児童文学研究者の宮川健郎は「声をもとめて」という論文(その記事を参照してください)の中で、「声が聞こえてくる」幼年文学のひとつとして、この作品をあげています。
ボタン入れのお皿の中にいるボタンたち(ボタン以外の物も交じっていますが)が身の上話をするお話が、十作載っています。
この手のお話は、アンデルセンの「なまりの兵隊」やアニメの「トイストーリー」など、すでにたくさんあって特に新味はありません。
また、身の上話も、ほとんどが安直なもので楽しめませんでした。
「たかどのほうこ」ブランドでそこそこ売れるのでしょうが、宮川がいうような「ホラ話」との可能性があるような作品とは思えませんでした。
ただ、ストーリーを進める語りとそれにチャチャを入れる別の語りになっているのが工夫されている点で、年少の読者にはお話を聞いているような効果が得られるでしょう。
このあたりが、「声が聞こえてくる」幼年文学として、宮川が評価した点かもしれません。
ボタン入れのお皿の中にいるボタンたち(ボタン以外の物も交じっていますが)が身の上話をするお話が、十作載っています。
この手のお話は、アンデルセンの「なまりの兵隊」やアニメの「トイストーリー」など、すでにたくさんあって特に新味はありません。
また、身の上話も、ほとんどが安直なもので楽しめませんでした。
「たかどのほうこ」ブランドでそこそこ売れるのでしょうが、宮川がいうような「ホラ話」との可能性があるような作品とは思えませんでした。
ただ、ストーリーを進める語りとそれにチャチャを入れる別の語りになっているのが工夫されている点で、年少の読者にはお話を聞いているような効果が得られるでしょう。
このあたりが、「声が聞こえてくる」幼年文学として、宮川が評価した点かもしれません。
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偕成社 |