秋の空を見上げる二首のうちの黒崎善四郎の歌、
「秋晴れに小躍るほどの洗濯好きああ妻はどこにも居らず」
長年介護して先に逝かれてしまった妻への思いをストレートに歌う黒崎に、北村は自分の言葉は最小にして、妻の死の前後の実に三十七首も引用しています。
その思いの強さ、世の中を二人だけで生き抜いてきた夫妻の人生が胸を打ちます。
「秋晴れに小躍るほどの洗濯好きああ妻はどこにも居らず」
長年介護して先に逝かれてしまった妻への思いをストレートに歌う黒崎に、北村は自分の言葉は最小にして、妻の死の前後の実に三十七首も引用しています。
その思いの強さ、世の中を二人だけで生き抜いてきた夫妻の人生が胸を打ちます。
うた合わせ 北村薫の百人一首 | |
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