池上優游涵泳

「料理と散歩と仕事で海外」「ベトナム生活あらかると」改め、「池上優游涵泳」として日々を綴っています。

プロ直伝!!ウマい豆腐の作り方(前編)食の安全・安心講演会と意見交換

2019-11-20 18:23:05 | 地域情報

昨日に引き続き、いい天気でした。

気温は5℃ほど低かったようですが、空気が澄んでいて、このくらいの空気の冷たさがいいかな。

 

さて、おおた区民大学【じんけんカフェ】学びとはなにかの第3回の投稿に時間がかかり、一昨日のことになりましたが、

大田区地域力推進課が主催しているおおた区民大学とは別に、

大田区保健所が主催した「大田区 食の安全・安心講演会と意見交換 プロ直伝!!ウマい豆腐の作り方」に参加してきました。

たしか、池上会館でこのようなパンフを手に取って、いつもの電子申請で申し込んだら、首尾よく受講できました。

会場は、その池上会館の調理室で(初めて入った)、参加者、関係者びっしりでした。

 

まず、大田区保健所長の挨拶です。

  • 保健所の取り組みとして、食べ物の生産、流通、販売、調理の各段階で、健康を害する有害な物質が、口に入らないよう、厳格なリスク分析、評価、管理を進めている(リスクコミュニケーション)。
  • 食の安全は、行政、提供者、消費者が一体となって取り組む必要があり、このような催しを実施している。

そして、追加で配布したと言っていましたが、実は未配布だった(担当者は、あとで怒られたかな)パンフで、大田区の健康ポイント、アプリの宣伝がありました。

これ以上(わたしムーヴ、あすけん、dヘルスケア、aruku&、ReneBopdy、Coke On、、、それにDQウォークも)、健康管理アプリをインストールするのもどうか、と言う気はするものの、あすけん(カロリー)、DQウォーク(ゲーム)以外は、ウォーキングついでの電子マネーや景品稼ぎですので、健康管理アプリというより、そっちがひとつ増えるだけかな(苦)。

 

そして、第一部 お話「豆腐屋が話す 豆腐作りについて」です。

(第二部が、手洗いと豆腐作りの実習で、第三部は意見交換)

