ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

11/12 藤原岳を孫太尾根から木和田尾まで 県道歩きのおまけつき その2:見慣れた草木に出会う尾根の道

2013-11-17 06:42:19 | 草花
昨日(11/16)小学校2年生の孫の学芸会がありました。
孫の願いは爺婆も観に来て欲しいとのことでしたので、二人して小学校に行って来ました。

ところで、最近の演劇は主役をクラスの全員で平等に担うようなそんな変な劇で、見応えなんてものはあったものではありませんね。
全員が舞台にゾロゾロ登場して、父兄に顔見世しているのです。
これを準備なさった先生方のご苦労を思うと頭が下がりますが、あんなことに手間ひまをかけなくてもよいのではないかという思いもあります。
何はともあれ学校行事は粛々と進んでいったのであります。

藤原岳のレポートに入ります。今回は石灰岩質の尾根歩きをしていきますが、意外なことにあまり変わり映えのしないものばかりが揃って来ました。

石ころの道 ↓

石灰岩の道はこの辺りでは割合細かい塊のものが出てきています。



養老山地 ↓

雲の下に養老山地が暗くうずくまっています。



柿の木 ↓

岩尾根の上に柿の木が出て来ました。 こういうものが出てくるとは意外でした。



落ちていた柿の実 ↓

その柿の木の下には実が落ちています。
甘い筈は無いとは思いながらも一つを齧ると、思っていたとおりでした。



シロダモ ↓

花を沢山付けたシロダモが出てきました。



シロダモ(近写) ↓

近寄るとこんな花が付いています。



ちょっと名前が出てこない→ヤブサンザシ ↓

この赤熟した実をつけた低木は何でしたかね、ちょっと名前が出て来ません。・・・として記事を出しましたが下のコメント欄にて「四季の風」のかなこ様よりヤブサンザシという情報を頂きました。
ありがとうございます。そのとおりだと思います。



ヤマアイ ↓

石灰岩地では比較的良く見かけるヤマアイですが、もう蕾をつけています。



イヌホオズキ ↓

イヌホオズキでしたでしょうか、実が付いていないと区別が付き難いですね。



竜ヶ岳 ↓

右手には竜ヶ岳が常に見えています。相変わらず山体に日が当らないので、輝く紅葉を見ることなく進んでいきます。



クサギ ↓

クサギの花も僅かに残っています。
今年は季節の進み方が随分ややこしかったですね。



落葉の尾根道 ↓

石灰岩質の尾根道にも一時的に土の厚いところが出てきます。そんなところには未だ落ち葉の詰まった地面があり、有難く歩いていけます。


カンアオイ ↓

こういうところにもカンアオイは限定的に育つようです。


オモト ↓

石灰岩地でオモトを見かけることは少ないことではありませんね。この山では時々見かけます。



オニシバリ ↓

オニシバリも花芽をつけています。こんなに細い木ですが、根の強さは相当なもので、急な斜面では、試しにこれに摑まって登っても抜けてきませんでした。
コメント (8)
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11/12 藤原岳を孫太尾根から木和田尾まで 県道歩きのおまけつき その1:石灰岩の尾根に出るまで

2013-11-16 06:48:52 | 草花
この火曜日に三重県の藤原岳を歩いて来ました。

この山に登る道はいくつかあるのですが、現在坂本谷の道と聖宝寺からの道が谷筋の崩落のために立ち入り禁止となっていますので、愛知県側から登るのには随分な制約となっています。
一般登山者が良く使う登山ルートは大貝戸道なのですが、この道は混みますので使いたくないと思いました。
そこであまり人の通らない孫太尾根から登り、藤原岳を縦走して木和田尾の道で山口まで下りることにしました。
ところがこれをやると、登山口と下山地点があまりにも離れすぎていますので、これをどうするかということが問題ですね。
今回は思いきって下山地点から登山口まで戻る道のりを歩き通してしまうことにしました。
山をひと歩きした後に平地を同じ距離だけ歩くというばかげたことを試みました。

