サンバの練習は楽しいのですが、夜が遅いのが考えものです。車がない我々は、いつも終バスの時間を気にしながら練習に出ています。自分らが出入りしているチームは、すべて遠く、バスを乗り継いで、1時間から1時間半、雨が降ると、渋滞で片道2時間かかる所もあります。
先日、10歳の息子と2人で、サントスFCの応援団のサンバの練習に行ったときのこと。私は打楽器隊の前で、チーム、ナンバー2のダンサーとして、気合いを入れながら踊っているというのに、打楽器隊から抜け出して来た息子が、自分の腕時計を指して「お母さん、急いで帰らないとバスがなくなるよ!」と言ってくるのです。
打楽器隊の前で踊っている人に近寄って、気やすく話しかけるというのは、ありえない行為です。隣で踊っているハイーニャ(女王)の冷ややかな視線を感じながらも、息子に「まだ、大丈夫だから、ここに来ないで」とその場をしのぎました。
案の定、その日は、終バスになりました。家までバス2本を乗り継いで帰るのですが、1本目のバスの中で、息子はぐっすりと眠りました。乗り換えのバスターミナルは、すでに最終バスが出たところも多く、人もまばらです。3カ月ほど前には、このバスターミナルで深夜、パンク少年が売店の店員さんを刺し殺した、という治安の悪い場所です。
自分のひざの上で熟睡している息子を見ながら、こんなところで、一体全体、私は何をしているのか・・・と自問自答してしまいました。
しかし、深夜までの練習がなくては、サンバは語れないのがつらいところです。次回の練習は午前4時までです。今度は、終バスではなく、始バスになってしまいます。カーニバルまで、あと1カ月余。息子の機嫌をうかがいつつも、この練習期間を十分に満喫したいものです。
先日、10歳の息子と2人で、サントスFCの応援団のサンバの練習に行ったときのこと。私は打楽器隊の前で、チーム、ナンバー2のダンサーとして、気合いを入れながら踊っているというのに、打楽器隊から抜け出して来た息子が、自分の腕時計を指して「お母さん、急いで帰らないとバスがなくなるよ!」と言ってくるのです。
打楽器隊の前で踊っている人に近寄って、気やすく話しかけるというのは、ありえない行為です。隣で踊っているハイーニャ(女王)の冷ややかな視線を感じながらも、息子に「まだ、大丈夫だから、ここに来ないで」とその場をしのぎました。
案の定、その日は、終バスになりました。家までバス2本を乗り継いで帰るのですが、1本目のバスの中で、息子はぐっすりと眠りました。乗り換えのバスターミナルは、すでに最終バスが出たところも多く、人もまばらです。3カ月ほど前には、このバスターミナルで深夜、パンク少年が売店の店員さんを刺し殺した、という治安の悪い場所です。
自分のひざの上で熟睡している息子を見ながら、こんなところで、一体全体、私は何をしているのか・・・と自問自答してしまいました。
しかし、深夜までの練習がなくては、サンバは語れないのがつらいところです。次回の練習は午前4時までです。今度は、終バスではなく、始バスになってしまいます。カーニバルまで、あと1カ月余。息子の機嫌をうかがいつつも、この練習期間を十分に満喫したいものです。