☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

踊る宝塚記念!大楽勝!の法則~第1話『告発』

2007-06-19 17:53:36 | 競馬
『週間実話』を買ってくるのを忘れた出張者Tさんでしたが、代わりに『週間朝日』を持ってきてくれました。
いや、正確に言うとパクッてきてくれたのです。
Tさんは今回、バンコク経由でハノイ入りしたのですが、バンコク⇒ハノイ間のタイ航空には、
日本人の乗客向けに週間朝日が常備されています。
それには『ご自由にお持ち帰り下さい』などとは、決して書かれていないので、
持ち出し禁止のハズですが、Tさんは、無性に活字を読みたがっている私に気を使ってくれて、
それをパクってきたのです。

週間文春を読み終わり、週間朝日のページをパラパラと捲っていると、
な、な、なんと、宝塚記念に向けてのサインらしきものを見つけてしまいました!
これです↓


おおおおおお、こ、こ、これは、そのまんまじゃねえか・・・・・・・・・
ダービーに引き続き、そのまんまのサインが隠されているに違いない・・・・・・・・・・

と思ったのと同時に緊急事態が発生していたことを思い出しました。
この巻末グラビアによって、私が抱いていた盗作疑惑が、確信に変わりました。
宝塚記念のサイン読みをする前に、いっちょ告発しておくことにします。

~告発書~

『拝啓 泣く子も黙る東京地検特捜部御中

あれほど私が『この企画を思いついたのは私の方が早い!』と念を押しておいたのに、
某民放大手と某大手広告代理店は、私の警告を一切無視し、また私の承諾を得ずに、
どう考えても私が発案した番組企画『踊る!凱旋門賞!』の盗作としか思えない番組を
強引に放送しようとしていますので、ここに告発します。
どっからどう見ても私の企画書を盗作したとしか思えない連中の企画書を
極秘に入手しましたので同封しております。
検挙に結びつく有力な証拠とるはずですので、どうぞ、しょっ引いてやってください。

敬具』


『拝啓 フジTV殿 
 先だってズブの素人から貴社に提出された企画書は、
素人にしては、なかなかセンスがよく、敵ながらアッパレ!の出来に仕上がっておりました。
しかしながら、凱旋門賞まで待っていると間延びしてしまうと思い、
下記、中継ぎ企画をご提案申し上げますので、何卒ご検討の程をよろしくお願い申し上げます。

㈱電通 ラテ局宣伝事業部

(筆者注:ラテ局というのは、ジオ、レビの広告枠を担当している部隊のこと。
 スポンサー探しだけではなく、高視聴率が狙える番組企画まで手掛ける。)


☆企画書☆

■番組タイトル 『踊る!宝塚記念!』

■サブタイトル 
『タカラジェンヌも驚いた!史上最強の美女、夢のコラボレーション!』

■キャスティング
主役は当然、この二人。
かたや、相変わらずでっかいティアラを付けてる森理世さん


貫禄充分になってきました。


こなた、きちんとヘルメットを脱いで皇太子殿下に馬上礼をする四位騎手とウオッカさん


礼儀正しさに好感が持てます。

■司会者
これまた相変わらず派手な帽子を被っている鈴木淑子さん


今回は帽子を変えてみました。

■プロット
大筋は例の素人が書いたのをパクリます
ただ、実は森さんの特技はバレエだけではなく馬術も得意だという事が発覚しました。高校時代は馬術部に所属し、
全日本高校馬術選手権女子ジュニアで4位に入賞した実績があり、中々の腕前です。
とは言うものの、まさかレース本番で森さんを乗せることはムリなので、
ここはパドックでウオッカの手綱を引くだけではなく、ウィニングランの時に森さんに乗って貰い場内を一周して貰う事にします。
今から観客のやんや、やんやの歓声が聞こえてきそうですね。

■スポンサー
既に、森さんとCM契約を結んだエステティックTBCは確定しました。
例の素人は、サントリーを推していましたが、未だ煮え切らない態度なので、
ここは宝酒造にスイッチします。

で、ここからが我々の大手広告代理店のプロとしての腕の見せ所です。
スポンサーではありませんが、タイアップ企業として、もう1社用意しました。

■タイアップ企業
宝塚歌劇団

ちょうど『エリザベート』とかいう『ベルサイユのばら』と並ぶ代表作が、
東京公演直前ですのでホイホイと乗ってくると思います。
そこで公演宣伝ゲストとして、宝塚OB?(OG?)をスタジオに招きます。

■スタジオゲスト
真矢みきさん

最初は出演を渋っていた真矢さんですが『踊る大捜査線』繋がりで、
ダービーでプレゼンテーターとして登場した織田祐二に強引に説き伏せて貰いました。

もちろん、レース前には森さんとのトークコーナーを設け、軽妙なトークを繰り広げます。

■トークコーナー

真 『それにしても大きなティアラですねえ?重くありませんか?
   取っちゃえばいいのに。』

森 『ええ。凄く重いです。
   でもミス・ユニバースとの契約がありますので、こればっかりは・・・・』

真 『へえ。ミス・ユニバースともなると色々制約があるんですねえ。
   ところで、そのティアラのお値段は一体いくらくらいなんでしょうねえ?
   まさか銀座で盗まれた2億円のティアラだったりして!
   もしそうなら逮捕しちゃうぞ! なーーんちゃって。がはははは』

森 『・・・・・・・(引きつり笑い)』

スタジオ一同 『・・・・・・・・』

まるで『踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の女性警視正役を髣髴させるセリフに
スタジオ内は一瞬凍りつきますが、お茶の間は大ウケなのは間違いありません。

■中継ゲスト
ラストは、劇場から生中継で主役二人の公演案内コメントで締めくくります。


上の写真を見て、顔が瓜二つのデーモン小暮閣下も手配しようかと思いましたが・・・・・




なんだか怖いので止めときました。

以上、ご検討の程よろしくお願い申し上げます。』



どうでしょう?ディテールは変えているものの、大筋は私の企画書そっくりです。いや、そのまんまです。
最高裁判所の裁判長も、一目見ただけで『うん。これはパクリだね。』と言うに決まってます。

でも、まあ盗作とはいえ、なかなか面白い企画ですね。
実際に番組を見てみたい気がしないでもないので、放送を中止しろ!などとは言わないことにします。
私は、ちょっと歌詞をアレンジしただけなのに、『伸一には「おふくろさん」はもう歌わせない!』などと
子供じみたことを言う作詞家のような、心の狭い人間ではないのです。

そこでフジTVさんと電通さんに一つ提案がある。
私は法的手段に訴える事もでき、その裁判も私の勝訴が目に見えてます。
が、ご存知の通り、裁判には、莫大なお金と多大な労力をお互いに費やさなければなりません。
結局、儲かるのは顧問弁護士だけ、というのも癪に障ります。

まあ、お互いに忙しい身なので、ここは一つどうでしょう?
和解ということで?
今ここで和解に応じて頂けるのであれば、企画料も安くしときますけど?
やっぱダメっすか?





第2話へつづく。