2020年公開のアメリカ映画です。
詐欺師の両親に育てられて、本人も詐欺に荷担させられている女性の話です。
かなりデフォルメされたコメディタッチの作品ですが、そこに漂う女性の絶望的な孤独が胸にしみます。
女性は26才なのですが、きちんと養育されていないため、ずっと幼く感じられます。
女性はまったく子供としての扱いを受けたことがなく、詐欺の経費も儲けも三等分する両親のやり方は、滑稽を通り越して、薄ら寒くさえ感じます。
偶然飛行機の中で知り合ったプエルトリコの女性をきっかけに、両親からの自立を示唆するラストシーンが印象的です。