講師は、武蔵新田にある豆腐屋さん、豆腐司 みしまやの小川晃一さん。

保健所の方が進行、質問しつつ、小川さんが詳述、回答して、豆腐の作り方が説明されていきます。

タイトルの「ウマい」は、美味い、旨い、巧い、上手い、甘いといろいろな字があてはますので、自分の「ウマい」を見つけて欲しいとのことでした。

豆腐作りの基本的な工程はこの通りですが、

現場写真(一部、映像)と共に行われた詳しい説明のポイントを追記します。

  • 大豆は、色の違いで3種類あり、黄色が一般的、青は甘く、茶色はコクがある。しかし、品種としては黄色だけで100種類以上。みしまやでは、青森産の「おおすず」をベースにしている。
  • みしまやの豆腐は、糖質とタンパク質のバランスの取れた、風呂上りのビールのお供として、醤油をちょっと垂らして、毎日食べても飽きない味を追求している。
  • 大豆の浸水時間は、気温・水温に応じて変えなければならない。冬は長く、夏は短い(一晩くらい差がある)。浸水し過ぎると腐敗が始まる。ちょうどいい硬さは、割った時、真ん中に筋(芯)が残ったアルデンテ。見極めは職人技。
  • グラインダーで大豆をすり潰して、水を加えると、ドロドロした生呉(なまご)ができる。(大豆も、生呉も各テーブルにサンプルが置いてあったのですが、生呉は白和えみたいな感じのものです。)
  • 均一になるよう送り水をしながら、手で混ぜる。少し粒が残るくらいにするが、混ぜた手の感触で判断(職人技!)
  • 煮窯(圧力鍋)で煮る。沸騰させたら、煮えむらのないようか櫂でかき混ぜながら煮る。大豆には消化を邪魔する物質があるので、それを壊すのと、殺菌のために110℃で煮る(100℃超えているから、蒸気の温度かな?)。温度と時間の管理は厳密(プロ!)。これで、生呉が煮呉(にご)になる。
  • 煮呉をふきん(しぼり袋)で包んで絞り、豆乳とおからに分離する。
  • 豆乳に、”落とし袋”を入れて、フキンの編み目で取れないミジンコなどを取って、更に細かく濾す。
  • 温度を確認して、ニガリとすまし粉を加えて、ワンツーフィニッシュという冗談のような名前の器具(巨大なマッシャーみたいなもの)で、三回混ぜる(だけ)
  • 気温で、豆乳の冷める温度が変わってくるので、ニガリとすまし粉の量、ニガリを打つ豆乳に温度は微妙に変わってくる(職人技!)
  • 固まったら一旦”くずし”て、型に入れて、再度固める。
  • ”くずし”をしない、ニガリを打って固まったものは”おぼろ豆腐”。(実習で作るのは、もちろんこれ)
  • 元々、豆腐は木綿だけ。箱に入れて、重石で水分を押し出していて、固めたものを”木綿豆腐”と呼んだ。”絹ごし”は、絹で濾したわけではなく、重石で水分を抜かずに固めたもの、”木綿”との対比で、”絹”の名前がついた。(では、大豆の濃度が違うのか?と疑問に思いつつ質問するチャンスがなかったので、家に帰ってから調べたら、絹ごしは、豆乳が濃いようです)
  • 豆腐を切る包丁には刃がない。大きく切るもの、一丁ずつに切り分けるもの、油揚げを切る重みのある包丁、の3種類。
  • 水槽で水に晒すのは、ニガリの苦味、雑味を取り除くため。晒し過ぎると旨味も逃すので、兼ね合いが難しい。
  • 大きな一次水槽は、冷水ではない。温かいうちに一丁に切り分けパックする(ホットパック)。
  • そして、冷水(3℃以下)の二次水槽で急冷する。雑菌が湧く温度帯の時間を短くする。
  • 衛生管理は保健所の指導もあり、大豆(呉)は、冷めて固まると取れなくなるので、熱いうちに毎日洗浄する。

先日のと場見学でも感じましたが、食を提供するプロ(食べるプロじゃなくて)は凄いですね。

自分の作品(食品)の目指すところ、こだわりが明確で、それを実現するための研究努力・自己研鑽、経験に裏打ちされた職人技。

どの”ウマい”か、と問われれば、この時点では”巧い”かな。

 

第二部の実習に入る前に、休憩があったのですが、手洗い実習の説明が先にあって、

休憩を取りつつ、まず、”自分の手洗いがどれだけ不十分か”を知るために、”いつものように”洗った手を、ルミテスターという機械で汚れ度を測りました。

 

あえて、”いつものように”洗って測ったところ、、、楽々、不合格(要注意レベルの倍の汚れ)

ポイントは、汚れはどこについているのか?であり、

上の資料で見ると、私は爪が伸びていたのと、手首がノーケアだったのが敗因かも。

効果的な手洗い方法は次の通り。

二度洗いで、より衛生的とのこと。

それと、手をふくのはペーパータオルがいいと。

手洗いに煩い奥さんに、この結果と手洗い方法は見せられないな(苦)

 

以降、豆腐作りの実習、意見交換(というか豆腐作りのQ&A)も盛り沢山だったので、

今回も、二回に分けさせてください。

後編は別途。

ではでは

 


【じんけんカフェ】学びとはなにか 第3回(後編)

2019-11-19 17:53:04 | 地域情報

さて、おおた区民大学【じんけんカフェ】学びとはなにかの第3回の後編です。

前編では、映画「こんばんわ」を鑑賞した感動をお伝えしましたが(伝わったかな?伝わったらいいけど)

後編では、映画の感動醒めやらぬ中、山田洋次監督作品「学校」のモデルであり、長年、夜間中学校で教鞭をとっていた松崎運之助さんの体験談「私の夜間中学教師体験記 命の光を大きく輝かせるために」の内容を紹介します。

