国立新美術館で開催されている肖像芸術に絞った展覧会です。
肖像芸術に絞ったという狙いは面白いのですが、なぜルーヴルなのかが十分に表現されていない感じを受けました。
確かに、ルーヴルならば、エジプト時代から19世紀までの広範な時代の美術品を所蔵していますし、絵画に限らずに彫刻や様々な装飾品などの多様な肖像芸術をカバーできるでしょう。
しかし、その膨大な所蔵品の中から、展示されている110点に絞り込んだ意図がもう一つはっきりしませんでした。
網羅性を重視したために、かえって肖像の持つ意味や芸術としての変遷をうまくとらえきれずに、全体としてあいまいな印象を受けました。
また、展示品も概して小粒(しいて目玉といえば、ヴェロネーゼの「美しきナーニ」やアルチンボルドの「春」と「秋」や古代エジプトの棺用マスクでしょうか)で、ずっと鑑賞していたいという気を起こさせるような魅力的な作品は少なかったです。
肖像芸術に絞ったという狙いは面白いのですが、なぜルーヴルなのかが十分に表現されていない感じを受けました。
確かに、ルーヴルならば、エジプト時代から19世紀までの広範な時代の美術品を所蔵していますし、絵画に限らずに彫刻や様々な装飾品などの多様な肖像芸術をカバーできるでしょう。
しかし、その膨大な所蔵品の中から、展示されている110点に絞り込んだ意図がもう一つはっきりしませんでした。
網羅性を重視したために、かえって肖像の持つ意味や芸術としての変遷をうまくとらえきれずに、全体としてあいまいな印象を受けました。
また、展示品も概して小粒(しいて目玉といえば、ヴェロネーゼの「美しきナーニ」やアルチンボルドの「春」と「秋」や古代エジプトの棺用マスクでしょうか)で、ずっと鑑賞していたいという気を起こさせるような魅力的な作品は少なかったです。
ルーヴル美術館 (別冊太陽) | |
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