ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

4/5日 藤原岳の天狗岩から御池岳まで春の花巡り その2:福寿草の少なくなった谷筋の道を歩いて行きます。

2018-04-09 07:11:34 | 草花
今回の山行では、歩く距離が長くなっているので、若干は荷物の軽量化を測ろうと思い、カメラはいつもとは違い、望遠レンズの付いていない、機能落ちのものにしました。
そして、このことがお得意の大失敗に繋がりました。というのは山上での景観が意外にも良かったのです。
こんな時に限って望遠もなしで、機能落ちのカメラを持って来ているのですから、小生の山行は本当にドジなことばかりが続きます。

また、前回の山行で運動靴(ズック)がとても快適でしたので、今回もリュックに忍ばせて、出番待ちをさせていました。これは作戦としては成功でしたが、下山時に何度か石車に乗り、ズックでは少し心配な場面もあるかもしれないと思っているところです。

針葉樹林下の道 ↓

石の谷の道から脱脚し、左岸側の山中に入り、針葉樹の植林帯の中を進むようになります。
その昔この道に通ったころは、エイザンスミレを見たものですが、今は見当たりませんでした。
総じて今回の聖宝寺コースでは花が少なくなっていると感じました。



五合目 ↓

このコースでも一合ごとにこのような表示看板が出てきます。確か六合目あたりからは、道の左手にフクジュソウの群落が出てきたはずですが、今年は緑色の葉っぱは見えますが、花の黄色みが見えません。



ダンコウバイ ↓

針葉樹林帯を抜けると周囲が明るくなり、こういう木の花も出てきます。



ツゲ ↓

この花はどうやらツゲのようです。



ウラシマソウ ↓

こんなところにウラシマソウが咲いています。拙庭にもありますが、それは渥美半島海岸べりの民宿の庭先に自生して咲いていたのを移植したもので、この場所との標高差は600m以上あるのではないでしょうか。



ミノコバイモ ↓

もう10年以上前のことになりますが、この付近に秘密の花園がありました。
そこにはミスミソウ、セツブンソウ、ミノコバイモが咲いていましたが、今はその場所は立ち入り規制してありました。
その付近をうろついて、やっと見つけたのがこの花だけでした。



カタクリ ↓

カタクリの葉が出てきましたので期待しましたが、花はありませんでした。



六合目 ↓

この付近にもセツブンソウとミスミソウの群生地がありましたが、今は見当たりませんでした。
しかし、ミノコバイモだけは散見されました。



ヒロハノアマナ ↓

ヒロハノアマナは蕾んだものが出てきましたので”保険に”撮っておきます。
昔は山上で咲き乱れたものですが、近年はシカの食害で姿を消してしまったのを覚えていますので、こういう予防措置を講じることにしています。



セリバオウレン ↓

これも種になっている姿ですが”保険”ですね。

セリバオウレン ↓

八合目について、分岐点のあたりでやっとセリバオウレンの花に出逢えました。
この花も八合目手前の道筋で群生していて、夢のような光景でしたが、その景色がすっかり影をひそめてしまいました。



キブシ ↓

これも八合目の分岐点のところで見ました。
八合目を過ぎると九合目までは明るい道になり、この区間では花の出現頻度が増えてきます。



ユリワサビ ↓

小さい花が集まって咲いています。



シロバナネコノメソウか? ↓

花が済んで萎んだ状態なのでしょうか、特徴が良く見えないので判断が出来ませんが、シロバナネコノメソウなのでしょうか。



ヨゴレネコノメか? ↓

こちらはヨゴレネコノメかな? 似たようなものが多くて、こちらでもそれほど熱心に突き詰める気持ちがないのでいい加減になりますが・・・・・



フクジュソウ ↓

九合目でやっと目の前に出てきた、この山の真打ちの福寿草ですが、花は進んでこんな姿のものが第一陣でした。



ミノコバイモ ↓

ミノコバイモ君だけはこのコースの優等生で、長い道のりを、時々姿を見せて元気づけてくれます。



セツブンソウ ↓

セツブンソウのまともな姿にはどこかで出会えるに違いないと思って乗り込んできましたが、このみすぼらしい姿が最初で最後でした。



九合目 ↓

九合目に来て、付近の平地で休憩を入れます。栄養補給をしながら、靴を山靴から運動靴(ズック)に履き替えます。これから先はもう一登りありますが、そのあとは山上の稜線歩きですので、運動靴で十分です。
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4/5日 藤原岳の天狗岩から御池岳まで春の花巡り その1:今回も車道歩きから始まりました。聖宝寺コースを歩き始める。

