【第9章】
(9)正弦定理
正弦定理
△ABCにおいて、外接円の半径をRとする。
a/sinA = b/sinB = c/sinC =2R
【正弦定理の証明】
△ABC の外接円の中心をO とし、半径をR とする。a/sinA=2R を示す。
(i)辺BC が直径の場合
A が円周上の点だから∠BAC=90°
a=2R
a/sinA=2R/sin90°=2R
(ii)辺BCが直径でない場合
円周は長さの異なる2 つの弧に分かれる。
(ii)-1 頂点A が長い弧上の点の場合
直線OBと、点B と異なる円との交点をD とする。BD は直径だから、∠BCD=90°
弧⌒BCの円周角だから、A=∠BAC=∠BDC
sin∠BDC=BC/BD=a/2R
よって、sinA=a/2R a/sinA=2R
(ii)-2 頂点A が短い弧上の点の場合
長い弧上に点E をとると、(ii)-1より
sin∠BEC=a/2R
また、四角形ABEC は円に内接する四角形である。
∠BAC+∠BEC=180° だから、
∠BAC=180°-∠BEC
sinA=sin∠BAC=sin(180°-∠BEC)
=sin∠BEC=a/2R
よって、a/sinA=2R
【証明終】
(対辺)-(対角)がペアになっている。
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