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ツクツクボウシタケ・2~寄生

 バッカクキン(麦角菌)科イサリア属の「ツクツクボウシタケ(つくつく法師茸)」。地上部はわずかしか見えずこれまではそれと気付かなかったのだろう。全草の確認のために地中部分を掘りだしてみたのがこの写真。地上部の白い部分は1~2センチでその下には枝分かれした長さ3~4センチの淡黄褐色の分生子の柄が地中のセミの幼虫の頭部に繋がっていた。幼虫の長さは3センチほどでグロテスクだが、これが自然界の姿でもある。人間はこの“冬虫夏草”を生薬や薬膳料理として利用している。
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マキエハギ・1~開放花

 マメ科ハギ属の「マキエハギ(蒔絵萩)」。細く伸びる花柄の先端に小さな蝶形花を付ける様子を風雅な蒔絵の筆使いに見立てたという。マキエハギはこの開放花の他に葉腋に閉鎖花を作る。開放花で他の遺伝子を取り入れて強い性質になりつつ、もしもの時に備えて自家受粉で子孫を増やす巧みな戦略を取っている。
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