ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

8/22日 安曇野西に聳える餓鬼岳訪問 その2:魚止めの滝まで沢筋を歩いていく

2013-08-27 06:45:17 | 草花
今回の山行では白沢という沢筋を登って行きますので、標高1500mくらいのところにある「最終水場」まで常に水の付近を歩いていると言う言い方をしても言いすぎではないくらいに水に恵まれています。
このことを言いかえると、雨が纏まって降ると、沢沿いの山道はおそらく通行不能になるのではないかと推量しました。
日照り続きの今回はそんな心配もなく、往復できた次第ではありますが・・・・。

この記事ではいよいよ沢を登って行くあたりのレポートになります。

ペンキの〇印 ↓

流れの岸辺の岩に〇印がつけられていますね、これと石積みケルンを目印にして道をたどります。



イワカガミ ↓

岸辺にイワカガミが出て来ました。時としてとても大きな葉のものも出てきます。ここではオオイワカガミも生育するようです。



鎖 ↓

これから先の道は、鎖、ロープ、木橋などが多用された道となります。つまりそういうものの助け無しにはこの山は登っていけないということになります。
こういう他人の助力の賜物で山頂に至ってもなお「征服」・「制覇」という言葉を使いたがる「状況の読めない困った人間」にはなりたくありませんね。



ハナヒリノキかな?

珍しい葉っぱを見つけました。何処かで見たことがあるようなないような・・・・。
ハナヒリノキでしたか?



ホツツジ ↓

小さな花がポツポツと沢山付いています。



イワナシ ↓

今山行中に何度か見かけましたが、実の付いたものはなくて、美味にありつけませんでした。



沢渡り ↓

こういうところを何度か繰り返して沢を遡って行きます。



フクオウソウ ↓

やや暗い場所で、蕾の株を見ました。



カニコウモリ ↓

こういう場所には必ず姿を見せてきます。



ハシゴ ↓

行きはヨイヨイ・・・・・。 上りで使うのは良いのですが、復路はやや面倒そうなハシゴですね。



桟 ↓

岩を越え、沢を越えて架けられた桟・・・・ありがたいですね。これがなければ水を歩く沢登りの世界となります。



ノブキ ↓

山の取っ掛かりで見たノブキはこじんまりとしていましたが、ここで見るものは背丈がのびのびとして随分大きく育っています。



ウワバミソウ ↓

こういうところですので、ウワバミソウだって出て来ます。



魚止めの滝が見えた。 ↓

行く手に滝が見えて来ました。あれが魚止めの滝ではないかと感じながら近づいていきます。



イタドリ ↓

滝に近づく沢辺にイタドリの花が盛大に咲いていました。



ミヤマトウバナ ↓

こういう草も湿った土の上で出て来ます。



ネバリノギラン ↓

地味な花ですが、これから先時々顔を出してきます。



ゴマナ ↓

水のそばで、日あたりがある場所にはこういう草も顔を出してきます。
沢筋は植物の種類が割合豊かなんだな・・・と感じながら登って行きます。
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8/22日 安曇野西に聳える餓鬼岳訪問 その1:歩き始めて紅葉の滝まで行く

2013-08-26 06:58:41 | 草花
22日に長野県安曇野の西を限る山、餓鬼岳を歩いて来ました。
この山はもう30年ほど前から話に聞いていて、とても魅力的なところであることを感じていましたので、是非行きたいと念願していましたが、なかなか機会がなくて、ノビノビとなって30年も実現が持ち越されていました。

餓鬼岳は標高2647mの山で、中部山岳国立公園の中に位置しています。
餓鬼岳の名前の由来は「崖(がけ)」の山という意味ではないかという説があります。
登山ルートが長めでやや行きにくさもあり、静かな山歩きを満喫できるということであります。

この山に行くからには、是非、小屋泊まりをして、ゆったりと自然に浸りこんだほうが良い・・・と、どの案内にも書いてありましたが、今回は残念ながらその贅沢が出来ず、殺風景な日帰り往復山行を強いられました。
今度行くときには、季節と天気を選んで、是非小屋で一泊して、ゆっくり歩いて見たいと思いました。

