ストーリーはなく、ささいなことでいさかいを起こしたと思われる男女の関係を、女性からの視点で、以下のタイトルの短文でつづっています。
待機。結局。訓練。内部。冷蔵庫。見惚れる。却下。復讐。決定。寝室。夜の底。
散文というよりは、連作詩のような味わいがあります。
普通の散文の短編集の中に突然このような作品があると、ドキッとします。
児童文学の世界では、ストーリーがなく発想の連鎖で書かれた作品としては、岩瀬成子の「あたしをさがして」が有名ですが、あの作品は発想がどんどん外へ向かっていったのに対して、この短編は男女関係の内部に収斂していく感じで、児童文学でもこのようなタッチで子どもたちの関係を描いたらどのようになるのかと興味がわきました。
待機。結局。訓練。内部。冷蔵庫。見惚れる。却下。復讐。決定。寝室。夜の底。
散文というよりは、連作詩のような味わいがあります。
普通の散文の短編集の中に突然このような作品があると、ドキッとします。
児童文学の世界では、ストーリーがなく発想の連鎖で書かれた作品としては、岩瀬成子の「あたしをさがして」が有名ですが、あの作品は発想がどんどん外へ向かっていったのに対して、この短編は男女関係の内部に収斂していく感じで、児童文学でもこのようなタッチで子どもたちの関係を描いたらどのようになるのかと興味がわきました。
愛の夢とか | |
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講談社 |