以下、お話の要旨です。

  • 東京都には8校に夜間学級があるが、大田区立糀谷中学の夜間学級は、65年の歴史がある。大森海苔の養殖を手伝わされて学校に行けない学齢児童を救済するため設立。
  • 小松川中学の夜間学級の教師をしていた時、中国残留孤児の家族が多く、日本語が話せなかった。その中の一人が、蒲田の有名店、元祖羽根付き餃子「你好」の店主である八木さん。開業する時、夜間中学の仲間がカンパした。
  • 松崎さんが夜間中学校の教諭となったきっかけ
    • 東京の大学の夜学に通って、昼間は働いていた。教育実習は昼間だが、長崎の母親、兄弟への仕送りのため昼間働かないわけにいかない。しかし、教育実習を行わないと教員試験を受けられない。学事部で相談したら、職員の方が親身になってくれて、荒川9中の夜間学級を紹介してくれた。
    • 夜間中学の生徒は、年齢、国籍バラバラ、悲惨な暮らしながら、元気よく、めちゃくちゃ明るい。辛い人生の道筋を歩き、税金を納めても自分達のためには使われないのに、世間に対して怒らない。黒板があって、先生がいて、学校が楽しいと。
    • 最初の授業に、万全の準備をして(教材の「走れメロス」を読み込んで)臨んだが、授業らしい感じではない。生徒は皆、下を向いて、力を込めて平仮名を書いている(力の抜き方がわからない)。中学のはずだが、これでは、いつになったら「走れメロス」にたどり着くのか、、、夜間小学ではないかと落胆した。
    • 七十を超えた女性が呼ぶので、行ってみると、ひたすら”の”を書いていて「”の”が書けるようになった」と、目を輝かせて言う。こんな事で”幸せ”なのか?と思う反面、心の底からの感動を学びの中で感じる、そんな学び方をしたことがあっただろうか?知識をつなぎ合わせることは上手くなったが、、、と更に落ち込む。
    • その女性は、覚えた”の”を掌に書いて、決して逃さない、と言いたいかのように握りしめて帰る。そして、町中の看板、広告から”の”が飛び出してくる、と話す。昨日まで見えなかったものが、見えるようになった瞬間。テストの勉強はしたが、そういう勉強をしてきただろうか。。。
    • 学ぶとは、教わるのではなく、自分の感性が生き生きして、様々な疑問が湧いてきて、教え合うもの。”問い”がなければ”学問”にはならない。
    • 一般には、周りの大人が”問い”と”答え”を用意して、照らし合わせるだけだが、自分の中に”問い”があれば、その答えに何としても辿り着こうとする。周りの大人は止めるが、泥だらけになっても進む。それが学問。
    • 数日して、その女性が学校に来なくなった。幼い頃から工場で働き、鉛中毒にかかっていた。しかし、学校に行かなければ、死んでも死にきれないと夜間中学に来ていた。今は、絶対安静の状態に陥っている。ショックだった。目の輝きが素敵とか思っていたが、あれは命を削って輝いていたものであった。それに気づかない自分の薄っぺらさが嫌になった。
    • 目の前の人の辛さ、悲しさがわからない。どんな人生、戦いがあったのかに目を向けず、(目の輝きなど)反応に一喜一憂して、これまで自分を支えてくれてくれた人達に申し訳ない。
    • こんな人間が、先生と呼ばれるなんて、教育実習を辞めたいと学校に申し出た。そう言わざるを得ない自分も情けない。どこかで鍛え直して出直したいと言った。しかし、話を聞いてくれた先生が、鍛え直すと言っても、どこでも同じ経験をするかも、それならここで一緒に勉強しようよ、と言ってくれて、それが心に沁みた。
    • そして、つくづく仲間に入れて欲しいと思って、夜間中学校だけを志望して、東京都の教員試験を受けた。
  • 夜間中学の精神は、救急病院。目の前に怪我した人がいれば、どうして?なぜ?は必要ない、とにかく血止めを行う。だから、何時でも誰でも。
