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ツチグリ・1~雨上がり

 アメリカ航空宇宙局(NASA)は、先月19日に火星に着陸した探査車パーシビアランス(Perseverance=忍耐、不屈の精神、不屈の努力)が初の走行試験に成功したと発表した。探査車は今後土壌を採取して生命の痕跡を探すほか将来の有人探査に向けた調査や実験を行う予定になっている。
 火星と言えばタコのような火星人が有名だがこれはSF作家のH.G.ウェルズ原作の『宇宙戦争』(1898年)で登場したことがきっかけ。この物語の結末は、火星人は地球人の武器による攻撃ではなく地球に存在する病原菌で滅んでしまう。火星人にはこの病原菌に対する免疫力が無かったということだ。今は火星にはタコがいないというのは小学生でも知っているが微生物の痕跡が見つかれば世紀の大発見になる。
 写真は火星人の襲来ではなく、雨上がりの野道に出現した「ツチグリ(土栗)」。ツチグリ科ツチグリ属のキノコで、雨が降ると外皮を拡げ雨粒が中央の袋状のグレバ(胞子が放出される部分)に落ちるとその衝撃で小さな穴から胞子を吹き出す。晴れの日には外皮が丸くなりコロコロと転がって移動する。外皮の内側に白い模様が見えるが、これは“菌糸”で水分を含むと外側よりも膨らんで反り返る仕組み。
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ハナノキ・2~雄花序

 八王子みなみ野駅付近で咲き始めた「ハナノキ(花の木)」。ムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉高木で雌雄異株。写真は雄花序で小花が4~10個付き、萼片は5枚で雄蕊は5~6本ある。ここは数十本の街路樹になっていて雄株のほうが多い。
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