ミヤマウズラ･4～開花

　ラン科シュスラン属の「ミヤマウズラ（深山鶉）」。北海道～九州の山地に分布している常緑多年草で草丈は15～25センチ。8～9月に花序に妖精のような可愛い花を数個咲かせる。高尾山系では何ヶ所で見られるがなかなか花期に合わせるのが難しい。この日は台風7号が日本海に抜け東京は曇時々晴れの予報。それならと言うことでまずは奥高尾の生育地を確認。しかしそこはまだ蕾だったが高尾山頂から下ってきて2ヶ所目でちょうど開花を見ることができた。ところがここに来るまでに一天俄かに搔き曇り頭の上ではゴロゴロと雷が鳴り出した。休憩小屋は少し遠いのでとりあえず尾根道を避けて森の中に入り常緑樹の枝葉の下で15分ほど雨宿りした。

ホドイモ･5～葉

　マメ科ホドイモ属の「ホドイモ（塊芋）」。北海道～九州の陽当たりの良い林縁などに生育しているつる性多年草で花期は7～8月。葉は普通は小葉が5枚の羽状複葉になる。花序はこの葉に隠れていることが多く、ホドイモを見つけるにはその奇妙な花よりもこの葉を見つけるほうが良い。