予定外の失敗もあり、当初の計画を完遂は出来ませんでしたが、およそ29kmほど歩いたことになりました。
位置 ↓

図中の赤い輪っか部分を歩きました。



予定図と実行図 ↓

青い線が当初描いた行動予定線で、赤い線が実際に歩いた行跡です。
駐車地点(=登山口)から時計回りに歩いています。



断面図 ↓

左から右に歩きました。左側のぽっこり盛り上がった部分が山歩きの部分で、右側の平坦部が県道歩きの部分ですが、これを見ても下山後の県道歩きの距離が相当なものであったことが判ります。



鳥瞰図 ↓

この日の天気は散々なもので、歩き始めは今にも降りだしそうな空でしたが、山に入るとあたりにポツポツと音がします。これが霰(あられ)でした。それが雨になり、霙(みぞれ)に変わったと思いきや、今度は雪になりました。歩く方角から降ってくる雪は眼球に直接当たり、煩わしく感じました。
この天気のパターンをランダムに何度も繰り返して来ました。
雪にはこの鳥瞰図の山の稜線部分で、長いこと見舞われています。



登山口はお墓の前 ↓

朝の6時ジャスト頃にここに着きました。墓地の前に車を止めます。
登山口としては珍しいような気がします。ここでストレッチを入念にして、歩き始めます。



日の出時刻 ↓

歩き始めていきなり道を間違え、道探しから始めました。小高いところに来ると日の出間近の空が茜色に染まっています。



モルゲンロート ↓

反対側の山斜面が美しい色に染まりました。この時はこれから後のお天気が目まぐるしく変わる様には思いませんでした。
(モルゲンロート:朝日が山肌や雲に当たり赤く染まること)



鳥瞰 ↓

山の一つの尾根に乗りましたので、下の集落を見下ろします。
これから先は只管この道の延長を山頂目指して歩くことになります。
この辺りではまだ土がある道ですが、上部に行くにしたがって石灰岩の露出した歩きにくい道となってきます。



横から差す日 ↓

日が昇ったようで、植林の木々にも部分的に光が届きました。



土の尾根道 ↓

植林のある、このあたりはまだ土の上を歩いていけます。



不安定な空 ↓

この空はどう見たってすっきりした冬晴れのものではありませんね。悪天候がすぐそこに来ているという様相でしょうね。



眼前に竜ヶ岳 ↓

尾根を北西方向に進んで行きますが、道の左手には常に竜ヶ岳が見えています。どっしりと根を張った山の斜面は美しく紅葉しています。



石灰岩の露出 ↓

尾根の道は土からやがて石灰岩の露出した道に変わってきます。
こういうところは雨の後は良く滑るものですね。



治田(はった)峠付近の小ピーク ↓

行く手に治田(はった)峠付近の紅葉した小ピークが見えています。



トリカブト ↓

岩尾根歩きでしばらくの間は、頻繁にこのトリカブトの姿を見ました。



ヨウシュヤマゴボウ ↓

こんなものが山に登ってきています。種が鳥に連れてこられたものでしょうね。



マツカゼソウ ↓

マツカゼソウがこういう場所にもあるのですね。認識を少々変えられました。
コメント (6)
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11/5日 三河の三ツ瀬明神山 その8(最終):久しぶりにケンポナシを拾って試食、少量を持ち帰り

2013-11-15 07:13:12 | 草花
この時季にこの山を歩いて過去に二度ほどケンポナシの実を見ています。
今回もそんなことに出会えるかどうか、期待しながら歩きます。

ケンポナシはクロウメモドキ科ケンポナシ属の落葉樹で見上げるような高さに育つ木です。
この樹の特徴は果実を付ける柄(果柄)が不規則に、まるで人の力瘤のように屈曲していて肉付きよく見えます。
この枝(果柄)を齧ると甘くてジューシーなんですね。

日本にはケンポナシの仲間が二種類あるそうで、もう片方はケケンポナシというそうですがその区別が微妙です。
今回掲載するものもそのどちらになるのか実はハッキリしませんので、その辺はご容赦ください。

地面に落ちていたケンポナシの果柄 ↓

またケンポナシに出会えました。この状態で地面に落ちているのです。
果柄が熟すと落下するのでしょうか、それとも立て続けに来た台風によって無理やり枝から引きちぎられたのでしょうか、あたりにはかなり散らばっているようです。



