春が終われば、夏が来る。
夏が来れば、新馬戦が始まる。
そして、今年もまた長い旅が始まる―。
2009年ダービーへの旅―
果たして、今年こそ生まれて初めてのダービー的中の栄誉に与ることができるのだろうか?
終着駅は、遥か彼方。
道中、何が起こるかわからない。
『備えあれば、憂いなし』
長旅の準備は入念に行なわなければならない。
というわけで、旅支度の手始めとして、2歳戦における種牡馬の成績を調べてみた↓
『現代の競馬は5大血統(SS系、ロベルト系、ノーザン系、ナスルーラ系、ミスプロ系)で、その殆ど全てを語ることができる』ということが、一目瞭然。
唯一の異系である昨年19位のワイルドラッシュにしても、その源流はニアークティックであり、同馬はノーザンダンサーの父でもある。
つまり、2歳戦におけるサイアー分布もまた、5大血統で全てを語れるのである。
■まずは全体像の把握から。
(系統横の数字は頭数。左から05年⇒06年⇒07年)
SS(ヘイロー)系:8⇒8⇒7
父SSがこの世を去っても、二代目SS系が圧倒的に優勢。
ロベルト系:2⇒3⇒3
少数安定。
ノーザン系:4-5-2
急に失速。
ナスルーラ系:3⇒4⇒3
これまた少数安定。
ミスプロ系:3⇒0⇒4
復活。
次は、各系統別の中身を分析↓
■SS系(ヘイロー系)
アグネスタキオン:2-1-1
SS組若頭の同馬であるが、どうやら跡目は決まったようだ。
スペシャルウィーク:5-2-16
新興勢力の煽りをモロに受けた格好。
フジキセキ:7⇒13⇒2
一頃は、SS二代目組長確定の感があったが、近年では、若頭アグネスタキオンや新種牡馬に押され気味である。
昨年は2位に返り咲いたものの若頭には敵わない。
ダンスインザダーク:10⇒3⇒5
派手な印象はないものの、手堅くその地位を固めつつある。
ステイゴールド:19⇒10⇒37
勝ち切れないもどかしさが嫌われたか?
アドマイヤベガ:20⇒17⇒23
急逝が惜しまれる。後継種牡馬はどうなるのだろうか?
マンハッタンカフェ:-⇒11⇒18
今年が正念場。といっても一念発起しそうにもないが。
ゴールドアリュール:-⇒-⇒14
意外な活躍。てっきりダートしか活躍しそうにないと思っていたが、これもタケミカヅチのお蔭なのか?
タイキシャトル:12⇒9⇒15
SS系ではないが、同じヘイロー系デヴィルズバッグ・ラインのベテラン種牡馬。
最近コレといった活躍馬を見かけないが、その年齢(現在14歳)を考えれば立派。
■ロベルト系
SS系のオジキ筋であるロベルト系は、BT、タニギム、グラスワンダー、シンボリクリスエスと4頭の構成員だが、なかなかどうして、いぶし銀の活躍。
ブライアンズタイム:15⇒19⇒13
タイキシャトル以上に種牡馬生活が長い、現在23歳のBT。
これまた立派の一言。
まだまだ息子のタニギムには負けちゃあいられない、といったところか。
タニノギムレット:-⇒7⇒8
今年で評価が決まりそう。
グラスワンダー:8⇒12⇒35
BTとは異なるラインであるシルバーホーク・ライン。
このまま終わるのか?
シンボリクリスエス:-⇒-⇒3
一方、クリスエス・ラインのシンボリクリスエスは、デビュー年でいきなり3位に食い込む新人賞モノの活躍。
今年は更なる期待が寄せられることだろう。
が、残念ながら、シンボリクリスエスを初め、ロベルト系からは今年のダービー馬も、皐月賞馬も誕生しない。
なぜならコチラ↓
☆元祖・史上最強の法則☆
『ロベルト系~皐月賞・ダービー5年周期の法則』
みなさんの中には、POGに参加している方や、一口馬主の方もいらっしゃると思うが、くれぐれもロベルト系だけは買わないように!!
なぜなら、ロベルト系は2012年まで皐月賞とダービーを勝てないから。
つまり、『クラシック制覇したいのなら、2009年産のロベルト系を買え!』ってことだ。
既にPOGのドラフトで獲ってしまった方や、一口買ってしまった方は、お気の毒ですが・・・
まあ、2歳戦では楽しめると思いますので、そう気を落とさずに。
それはさておき。
続いては、没落傾向にある↓
■ノーザンダンサー系
クロフネ:6⇒6⇒5
父フレンチDと世代交代完了。
フレンチデピュティ:4⇒8⇒25
フレンチDは、まるで息子クロフネの成長を見届けたかのように、南半球へ旅立ってしまった。
キングヘイロー:18⇒15⇒64
大穴大将・キングヘイローの身に、一体何があったんだ?