2018-04-08 07:05:30 | 草花
鈴鹿の山の最高峰は御池岳の丸山というところで、1247メートルの標高があります。
この山にしばらく入っていなかったので、久しぶりに出かけることにしました。

この時季ですので、花は結構咲いているのではないかと期待して行きましたが、百花繚乱・春爛漫という雰囲気ではなくて、早春の山で、花たちは節度を持った出現の仕方をしてきたように感じました。

今回はシリーズ化し、7回に分けてレポートすることに致します。
位置図 ↓


概念図 ↓

パーキングから時計回りで歩きました。

実行図 ↓

青い線分が計画段階のもので、実際には現場で少し変更を加え、赤い線のように時計の大回りで歩きました。

断面図 ↓

歩行距離は22kmを超えていました。



パーキングふじわら ↓

ここから歩き始めました。時刻は午前6時10分前でした。



街道歩き ↓

車道の脇を足早に歩きます。 朝が早いので静かな道です。右のフェンスはどこでも見かけるようになった害獣防除用のものです。



敬善寺 ↓

お寺の境内に入り、お参りを済ませます。
庭の池には以前はイトヨ(トゲウオの一種)がいて、ミスミソウかスハマソウや、トウゴクサバノオの咲く場所がありましたが、今回は花は見当たりませんでした。
池も水量が少なくなっていて、なんだか活気が感じられなくて、今でもイトヨはいるのかな? と思いながらお寺を後にしました。



ミヤマキケマン ↓


ムラサキケマン ↓


殆んど同時に黄色と紫色が出てきました。



サワハコベ ↓

道路沿いの陰地で咲いています。



ミヤマカタバミ ↓

朝が早いので、花はまだ眠りから覚めていません。



登山口 ↓

ここから聖宝寺登山道は始まります。別の「裏登山道」という呼び方も使うようです。



砂防ダム ↓

目の前に大きなコンクリート製の建造物が出来ています。以前土砂崩れが起きて、それから後の造営です。



滝の水 ↓

川の底まで下ると目の前に小滝が現れます。流れを横切り、いよいよ山の斜面に取付きます。



木段 ↓

最初の登りはこの木段から始まりました。



ミノコバイモ ↓

山に取付いて10分後に早くもミノコバイモが姿を現しました。



ネコノメソウ ↓

ネコノメソウは咲いていましたが・・・・・



イチリンソウ ↓

イチリンソウはこの日ついに一つも花を見ませんでした。それなのに・・・・・・



ヒトリシズカ ↓

ヒトリシズカは花の時季を過ぎていて、花には遅かったような姿になっています。



ヤマアイ ↓

ピンボケとなりましたが、こちらは花が咲いてはいます。



谷筋の道 ↓

やがて狭い岩の谷筋の道に差し掛かります。沢にはケルンがいくつか積んであります。
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4/6日 雨の来る前に花を見ておこう。

2018-04-07 12:49:10 | 草花
三河地方では、4月6日と7日は、雨の予報が出ていました。
幸いなことに、6日は朝の早いうちは、雨が来ていませんでしたので、(庭に牡丹の花が咲いてきていましたので)、雨の来る前に撮っておくことにしました。
我家の牡丹は花びらが繊細で、雨に濡れると形が崩れてしまい、雨が上がっても、もとに復することが出来なくなるからです。

牡丹(全体) ↓


ツーショット ↓


クローズアップ ↓

今年はボタンの出来が悪くて、大事な茎を何本も枯らしてしまいました。
昨年まではこの株だけでも、50輪もの花をつけましたが、今年は14輪だけになりました。
枯死した茎の代わりが育たない限り、難しくなりました。





カリン ↓



牡丹に比べるとカリンは優等生で、昨年強剪定したにもかかわらず花をたくさんつけました。
昨年は実をジャムにしましたが、渋くて、珍しい味でした。
今年はやはり王道の果実酒でしょうか。