ケンポナシの樹の枝先 ↓

沢筋の風の来ない日当たりで休憩を入れていたときに目の前で、ケンポナシの木が高く聳えていました。
こうして眺めるのは初めてのことでしたので、ズームして撮ります。



ケンポナシの近写 ↓

落ちていた果柄をいくつか拾い家に持ち帰りました。果柄を齧ってみると甘さがあります。
幾分梨のような香りも感じられたと思いました。
山の神様に試食してもらうと「甘いけれど、渋い」とのことでした。



不確かな道 ↓

道はやがて斜面崩落したあとに別途つけられたようで、大変不確かになりました。
この道で良いのか?・・・と疑問を持ちながら進んでいくと、ロープがありましたので、それで合っていたのだと安心して下りて行きます。



ホオノキの黄葉? ↓

これまではっきりと意識して眺めたことはありませんでしたが、ホオノキもこういう色付きをするのですね。



これは何の種類なのか? ↓

この見事な紅葉はいったい何でしょうか? 蔓状の木でしたね。この眺めを得ただけでも随分得をしたように思いました。
keitann様
より、コメント欄に「サンカクヅル」では無いか、とご示唆を頂きました。
どうもそのようですね。ありがとうございます。




植林帯を下る ↓

来る時もシダの生い茂った植林帯を登って来ましたが、下りの場面でもそれが出てきました。



リンドウ ↓

この山ではリンドウの花に何度か出会えました。これが今年の見収めになるのでしょうか。



イヌヤマハッカか? ↓

見慣れない花に出会いました。これはイヌヤマハッカでしょうか。随分花のつき方が少ないですが、それは樹陰の所為かもしれません。



沢と出会う ↓

山道下りの最終場面で沢に出会います。ここまで下るとあと僅かで車を置いた場所に着きます。朝早くに来た御蔭で随分時間の余裕がありますので、持ってきたものを全部食べてしまおうと思い、ここでまた小休止を取ります。


清流 ↓

休みながら沢の上流部を覗きます。静かに美しい流れが動いてゆきます。



沢とお別れ ↓

小休止を終わり沢とお別れです。明るい日差しと影の対照が印象的でした。



下山地点 ↓

このシリーズ最初の記事で上から5番目の画と同じ場所を撮りましたが、日あたりのよい時刻ですので随分印象が違ってきます。



駐車場所 ↓

朝とは違い、他の車も詰まっています。この中に他県ナンバーもありました。



歩行数 ↓

歩行数15000歩の割には体は疲れています。これから少しずつ脚力を向上させたいと思いました。

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11/5日 三河の三ツ瀬明神山 その7:胸突き八丁を下り、中腹の道を巻いて行く

2013-11-14 06:37:41 | 草花
一昨(11/12)日に三重県の藤原岳を歩いて来ました。
天気予報では晴れの筈でしたが、日本海側では雪もあるとのことで、その場所が列島のくびれ箇所で、日本海側の気候の影響を受けやすい場所ですので、その点が気掛かりでもありました。

案の定、現地に着いたときには今にも雨が落ちてきそうな空模様でしたが、山を登っていくうちに、ぽつぽつと音を立てて落ちてきたのは霰(あられ)でした、それがすぐに霙(みぞれ)となり、一時は雨に変わりましたが、高度が上がるとそれがとうとう雪になってしまいました。
そんなパターンを何度か繰り返して、カメラをしまったり出したりを繰り返して、藤原岳三昧の一日は終わりました。

そのレポートはこの二日後から始めますが、今回は明神山シリーズの最終回のひとつ手前の記事となります。
胸突き八丁の急坂を下りて行く ↓

三ツ瀬道との分岐点で、乳岩側に下る道に入ってきます。すぐに胸突き八丁の急坂に差し掛かりますが、下るときは滑らないように気をつけながらゆっくりと歩運びをします。
眼下に鳳来湖を見下ろせる場所があります。