  • ドラマ、エピソードはたくさんあるが、そのひとつ。
    • 若い子と年配の人が一緒のクラスにいる。年配の人の希望、若い子の絶望が混在。休憩時間、年配の人は教室で勉強を続けるが、若い子は廊下に出てしまう。若い子は人間関係が不器用、それが夜間中学にくる切っ掛けでもある。
    • 年配の女性が、廊下の茶髪の若い子に「あんちゃん、ちょっと教えて!」と声をかける。若者は、関わりあいたくないので逃げる態勢を取るが、しつこく付いてくる。逃げても追い回されるので観念して、自分に聞かれてもわからないのに、、、と問題を見ると、
    • ”花”、”谷”の読み方がわからないと。驚きつつも、それなら、と安心して教えてあげると、女性は、惚れ惚れと茶髪のあんちゃんを見上げて、あんちゃん頭いいね、と。
    • 普通の中学なら、これで頭がいいなどと言われたらキレるところだが、夜間中学では馬鹿にされることはないので、キレることもない。大事なのは、心から出た言葉であり、それが若いあんちゃんの心を打った。
    • 引き続き、休憩時間の度、若いあんちゃんは、膝付き合わして、おばあちゃんの勉強に付き合わされて、、、いい光景だなと思っていたら、ある時、そのあんちゃんが、複雑な表情で職員室にやってきて、隣でため息をつくので、一体何が???と職員全員がざわついた。
    • おばあちゃんに勉強を教えるのが彼の人生で最大のトキメキで、小学2年生から学校に行かなかったのに、早く明日にならないかな、学校に行きたい、と家族に話していたようだが、、、
    • おばあちゃんが教えて、とやってくる待ち焦がれた休み時間ではあったが、おばあちゃんは翌日には昨日教えたことをすっかり忘れてしまう。でも、一生懸命に勉強して、毎日、お礼を行って帰って行くと言う。では、悩みとは?俺の教え方が悪いのだろうか、、、と教員のような顔をして言う(笑)
    • 他人の悩みを自分の悩みとして背負い込んでいる。二人で何かする雰囲気に幸せを感じている。学びとはういう幸せのためにある。
    • 教えている最中の、おばあちゃんの問わず語りの中に、いろいろな知らない世界があり、あんちゃんにとっても豊かな学びであった。TVで文化勲章をもらうシーンをみて、あんちゃんが「あんな人達より、おばあちゃんの方がよっぽど偉いよ。おばあちゃんに勲章をあげてよ」と言っていた(感)
  • 夜間中学には、自分の中で考える、自分の生活に役に立てる知恵が存在する。知識を重ねるだけではない。
    • 突然、おばちゃんが、”あいうえお”ってすごいね!と発言する。他の生徒がしらけていると、愛(あい)から始まるなんて、やっぱり”愛”が一番なんだ、と。別のおっちゃんが、”いろは”も”色(いろ)”から始まるなあ。人間は大事なものから始めるんだな(笑)昔の人は偉いもんだ、と。そこで、クラス全体が、ほーっとうなずく。
    • 一本の鉛筆に、一本の鉛筆を足したら、何本になるか問われたおっちゃんが、それは無理だ、足せない、と。メーカーが違うかもしれない。硬さも違うかもしれない。値段も違うかも。1 + 1= 2なのは俺にもわかるが、この鉛筆は足せない、と。
    • 80kmの距離を、40km/hの速度で進んだら、何時間かかるのかと追われたおっちゃんの答えは、ざっと見積もって二時間半。二時間に決まっていると言うクラスメートを制して、簡単に二時間なんて答えてはいけない!信号待ちもあれば、渋滞に引っかかるかもしれない、三十分くらい多めにみるのが妥当だ。
    • しかし、そういう事を言う人が、バツになるのが今の学校。
  • 僕の教室に、”間違い”はない。用意した答えはあるが、表情も何もない答えに意味はない。どうしたら、こんな答えが出せるのだろう、とワクワクさせられる。”間違い”は楽しい。
 
