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タカオスミレ・4~奥高尾

 スミレ科スミレ属の「タカオスミレ(高尾菫)」。同属のヒカゲスミレの変種で葉がこげ茶色~黒紫色になり高尾山で最初に発見されたことから名付けられている。高尾山以外にも分布しており、沢沿いなどやや湿気が多い場所に生育している。これは奥高尾のもの。
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アンズ

 宮上中学校付近の遊歩道で見られる「アンズ(杏)」。バラ科アンズ属(←サクラ属)の落葉小高木で同属のウメに良く似ているが濃紅色の萼片が反り返るので見分け易い。アンズの種子の中にある仁(さね)を“杏仁(きょうにん)”と呼び、古くから薬膳料理として使われている。中華料理のデザートに出てくる“杏仁豆腐”は“あんにん”と発音される。
 ところでアンズの林を“杏林(きょうりん)”と呼び医者の尊称になる。これは中国の『神仙伝』の故事によるもので、名医の董奉(とうほう) が多くの病人の診療に力を尽くし治療代を受け取る代わりに杏の苗木を植えさせたところ、数年で家の周りが林になったという。三鷹市にある杏林大学の建学精神は“眞善美の探求”でこの故事に因んでいる。
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