まずは位置です ↓




安曇野からの遠望図(カシミール) ↓

今回もこの山の写真は撮れていません。カシミールのカシバードで描画したものを貼ります。



行程図 ↓

画の右から左に歩いて、また右に戻って来ました。



断面図 ↓

標高差が結構あり、歩いた距離も相当な長さになりました。



白沢登山口 ↓

歩き始めはヘッドランプをつけてここに来ました。ここから山の中に入っていきます。



オトコエシ ↓

朝空が白みかけて来て、ヘッドランプの先にオトコエシの花が咲いています。



テンニンソウ ↓

やがてテンニンソウの花も出て来ました。この花にはこれから後もどんどん出会っています。



キツリフネ ↓

一輪だけこの花を見ました。



ノリウツギ ↓

この季節の定番植物と言うことでしょうか、これから後も何度か行き会いました。



流れを渡る ↓

これからかなり長きに渡り、沢を何度も横断して行きますが、ありがたいことにこういう措置がしてあって、水に濡れる事はありません。



タマアジサイ ↓

沢筋ですとお決まりのように、この花も登場してきます。



ヤマアジサイ ↓

もう充分に遅い感じですが、こういうものもお目見えしてきます。



オクモミジハグマ ↓

始めのうちはこの花がちょこちょこと出て来ました。



シラヒゲソウ ↓

これは嬉しい出会いでした。シラヒゲソウにはもう20年くらい出会ってきませんでしたが、ここではかなりの頻度で、この花を見ることが出来ました。



ノブキ ↓

地味なこの花もこういう沢筋が大好きのようで、出現頻度は多かったです。



シャクナゲ ↓

何シャクナゲか良く判りませんが葉裏に毛が付き、柔和な感じのシャクナゲでしたね。これからあともずっと出てきていました。



紅葉の滝 ↓

滝の全貌が良く見えませんが、ナルホド周囲の木の様子では紅葉の時季には素晴らしい眺めになるようです。
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8/15日 木曽御嶽、山上の五湖巡り その8(最終):三の池から女人堂経由して中の湯まで下る

2013-08-25 07:08:19 | 草花
木曽御嶽の紀行レポートを10日も引っ張ってしまいました。
この事は、自分にとって身体の弱った今夏のビッグイベントだったということなのでしょうね。
昨年は白出沢・奥穂高・前穂高・岳沢・上高地・焼岳と歩いたのに比べると随分レベルダウンしてしまいました。

この木曽御嶽山行の2日前には胃カメラを飲んでいたりして、自分の身体を舞台にしていろいろなことがありました。
こうやって少しずつ縮こまるわけにも行きませんので、暑さの峠が見えてきたこれからは反転攻勢に転じなければなりません。

今山行最後のレポートに入ります。

木段のジグザグ ↓

三の池から女人堂まで長い巻き道歩きをしますが、その中には一部分こんな急傾斜のところも混じります。



巻き道 ↓

視線の先に山腹を巻いたはるかな道のりが見えてきます。こんな景色を三度以上繰り返して緩やかに下って行きます。


ウラジロナナカマド ↓

ウラジロナナカマドの花が付いたものが出て来ました。随分遅くから咲いた花ですね。



崩れかけた雪渓 ↓

下の流れが雪を融かして、雪道が橋状になっています。そこを歩いて、雪が崩れると危険ですので、この雪塊の下を通りました。



また雪渓 ↓

この雪渓渡りは緊張させられました。下までずっと続いていましたので、滑落したら死亡ですね。歩運びを慎重に、最大限の配慮をして渡りました。



ツマトリソウ ↓

ツマトリソウは今山行で初めて見ることになります。



トウヤクリンドウ ↓

ここにもよい姿がありました。トウヤクリンドウは夏花の陣では、終盤部分を受け持つようです。



オオヒョウタンボク ↓

名前は大瓢箪木ですが、赤い小さな瓢箪の実。美味しそうに見えますが確か毒の実でした。



ハリブキ ↓

トゲのふすまで実を守っています。この青い実はやがて赤くなります。そんな姿に出あいたいですね。



コイワカガミ ↓

季節はずれに咲き残り・・・一輪だけですが・・・。



マイヅルソウ ↓

とっくに花は済んだと思っていましたが、まだ見せてもらえました。



女人堂 ↓

来たときに日の出タイムを迎えたこの場所に、10時間後に舞い戻って来ました。
ここは通過して先を急ぎます。



コバノイチヤクソウ? ↓

コバノイチヤクソウかマルバノイチヤクソウか迷いましたが、とりあえず・・・
この後道際の地べたに座り込んで最後の休憩を取ります。
腹に詰め込んで水分の補給も済ませた後は、何があっても休憩は入れないことに決めて下りて行きます。



7合目行場小屋 ↓

朝は闇の中を通りましたが、復路では窓のあいた小屋の中に、挨拶しながら通り過ぎます。



ヤマハハコ ↓

山の中ともなると、気品がありますね。



中の湯 ↓

出発地にある中の湯の赤い屋根が見えてきました。ここが営業しているなら、汗を流して下山したいものです。



駐車場着 ↓

ここでは少量ですが雨が降ったらしくて、車に雨滴がついていました。
総歩行数は31000歩でしたが、一時期歩数計が外れていましたので、不確かな数字となってしまいました。
ゆっくり歩いた14時間でしたが、腰に痛みが来てしまいました。未だ本調子ではありません。





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8/15日 木曽御嶽、山上の五湖巡り その8:四の池まで下り、三の池湖畔までアップダウン

2013-08-24 07:14:53 | 草花
今山行も残りが少なくなって来ました。
継子岳の山頂に来た後は、四の池の外周を回り込んで、四の池の底まで下りていき、そこからまた登り返して今度は三の池の外周を回り込み、三の池の取りつき口まで下りて行きます。
今回はその道筋のレポートです。