ファルブラヴ:-⇒-⇒9
なんか印象が薄い。
■ナスルーラ系
サクラバクシンオー:3-4-11
独り気を吐いて踏ん張っていたものの、昨年は11位へ急降下。
ジャングルポケット:-⇒17⇒7
バクシンオーの代わりに昨年急浮上。
アドマイヤコジーン:-⇒5⇒38
スターオブコジーン:-⇒20⇒-
ともにコジーンの直仔。兄弟揃って一発屋。
ボストンハーバー:17⇒18⇒34
パラダイスクリーク:16⇒-⇒27
ボストンはボールドルーラー・ライン、パラクリはネヴァーベンド・ライン。
シブ過ぎる。
ちなみに、ボストンハーバーの父カポウティは、カジノドライブの祖父である。
これは関係ないか。
■ミスプロ系
エルコンドルパサー:9⇒-⇒-
これまた急逝が惜しまれる。
ミスプロ系がダービーを勝つとしたら、エルコン産駒しかないと思ってた。
跡目は、今のところ、トウカイトリックか????
エンドスウィープ:11⇒-⇒-
またまた急逝が惜しまれる。
跡目のアドマイヤオーラに期待がかかる。
フォーーティナイナー:14⇒-⇒28
エンドスウィープの父。
エンドSの亡きあとの跡目候補は↓
コロナズドクエスト:-⇒-⇒10
トワイニング:-⇒-⇒17
トワイニングは底が見えた感なので、注目するならコロQの方。
アグネスデジタル:-⇒-⇒6
いきなり6位の大健闘。
ミスプロ系の看板を背負って立つのは、自身が芝・ダート兼用だったこの馬か?
マイネルラヴ:-⇒-⇒12
98年スプリンターズカップ優勝馬。
昨年、急降下したサクラバクシンオーの代わりに、新スプリンター王になる可能性を秘める。
ということで、現役種牡馬の中で注目すべきは、昨年の上位馬、中でもアグネスタキオンで良さそうだ。
=つづく=
夏が来れば、新馬戦が始まる。
そして、今年もまた長い旅が始まる―。
2009年ダービーへの旅―
果たして、今年こそ生まれて初めてのダービー的中の栄誉に与ることができるのだろうか?
終着駅は、遥か彼方。
道中、何が起こるかわからない。
『備えあれば、憂いなし』
長旅の準備は入念に行なわなければならない。
というわけで、旅支度の手始めとして、2歳戦における種牡馬の成績を調べてみた↓
『現代の競馬は5大血統(SS系、ロベルト系、ノーザン系、ナスルーラ系、ミスプロ系)で、その殆ど全てを語ることができる』ということが、一目瞭然。
唯一の異系である昨年19位のワイルドラッシュにしても、その源流はニアークティックであり、同馬はノーザンダンサーの父でもある。
つまり、2歳戦におけるサイアー分布もまた、5大血統で全てを語れるのである。
■まずは全体像の把握から。
(系統横の数字は頭数。左から05年⇒06年⇒07年)
SS(ヘイロー)系:8⇒8⇒7
父SSがこの世を去っても、二代目SS系が圧倒的に優勢。
ロベルト系:2⇒3⇒3
少数安定。
ノーザン系:4-5-2
急に失速。
ナスルーラ系:3⇒4⇒3
これまた少数安定。
ミスプロ系:3⇒0⇒4
復活。
次は、各系統別の中身を分析↓
■SS系(ヘイロー系)
アグネスタキオン:2-1-1
SS組若頭の同馬であるが、どうやら跡目は決まったようだ。
スペシャルウィーク:5-2-16
新興勢力の煽りをモロに受けた格好。
フジキセキ:7⇒13⇒2
一頃は、SS二代目組長確定の感があったが、近年では、若頭アグネスタキオンや新種牡馬に押され気味である。
昨年は2位に返り咲いたものの若頭には敵わない。
ダンスインザダーク:10⇒3⇒5
派手な印象はないものの、手堅くその地位を固めつつある。
ステイゴールド:19⇒10⇒37
勝ち切れないもどかしさが嫌われたか?
アドマイヤベガ:20⇒17⇒23
急逝が惜しまれる。後継種牡馬はどうなるのだろうか?