日本桜草二色 ↓



色の薄いものと、色の濃いものがあります。色の濃い方は群馬県の友人方から頂いてきたもので、その地方の野生種だそうです。



シャクヤク ↓

芍薬の蕾は大分膨らんでいて、この分ですとGW前には勝負がつきそうです。



シラン ↓

シランも同じようなことでしょうか。



オキナグサ ↓

オキナグサの花は終わっていますが、種の生成段階で、いよいよ「翁」の風貌を現わし始めました。 



柿 ↓

これも昨年強剪定しましたが、それなりに花の芽をつけてきています。
食べられる実が付くように、今後は精々努めることに致しましょう。
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3/28日 入道ヶ岳、水沢岳、鎌ヶ岳、雲母峰周回 その6(最終記事):雲母(きらら)峰から下山。椿大社駐車場まで歩く

2018-04-07 07:04:10 | 草花
鎌ヶ岳から下りて、馬の背尾根を歩いて、雲母(きらら)峰を目指しています。
この区間も結構長くて、時間がどんどん経つ感じがしています。

長い時間歩いていますので、足に疲れを感じ、足裏には痛みも少し出てきています。
どこか適当なところで手当てをしておこうと、場所探しをしながら進んでいきます。
現在の場所は「白ハゲ」というザレたところにいます。

釈迦ヶ岳 ↓

今までは御在所岳に隠されがちだった釈迦ヶ岳が、御在所の前方に見えて来ました。



白ハゲの尾根道 ↓

ここらあたりで白ハゲの区間は終わりとなります。



日差しが横から ↓

日差しは横からに変わって来ていて、結構気がかりになってきました。



ショウジョウバカマ ↓

そんな中ですが、花には割合丁寧に向き合っていきます。



尾根のアセビ ↓

入道ヶ岳での圧倒的なアセビではありませんが、こちらの様子がアセビらしいと思いました。



稲森谷との出合 ↓

イナモリソウというきれいな花はこの谷筋で第一発見されたそうです。いつか花の時季に来てみたいものです。



尾根の灌木帯 ↓

相変わらず灌木帯の間の尾根道は清々しいものがあります。



タムシバ ↓

そんな中でこの日二度目となる、タムシバの出現です。



標石2本 ↓

この場所が地図上の791m地点のようです。 標柱石が2本あるのは奇妙ですね。



小休止箇所 ↓

尾根上に小広い平地が出てきたので、ここで休みを入れて、身支度を整えます。
先ず、足周りは登山靴から、持参して来た運動靴(ズック)に履き替えました。
これ以後は足裏の痛み感が消滅し、歩運びも軽やかになり、スピードも出るようになりました。
お腹に食べものを入れて、念のためにヘッドライトも手近な場所に移し替えました。


ほぼ夕景 ↓

足取りも回復して、雲母峰にどんどん近づきます。



雲母西峰 ↓

雲母峰は、ゴツゴツした頂がいくつかあり、最初に現れたのはこの西峰でした。
立ち木に遮られて、眺望がありません。次の瘤を目指します。



雲母峰まで ↓

これも灌木帯の間の道で、やがて高さが極まってきます。



雲母峰 ↓

目指してきた最後の峰、雲母峰に着きました。
此処も周りの立ち木によって眺望は遮られています。それでも意地になってあたりを見回します。



残照の中、鎌ヶ岳は見えない ↓

鎌ヶ岳でさえも、周辺の立ち木に遮られて、こんな見え方しかしてくれません。



木の間から御在所の朝陽台 ↓

木の枝の間から覗き込むようにして得られた、御在所岳方面の眺めは、朝陽台が見える程度でした。
仕方ないので、山を下ることにします。



バイケイソウ ↓

雲母峰から下るときにもう一つの瘤(雲母Ⅱ峰)を越えていきます。
その途中で、バイケイソウを見ます。


月齢10.6 ↓

まだ明るいうちから、空には月が煌々と照っていました。



雲母Ⅱ峰 ↓


フラッシュ撮影 ↓

ここでは、ついに、フラッシュの出番となっています。



鎌ヶ岳 ↓

鎌ヶ岳は美しいシルエットになりました。
ここで暗くなるのをもう少し待ってみました。それは・・・・↓の画を撮るためです


四日市の夜景 ↓

四日市の夢のような夜景をうっとり眺め、写真に収めて、この日のカメラの出番は終わりました。
カメラをリュックに仕舞い、ヘッドランプを点して山を下ります。
下山後は朝に車を駐めた、椿大社の第三駐車場まで平地歩きをします。
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3/28日 入道ヶ岳、水沢岳、鎌ヶ岳、雲母峰周回 その5:鎌ヶ岳から最後の頂、雲母峰を目指す。