急坂の途中で一休み ↓

湖を見て写真を撮ったあとは一休みをし、お腹に少々詰めます。
そんな目の前で、青空にヒメコマツの木がキッパリと立っています。



落葉 ↓

再び坂道くだりに入ります。もう木の葉は半分以上落ちています。



シキミ ↓

この急坂沿いにはシキミの木が良く見られます。



胸突き八丁のお終い ↓

これで急坂下りは終わりとなり、鬼岩乗越しまで、暫くは痩せた岩稜歩きとなります。



イワナンテン ↓

大岩の日陰部分にイワナンテンが這っています。 先端には今年咲いた花の痕が見えます。



ヒカゲツツジとホソバシャクナゲ ↓

ヒカゲツツジはシャクナゲに近い種類で、ヒカゲシャクナゲと呼ぶところもあるそうです。
比較のために左にヒカゲツツジ、そしてホソバシャクナゲを右側に並べました。



鬼岩乗越 ↓

鬼岩乗越しで乳岩へ下る道を分けて、今度は中腹の巻き道を採ります。この間中、人には出会っていないところを見ますと、こういう歩き方を一般的にはあまりしないのではないかと思います。



中腹巻き道の黄葉 ↓

人通りが少ない分だけ、ゆったりとした気持ちで山道を歩いていられます。
潅木の黄葉が新鮮に見えてきますね。



ヤブムラサキ ↓

目の前に実をつけたものが現れ、それがムラサキシキブの仲間だとわかったときには少し意外に思いました。このヤブムラサキは葉の手触りがフカフカです。



カエデの紅葉 ↓

大変部分的ではありますが、カエデの美しいところを楽しみます。



リンドウ ↓

リンドウの花をもう少し色鮮やかに撮れば良かったのに・・・と悔やんでいます。



アキノキリンソウ ↓

アキノキリンソウは道を通せんぼするように踏切のバーのようにして咲いていました。


センブリ ↓

今回は露出が微妙に開きすぎて、明るい花は白っぽく撮れてしまいました。


キッコウハグマ ↓

キッコウハグマの咲いた花に出会えました。花が残っていただけでもラッキー!ですね。
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11/5日 三河の三ツ瀬明神山 その6:山頂をあとにして来た時とは違う道で下りて行く。

2013-11-13 06:28:04 | 草花
この山行では標高900m~1000m付近のところで紅葉が進んでいるようでした。
登ってくるときにもその高さのところを通ってはいるのですが、植林が進んでいて紅葉する樹種が少なかったことから、紅葉狩りは不発気味でした。
復路はそれとは違った、植林の少ない道を通り、紅葉見物をしながら歩くことにしました。
何しろ朝の早や発ちで、時間はたっぷりあります。
山頂をあとにして歩き始める ↓

今度の道は岩稜地帯を歩き、辺りは潅木帯ですから葉の色づきは良くなっています。



鉄梯子 ↓

何もしてなければ険阻な道ですが、要所要所でこういう処置がしてあり、安全に歩くことが出来ます。



岩尾根で紅葉 ↓





崖の上から覗きこむ ↓

痩せた岩尾根の左(東)側は崖で、覗き込むと綺麗に色づいた山肌が見えます。



樹の間に宇連山と西峰 ↓

樹の間から宇連山と朝歩いてきた西峰(のアンテナ)が見えます。



痩せた岩尾根 ↓

まだ痩せた岩尾根歩きは続きます。



馬の背から鳳来寺山と宇連山、下に鳳来湖 ↓

岩尾根はやがて露岩となり、一番痩せた所がこの道の名所「馬の背」です。
ここからの眺めも抜群です。鳳来寺山・宇連山と鳳来湖が見えています。



馬の背岩から南アルプス ↓

ここからも富士山が見えるはずですが今回は残念ながら見えません。
しかし南アルプスの峰は小さいながらもしっかり見えています。



馬の背岩の上 ↓

こんな岩のむき出したところをソロソロ歩いて行きます。



紅葉の間 ↓

馬の背岩を通過すると、あとは二・三箇所の鎖場以外はなだらかな落ち着いた尾根道歩きとなります。



尾根道 ↓




潅木の紅葉




紅葉の間を行く ↓




ドウダンの紅葉 ↓




ミヤマシキミ ↓

やがて潅木帯のあとに針葉樹の植林帯が出てきます。そんな林床にミヤマシキミが出て来ました。



木の根を踏んで ↓




ツルリンドウ ↓

ツルリンドウの美しい実も見えます。



三ツ瀬道と乳岩道の分岐 ↓

三ツ瀬から来た道と乳岩から来た道の分岐点に来ました。ここで小休止ですね。
そのあとは乳岩方面に向けて下りて行きます。
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