まだまだ聞きたいところでしたし、いくらでもエピソードがあると仰っていたのですが、タイムアップでここまででした。

知識を積み上げるだけ、受験のための勉強をしてきた私ですが、今更ながらこんな方に教わってみたいと感じました。

ただ、今からとなると、心からの問いが湧いて、その答えにたどり着くとする純粋な志は、どうだろう。。。

何か勉強するにしても、どんな資格につながるかとか考えてしまっては、違うのでしょうね。

ともあれ、映画こんばんわ」は感動的で、松崎先生のお話も印象的で、とてもエモい第3回でした。

なお、松崎先生はお話がとても上手で(さすが元教諭、教諭だからだけではなく、そう言う授業でなければならなかったのでしょうね)、すっと理解できたので、メモのちょっとしたキーワードから記憶が蘇って、文章が湧いてくるように気持ちよくタイプできました。

今週金曜日は、【じんけんカフェ】学びとはなにかの最終回、「生きること」と「学ぶこと」を題として、学習権・教育機会の平等・教育の保障とはどのようなことなのか、人にとって学ぶということはどのような意義をもつのか、自分のこれまでの学びも振り返りつつ学びます。

講師は、東京大学名誉教授 佐藤一子(さとうかつこ)さん。

どのような締め括りになるのか。

私は、自ら変わる力を導き出せるでしょうか。

 

写真は、本日の夕飯、鶏肉とさつまいものカレー炒めです。

頂き物の大量のさつまいもを美味しく消費すべく、レシピを検索すると、意外と、鶏肉と合わせたり、カレーにしたものが多かったので、組み合わせて、美味しくできました。

ではでは 


【じんけんカフェ】学びとはなにか 第3回(前編)

2019-11-18 16:52:30 | 地域情報

さて、ようやく(苦)、先週の金曜日、おおた区民大学【じんけんカフェ】学びとはなにかの第3回の紹介です。

第1回同様、公開講座として映画こんばんわ」を鑑賞し、山田洋次監督作品「学校」のモデルとなった、長年、夜間中学校で教鞭をとっていた松崎運之助さんの体験談をお聞きしました。


まず、映画「こんばんわ」ですが、墨田区立文花中学の夜間学級のドキュメンタリーで、年齢も国籍も多様で、様々な理由で学ぶ機会を得られなかった人たちが生きるために学ぶ姿が描かれています。

ざっくりとした内容、観ながら感じた事などを紹介したいと思います。

ドキュメンタリーなので、ネタバレにはならないと思いますし、所詮、私の文字だけで、あの感動は伝えきれないので、私の感想が、この映画を観る、夜間中学校に興味をもつきっかけになればむしろ幸いと考えます。