2018-04-06 07:17:22 | 草花
この記事では鎌尾根の連続して緊張を強いられるところを通過して、岳峠という、いわば鎌ヶ岳の喉元に当たるようなところに着きます。
そこから鎌ヶ岳の山頂を往復して、今度は馬の背尾根を歩いて最終的な峰になる雲母(きらら)峰を目指す部分のレポートとなります。
5年前と比べるとだいぶ体力が落ちている所為で、所要時間が大幅にオーバーしていますが、何とかしましょう。
とにかく暑くて、身体が伸び切っている感じがします。

鎌尾根の岩場 ↓

岩が崩れて足場がざらついて滑るような場所もありましたが、こういう岩場ではおおむね岩がしっかりしていました。



雨乞岳 ↓

尾根上からは時々雨乞岳が見えています。



鎌ヶ岳 ↓

鎌ヶ岳にどんどん近づいていく感じが出てきました。


似たもの同士:
三河の雨生山で見たハルリンドウ ↓


鎌尾根で見たタテヤマリンドウとされるもの ↓

ハルリンドウと、この山域ではタテヤマリンドウとされるものの、区別が良く判りません。
今こうして上下に並べてみると、三河のハルリンドウは青い色が深く、鈴鹿のタテヤマリンドウとされるものは色が浅いという程度でしょうか。やはりハルリンドウと同じもののような気がします。



鎖場 ↓

この鎖場は、横に歩くような感じです。



鎌ヶ岳の岩壁 ↓

”岩石累々”・・・と言いますか、”岩を纏った”・・・といいますか、アルマジロみたいな風に見えました。



岳峠 ↓

岳峠に来て、ここから山頂までピストンすることになります。



鎌ヶ岳の最後の岩場 ↓

標高差は80メートル以内だと思いますが、丁寧に詰めていきます。



鎌ヶ岳の山頂 ↓

遠くから見た時は円錐形に見えて、てっきり山頂は尖って狭いと思っていたのに、そこは意外と奥行きがあって広くなっています。


養老山脈 ↓

春霞の向こうに養老山脈がぼうっと見えます。



御在所岳 ↓


行き交うゴンドラ ↓

目の前には武平峠の窪みの向こうに御在所岳が聳えていて、そこを通うロープウェイのゴンドラが赤く小さく見えています。



工事中の道路 ↓

眼下では何やら大掛かりな道路建設工事中のようです。新東名の高速道路でしょうか。



綿向山と雨乞岳 ↓

北東方面には綿向山と雨乞岳が見えます。



山頂の北側 ↓

山頂の北側の一角にある岩にはこのような漢詩が埋め込まれていました。
冠峰とは伊藤冠峰のことで、江戸時代中期のこの地の文人です。
蛇足になりますが”冠峰”は鎌ヶ岳の別の呼び方でもあります。
埋め込まれているのは彼の著作の漢詩の一部分で:
「美哉冠峰長悠悠 干嵯千春万冬 我其息今此峰」とあります。
意味は「鎌ヶ岳は実に美しい山で永遠に悠々としている ああ千年も万年も 私はこの山上で休息したいものである」ということだそうです。



山頂の神社にお暇 ↓

山頂の神社に御いとまして山を下って行きます。



マンサク ↓

登ってくるときには気づかなかったマンサクの花が目の前に現れます。
随分びっしりと花がついていますね。



岳峠に戻る ↓

再び岳峠に着き、これからは雲母(きらら)峰に向かい馬の背尾根を歩きます。



バイカオウレン ↓

馬の背尾根の一部分でバイカオウレンの花を見ました。



白ハゲ ↓

ここでまた岩の崩れたザレバが出てきます。道は林の際を歩くようになっていました。
日が西に傾きだして、足の先が痛くなっていて、どこかでしっかり休みを取って、その対処をしようと考えながら歩いています。
コメント (8)
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