昨年の7月以来の訪問です。築地に程近く地下鉄だと新富町が最寄り駅でしょうか?本当に私はもう4~5回伺っているのにまたたどり着けずお電話で誘導してもらう情けない方向音痴です。。というくらいはじめての訪問だと見つけられない店です。
今日は東中野のイタリアン、「ペル・バッコ」のオーナーシェフの権田さんと伺いました。
「はなれ」の料理長五十嵐大輔さんともご飯友達。。友達にしちゃうには歳が若すぎて可哀想ですが私は勝手に美味しいお店を見つけては誘って付き合ってもらっています。
今日は権田さんと久々和食でもということで、権田さんファンの五十嵐さんの味を堪能しに参りました。
とり貝ともずく、とり貝の甘いこと・・・貝類は良し悪しがはっきりと出てしまうから一度良いものを食べると今までのは何だったの???位違いがあります。もずくも美味しい。
盛り合わせ、稚鮎(琵琶湖産)の炭火焼き、ゴリ(青森産)の甘露煮甘すぎず辛すぎずゴリの味も損なわずちょうどいい味付けです。こしあぶらの湯葉みそ和え、わらび、三つ葉、素敵な器に盛られ目でも楽しい。
和歌山産うすいえんどうの飯蒸し、エンドウの色が本当にきれいで半分つぶしたことでもち米に絡みやすくいい塩梅です。
あさりとうどの温かい汁蕎麦、あさりの味が広がる上品なつゆにふっくらした蕎麦。
蕎麦打ち矢守さん、蕎麦のことなら本当に何でも歴史から産地、蕎麦屋・・・知らないことはない蕎麦を打っている姿は本当に幸せそう!!彼の蕎麦はふんわりしたやさしい味がします。
大船渡の大目鮭とぎょうじゃにんにく、パリッと香ばしく焼かれた切り身とぎょうじゃにんにくは妙に美味しく癖になる感じです。
蕎麦がき、作るつど目の前の石臼で少量ずつ挽いてくれる蕎麦粉は美しい緑がかった透き通るような蕎麦がきです、そのままいただくと甘みが・・リクエストで塩をいただき塩で食べるとまた違うコクが感じられます。
鯵のみぞれ和え、程よく脂の乗った鯵をさっぱりと食べさせていただけました。
あいなめと竹の子の鍋仕立て、ぐつぐつと土鍋で作った熱々を取り分けていただきます。すべて飲み干せるあっさりした仕上げ。
蕎麦は2種類更科とそば切りと出ましたがあまりの更科の美しさに写真を写し忘れました。蕎麦の打ち方の違いなどのレクチャーをうけて矢守さんの優しい味が伝わります。本当に蕎麦は打つ人で味も感触も香りも違います。
そば切りは目の前に置かれた瞬間に「こんなに!!」と思うほどの蕎麦の香りがしました。つゆにつけるのがもったいないと初めて感じたお蕎麦でした。美味しい!
最後に甘味、目の前で一人分ずつ作ってくれる葛きり、つるんとした冷たいのど越し、蕎麦蒸しようかん、甘さを抑えた上品な味。
たくさんのお料理を手順よく一番いい状態で出していただける・・簡単なようで本当に難しく大変なことです、特に料理も蕎麦も出来たて、打ちたてでタイミングよく両料理人の息が合わなくては出来ないことです、昨年の夏以来の訪問ですが、若い二人素晴らしく色々なものを吸収して自分の料理、蕎麦を見つけたんだなと感じました。
料理長五十嵐さんのお勧めの日本酒もすすみゆっくりとした食事を楽しめました。
ご馳走様でした。