヤナギ(枝垂柳)」。ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木で雌雄異株。写真は雄花序で長さは2センチほど。多数の雄蕊が見える。雌花序には柱頭が2~4裂した雌蕊がたくさんある。

♪♪悲しいことがあると 開く皮の表紙
  卒業写真のあの人は やさしい目をしてる
  町で見かけたとき 何も言えなかった
  卒業写真の面影が そのままだったら
  人ごみに流されて 変わってゆく私を
  あなたはときどき 遠くでしかって
  話しかけるように ゆれる柳の下を
  通った道さえ今はもう 電車から見るだけ
  あの頃の生き方を あなたは忘れないで
  あなたは私の 青春そのもの
  人ごみに流されて 変わってゆく私を
  あなたはときどき 遠くでしかって
  あなたは私の 青春そのもの
(『卒業写真』 作詞・作曲・歌:荒井由実 昭和50年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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