新しく見る祠 ↓

継子岳の山頂をあとにして、継子岳Ⅱ峰を目指します。途中の稜線で真新しい木の鳥居と、社がありました。新しい造営かもしれません。
周りの石が皆、平べったいのも面白いですね。




コマクサ保護地 ↓

ガスの掛かった継子岳Ⅱ峰の前に平坦地があります。ここは両側をロープで立ち入り制限してコマクサを保護しています。



コマクサ ↓

コマクサに今山行最後のお付き合いをします。



四の池鳥瞰 ↓

あそこまで下りて行くことになります。



継子岳Ⅱ峰 ↓

ここで小休止して腹ごしらえをしておきます。時刻は正午を過ぎて、帰りの心配モードになり始めました。



四の池の水の出口 ↓

四の池の底まで下りて来ました。四の池中の水を集めて一本の川となり、このすぐ先で滝となって崖を落下しますが、ここからではその滝は見えません。



ミヤマバイケイソウ ↓

湿地ですのでこういうものが生育しています。


ネバリノギラン ↓




オヤマリンドウ ↓

ここは黒百合の咲くところですが、今回は時季が遅かったようでした。



三の池を目指し一旦登る ↓

四の池を見終わった後は、最後に残った山上湖の三の池を目指します。
山上湖巡りは一→二→五→四→三の順番となりました。
まずは登りから始まります。今山行では最後となる顕著な登り道ですが、そう長い事ではありません。



タカネナナカマド ↓

これまではウラジロナナカマドばかりを見てきましたが、ここで、タカネナナカマドを初めて見ました。



三の池鳥瞰 ↓

四の池から登りきり、三の池の全景を鳥瞰できる場所に来ました。
今度は一番奥のところまで下って行きます。



三の池に鳥居 ↓

その取り付き口周辺ですが、鳥居が有りますね。この池本体が神様だそうです。
この尾根にもコマクサが咲いていましたが、花には遅いのでチラっと見て通り過ぎます。



三の池の神社 ↓

ここに至り、あとは女人堂まで1時間30分ほど、下り一方の巻き道となります。
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8/15日 木曽御嶽、山上の五湖巡り その7:飛騨側の頂上を経て、稜線を歩いて継子岳まで

2013-08-23 06:47:05 | 草花
摩利支天山から摩利支天乗越に戻るあたりから、空模様が怪しくなり出しましたが、雷雲、稲光、雷鳴とまでは行かないようです。
乗越から飛騨側の頂上に行く道中、岩にポツリと落ちた雨粒のシミを見ましたが、それが連続することはありませんでした。
ガスで日が遮られて涼しくなり、時々風も吹きます。熱中症の心配は殆どなくなりました。

これから一旦飛騨側の峠まで下りてから、継子岳を目指して登りなおすことになります。

摩利支天からの下り ↓

やや平たい石の敷き詰められた道を下りて行きます。高度差にしておよそ140mくらいの下りになります。



五の池小屋 ↓

飛騨側の峠のあるところに五の池小屋があります。そのすぐ下に水が涸れ、瀕死状態の五の池があります。



三の池↓

今回最後に行くことになる三の池が見えて来ました。左側にほんの少々雪が残っています。



飛騨側の峠 ↓

峠路に着きました、ここで標高は2800mくらいになります。



飛騨側の頂上 ↓

飛騨側の頂上に神社が祀ってあります。頂上の標高は2811mと記してありました。
お参りをしてから継子岳を目指して歩き続けます。



コマクサの保護ロープ ↓

この五の池小屋周辺のコマクサは良く保護されていて、登山者が思わず立ち入らないような措置が講じられています。



コマクサ ↓

それでも花が進んでいて、皆こんなみすぼらしい姿になってきています。



山頂方面 ↓

目指す継子岳の山頂方面はそう遠くはないのですがガスに包まれて、はっきりとは見えません。



ミヤマコウゾリナ ↓

ガスをお友達にして稜線歩きをしますが、そんな中で鮮やかな明るい色を見ました。



亀甲状土? ↓

這い松の生えない、小広い空地が有り、そこは土がある法則性を持ってぽこぽこと盛り上がっていました。これも亀甲状土というのではないでしょうか。



岩屑 ↓

摩利支天の下りに岩のガラガラしたところを下りて来ましたが、今度はもっと平べったい岩がペタペタ敷かれたような場所を通って行きます。日光直射のないことを感謝しています。



雷鳥の子供 ↓

ハイマツ帯でガス曇りと来れば雷鳥ですね。期待通りに現れてくれました。まずは動き回る子供鳥から。



雷鳥の母鳥 ↓

次は心配そうにしている母親の鳥です。子達を放任して我慢する態度に厳粛なものを感じました。



継子岳の山頂 ↓

すぐ近くに来てやっと継子岳の円頂が見えました。昔はあそこにかなり大きなドーム型の建物があったように記憶していますが、今は跡形もありません。



継子岳山頂の標石 ↓

これが三角点標石かどうかわかりませんが、珍しいので一応撮っておきます。
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