  • タイトルの「こんばんわ 」は、夜間中学校は17:30からなので、登校した時の挨拶が「こんばんわ 」になることから。
  • 通っている方々の人生、生き様を、夜間中学校での授業の模様などから伺い知る構成です。
  • 小学校までしか行かず、プレス工場で働き、読み書きができない69歳の方は、病院では指を怪我をしたふりをして、誤魔化せたが、工場で一緒に働いた兄の葬式で、弔辞を読むことができず、”死ぬ気で”勉強しようと、夜間中学校に通うことにした。他、戦後、中国からの帰国者、旦那さんの仕事の都合で来日した女性、日本最高齢中学生(91歳)など。年配の方の多いCクラスの平均年齢は69歳。
  • 文花夜間中学校の見城先生のお話。
    • 生活に根ざし、生きる希望を与える教育をしなければならない。
    • 漢字は易しいものから覚えるのではなく、生活に必要な漢字であれば、難しい漢字でも覚える。そのような漢字(生活基本漢字)381文字を選定してテキストにした。学習は、生活に必要な精選された内容でなければならない。
    • 学校に行くことが喜びを語る生徒。学習とは、自分の境遇、辛い体験を乗り越える術である。
  • 宮沢賢治の「雨にも負けず」を題材にした国語の授業。
    • なりたい人物像を考えるところから、それぞれの人生、学習への想いが引き出され、語られている。
    • なお、全編に渡って、解説じみたところはなく、授業そのままの様子、生徒の会話などから様々な想いが伝わってくる。
  • 夜間中学校に通う切っ掛けは、漢字を”覚える”ためであったりしたが、授業の様子をみていると、機械的に必要な知識を”覚える”のではなく、それぞれの人生経験から、教え合って、学び合っていることがよくわかる。その上で、生活に直接つながる知識がついていくのでしょう。
  • 様々な国籍の方々が一緒に学ぶところは、インターナショナルスクールで異文化交流からの学びのようでもあり、支え合って、お互いに教えあうのは、島嶼部の学校の全学年一クラスで、上級生が下級生の面倒をみる雰囲気にも似ているように思えた。(夜間中学校の場合、年長者が必ずしも面倒を見る、教える側ではないが)
  • 中野重治の「菊の花」を題材にした国語の授業。
    • 文学作品なので、擬人化された表現など、外国籍の生徒には難しいと感じられたが、日本語表現の学習ではなく、生徒の人生や境遇から共感できるような、作品主旨の紐解き方でした。
    • 「花のこころ、花のいのちとは、どういう悪い環境でも、ありったけの力で生きていく」の下りでは、まさに生徒の人生に当てはまることで、菊の花を自分自身に置き換えて考させられた素晴らしい授業。
    • 2週間かけた授業だったそうで、先生、生徒それぞれの情熱にも感銘を受けました。
  • 伸ちゃんという不登校の生徒。親以外と話さないが、年配者のクラスの雰囲気は気に入って通ってくるが、誰とも会話はできないし(話しかけられてもダンマリ)、給食(夕食)を一緒にとれないので、2時間で帰ってしまう(授業は、毎日17:30-21:00)。移動教室(遠足)、運動会にも参加しない。
  • 移動教室、本当に楽しそう。年齢、国籍、経験の多様さも見られる。みんなで食事を作る時、料理店で働いた若者の料理スキルが凄かったり、余興は各国の芸能だったり。
  • 文花中学では、年2回、昼間学級との交流会がある。昼間の生徒の感想は、夜間はみんなワイワイとして楽しそう。
  • 夜間中学校の合同運動会(都内8校)の様子も、移動教室同様に本当に楽しそうで、盛り上がっている。15か国の国籍で、ミニオリンピックの様相。年配の方は学齢期にできなかったことを、全力で楽しんでいるように見える。ある生徒の話では、夜間中学校では足を引っ張る人はいない、みんな教えてくれて、その感謝の気持ちがあるし、自信にもつながっているからだと。
  • 文化祭も、食べ物のお国自慢大会のようで盛り上がっているし、本場のキムチや餃子を買いに、模擬店に大勢押し寄せる。
  • その頃、上述の伸ちゃんに変化が現れ始める。学校が、国語が好き、迷惑をかけてごめんなさいと母親に手紙を書き、ついには、教科書を声を出して読んで、今年一番嬉しかったことは、声を出せたことと書くに至り、私は涙ぐんでしまいました。。。その伸ちゃんは、給食も準備から参加するようになり、体育でバレーボール、合同運動会にも出て、放課後はキャッチボールをして、と夜間中学校で教育(周囲の支援)を受けて、学ぶことによって、生きる力を得て、自らを変えられたようです(涙)
  • 卒業式。本音はもっと居たい、らしいが、次の人生ステップがある。答辞で女の子が、弟の面倒を見るため今年、高校に行くことはやめたが、高校に行くことを諦めていない、夢だから、にまた感動して涙でした。。。
  • 最後に、見城先生からのお話。生涯学んでいきたい。学ぶことは自由に生きるパスポート、夜間中学校で得た宝物である。

 

いや〜、第1回で、監督の森さんが仰っていましたが、まさに教育は感動です(感)

なお、松崎先生のお話も長くなりそうで、後編にしたいと思います。

なお、この映画は、見城先生吉川英治文化賞を受賞し、その(賞金?)寄付から始まったとエンドロールに出ていました。

 

