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イヌノフグリ・3~絶滅危惧

 オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の「イヌノフグリ(犬の陰嚢)」。この界隈では外来種のオオイヌノフグリやタチイヌノフグリに生育場所を奪われ今は山間部の限られた場所でしか見られない。花径は2~3ミリで外来種のオオイヌノフグリに比べるとはるかに小さい。オオイヌノフグリは開花中に受粉できないと雌蕊が曲がって自家受粉し確実に子孫を増やす。またオオイヌノフグリの花粉がイヌノフグリに付く(種間送粉)とイヌノフグリの果実が正常に成熟せず種子が少なくなることがわかっており、イヌノフグリにとっては厳しい環境になっている。
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カイコバイモ・4~片倉城跡公園

 片倉城跡公園の歩道脇で見られる「カイコバイモ(甲斐小貝母)」。ユリ科バイモ属の多年草で日本固有種。東京都、静岡県、山梨県の落葉樹林下や林縁に生育しており、“甲斐”の名を付けられている。草丈は10~20センチで早春に直径2~3センチの花を下向きに咲かせる。コバイモの仲間にはアワコバイモ(阿波小貝母)、イズモコバイモ(出雲小貝母)、トサコバイモ(土佐小貝母)、ミノコバイモ(美濃小貝母)、コシノコバイモ(越の小貝母)などがあり地域性が高い。
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