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アマチャヅル・6~開花

 小山内裏公園の林内で蔓を伸ばしている「アマチャヅル(甘茶蔓)」。ウリ科アマチャヅル属のつる性多年草で日本全土の山野に生育している。雌雄異株で8~9月に葉腋に直径5ミリほどの淡黄緑色の小さな花を総状に咲かせる。写真は雄花で5個の雄蕊が見える。
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バアソブ・4~名前

 キキョウ科ツルニンジン属の「バアソブ(婆そぶ)」。北海道~九州の山野に分布しているつる性多年草で花期は8~10月。同属のツルニンジンの花冠は4センチほどだが本種は2センチほどと半分程度。写真で比べるとそっくりだが実物を見ると違いはすぐにわかる。“そぶ”とは木曽地方の方言で“そばかす”を意味しており、花が大きいツルニンジンを“シイソブ”と呼ぶのに対して本種をバアソブと呼んだようだ。
 以前も触れたが、シミとそばかすは同じものではない。シミは加齢で発色する老人性色素斑でひとつひとつは大きいがそばかすよりは数は少なくこめかみや耳の横などに出る。一方、そばかすは正式には雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれ、遺伝により若い頃にシミよりは細かい点々が鼻や頬に左右対称に現れる。つまり爺さんや婆さんの顔に出ているのは“そぶ”ではなくシミであり、ジイソブ、バアソブはジイシミ、バアシミが正しい。
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