マンハッタンカフェ:-⇒11⇒18
今年が正念場。といっても一念発起しそうにもないが。
ゴールドアリュール:-⇒-⇒14
意外な活躍。てっきりダートしか活躍しそうにないと思っていたが、これもタケミカヅチのお蔭なのか?
タイキシャトル:12⇒9⇒15
SS系ではないが、同じヘイロー系デヴィルズバッグ・ラインのベテラン種牡馬。
最近コレといった活躍馬を見かけないが、その年齢(現在14歳)を考えれば立派。
■ロベルト系
SS系のオジキ筋であるロベルト系は、BT、タニギム、グラスワンダー、シンボリクリスエスと4頭の構成員だが、なかなかどうして、いぶし銀の活躍。
ブライアンズタイム:15⇒19⇒13
タイキシャトル以上に種牡馬生活が長い、現在23歳のBT。
これまた立派の一言。
まだまだ息子のタニギムには負けちゃあいられない、といったところか。
タニノギムレット:-⇒7⇒8
今年で評価が決まりそう。
グラスワンダー:8⇒12⇒35
BTとは異なるラインであるシルバーホーク・ライン。
このまま終わるのか?
シンボリクリスエス:-⇒-⇒3
一方、クリスエス・ラインのシンボリクリスエスは、デビュー年でいきなり3位に食い込む新人賞モノの活躍。
今年は更なる期待が寄せられることだろう。
が、残念ながら、シンボリクリスエスを初め、ロベルト系からは今年のダービー馬も、皐月賞馬も誕生しない。
なぜならコチラ↓
☆元祖・史上最強の法則☆
『ロベルト系~皐月賞・ダービー5年周期の法則』
みなさんの中には、POGに参加している方や、一口馬主の方もいらっしゃると思うが、くれぐれもロベルト系だけは買わないように!!
なぜなら、ロベルト系は2012年まで皐月賞とダービーを勝てないから。
つまり、『クラシック制覇したいのなら、2009年産のロベルト系を買え!』ってことだ。
既にPOGのドラフトで獲ってしまった方や、一口買ってしまった方は、お気の毒ですが・・・
まあ、2歳戦では楽しめると思いますので、そう気を落とさずに。
それはさておき。
続いては、没落傾向にある↓
■ノーザンダンサー系
クロフネ:6⇒6⇒5
父フレンチDと世代交代完了。
フレンチデピュティ:4⇒8⇒25
フレンチDは、まるで息子クロフネの成長を見届けたかのように、南半球へ旅立ってしまった。
キングヘイロー:18⇒15⇒64
大穴大将・キングヘイローの身に、一体何があったんだ?
ファルブラヴ:-⇒-⇒9
なんか印象が薄い。
■ナスルーラ系
サクラバクシンオー:3-4-11
独り気を吐いて踏ん張っていたものの、昨年は11位へ急降下。
ジャングルポケット:-⇒17⇒7
バクシンオーの代わりに昨年急浮上。
アドマイヤコジーン:-⇒5⇒38
スターオブコジーン:-⇒20⇒-
ともにコジーンの直仔。兄弟揃って一発屋。
ボストンハーバー:17⇒18⇒34
パラダイスクリーク:16⇒-⇒27
ボストンはボールドルーラー・ライン、パラクリはネヴァーベンド・ライン。
シブ過ぎる。
ちなみに、ボストンハーバーの父カポウティは、カジノドライブの祖父である。
これは関係ないか。
■ミスプロ系
エルコンドルパサー:9⇒-⇒-
これまた急逝が惜しまれる。
ミスプロ系がダービーを勝つとしたら、エルコン産駒しかないと思ってた。
跡目は、今のところ、トウカイトリックか????
エンドスウィープ:11⇒-⇒-
またまた急逝が惜しまれる。
跡目のアドマイヤオーラに期待がかかる。
フォーーティナイナー:14⇒-⇒28
エンドスウィープの父。
エンドSの亡きあとの跡目候補は↓
コロナズドクエスト:-⇒-⇒10
トワイニング:-⇒-⇒17
トワイニングは底が見えた感なので、注目するならコロQの方。
アグネスデジタル:-⇒-⇒6
いきなり6位の大健闘。
ミスプロ系の看板を背負って立つのは、自身が芝・ダート兼用だったこの馬か?
マイネルラヴ:-⇒-⇒12
98年スプリンターズカップ優勝馬。
昨年、急降下したサクラバクシンオーの代わりに、新スプリンター王になる可能性を秘める。
ということで、現役種牡馬の中で注目すべきは、昨年の上位馬、中でもアグネスタキオンで良さそうだ。
=つづく=