マニュアル車のほうがオートマ車より、運転している感があって楽しい。
でも、車が無くて歩いた時代のほうがより楽しい、という訳ではありません。
便利になるのは良いと思いますけど、ただ便利になって車に乗って行き先を考えたら自動的にそこに向かって走って行く、などと言うことになるとどうなのかなと思います。
最近監督さんなどにどこを走ってきた?と聞くと、カーナビで来たので良く解らないなどと返事が返ってきます。
結果、言った経験のある場所でも道が解らない。
私の場合方向と直線距離を指示するGPSを使っています。
この場合、ルートは自分で決めなければならないので事前に場所の様子をグーグルの地図とか住宅地図でチェック、走っていてこっちから行こうかなと最初に計画した以外の道に入る事もあります。
カーナビに比べるとナビツールとしては不便、でも使わないより便利を楽しんでいます。
最近新しいフライパンを買いました。
今まで使っていたものが少し小さいなと思ったのです。
私は鉄のフライパンが好きですけど、焦げ付かない、使った後手入れがいらないと言うものより、手間がかかるところが好きです。
買ったらまず慣らさなければなりませんし、使った後も少し焼いてやらなければなりません。
日によって同じ手順でやっても焦げ付く事もあり、目玉焼きのつもりがスクランブルエッグになったりするところもありますけど、それだけにうまくできた時は嬉しくなります。
昔の機械式カメラは楽しかったです。
今はピントも露出も決めてくれるので構図だけ考えていれば良いですし、枚数もフィルム時代と違って気にしないで撮れる。
ただ、昔のようにカメラに愛着を持てない時代になりました。
使いこなす楽しみが便利によって無くなったのです。
でも、目の衰えなどでピントを合わせにくくなったり数字が読めなくなったのでそれを補ってくれる便利さには助かっています。
便利と不便のバランスは人によっても違いますけど、不便の楽しみと言うこともありますね。
人間の能力が肉体労働だけでなく知的作業まで機械に頼るようになる便利さ。
便利と不便のバランスは重要かも知れません。