おまけの写真は、

昨夜の夕飯で、26cmの方の新品フライパンの使い初め。

大量にもらった根菜類から、さつまいもで大学芋(っぽいけど揚げていない甘辛煮風)です。

ではでは


日曜日の徒然

2019-11-17 16:20:27 | 雑感・日記

今日もいい天気でしたね。

20℃までは上がらなかったようですが、日中、歩いていると重ね着で暑いくらいでした。

朝の散歩で行った洗足池も、昨日同様に青空が水面に映えています。

紅葉も色づき始めていますが、

紅葉した葉って、日差しが当たった裏側からが綺麗ですよね。

新緑の時は、葉の表側で、日差しを跳ね返す力強さがあり、

紅葉の時は、日差しを優しく通して、裏側で優しい、暖かげな色合いを出す、

なんて、格好つけて叙景的に語ってみました(汗)

 

さて、今日は、珍しく演劇鑑賞でした。

奥さんのお友達の娘さんが入っている劇団の公演を観にいきました。

この娘さんとは、二十数年ぶりの再会でしたが、大きくなったな〜、っと思わず面と向かって声に出してしまい、恥ずかしいおもいでした。

先に会った時は、まだ幼稚園にも入っていなかったかも(私ではなく、その子が)

私がシンガポールに駐在している時、奥さんが、その友達家族を連れて遊びに来た時、

何故か、この子にいたく気に入られて、滞在中、ずーっとまとわり付かれていました。

ロン毛でピアスだったのに(笑)

覚えているかな?と思いつつ、私からいうのも烏滸がましく、聞きませんでしたが、

二十年経った今の印象含めて、ちょっと気になりました(苦)

 

それと、昨夜、先週届いた大量の根菜のうち、ようやく里芋を煮ました。

シンプルに煮転がしただけですが、とても美味しかったので、奥さんにお礼のメールを写真付きでお願いしました。

しかし、里芋は、剥くのがひと苦労ですね。。。

皮むき器だと、毛(?)が引っかかるし、包丁も料理研究家がテレビ番組で見せるように、器用には扱えず、、、

この時ばかりは、食べるだけの奥さんにイラッとしました(苦)

副菜(?)は、OKで安かったカツオのたたきをニンニクどっさりで。

業務スーパーに冷凍青ネギが一向に入荷されず(台風の影響かな?)、青ネギなしは色合い的にもイマイチで残念。

ではでは


土曜日の徒然

2019-11-16 16:41:26 | 雑感・日記

昨日の朝は、なんだか油絵のような雲と空でしたが、

今朝は、雲ひとつない秋晴れを予想させる晴れわたり方で、

洗足池に着いた頃は、予想通りの青空が拡がり、水面にシンメトリックに映る紅葉が(後、建物の影も)綺麗です。

 

さて、昨日は、おおた区民大学【じんけんカフェ】学びとはなにかの第3回があり、

夜間中学校のドキュメンタリー映画こんばんわ」を鑑賞し、山田洋次監督の「学校」のモデルとなった元夜間中学校教諭の松崎運之助さんのお話を聞きました。

ドキュメンタリー映画も松崎先生の体験談も感動的でした。

が、感動的過ぎて、どちらについても大量の”感動メモ”をとっていて、今日ブログ記事作成にとられる時間では纏めきれそうにないので、今日は、午前中の徒然を。

【じんけんカフェ】学びとはなにかの第3回については、明日以降(明日も終日外出するので)、多分、来週に紹介することになりそうです。

 

で、今日の徒然ですが、

やはり、毎週末のベビーリーフ収穫です(苦)

毎週、摘んでいるのに復活してくれるのは、嬉しい驚きです。

ただ、パセリ、ミント、ローズマリーも含めて、気温が15℃を下回ると育たなくなるようなので、

ベビーリーフは食べ切る、他のハーブは摘んで乾燥させるタイミングを図らねばなりませんね。

 

ところで、京セラのフライパン(26cm、20cm)が、以前紹介した油の引き方でも対処できない程、焦げ付くようになってしまい、

まあ、一年半くらい使ったので、よく持った方かとも思い、

検索すると、同じ京セラのフライパンの色違いが、PayPayモールのアウトレットモールでお安く売っていたので、2サイズとも新しく購入しました。

今日の昼が20cmパンの使い始めで、ハムエッグが、ターナーなしで、スルッと皿に滑り移る様は、、、感動でした。

収穫したベビーリーフ、パセリも、もりもり盛って今日の昼ごはんです。

散歩帰りに立ち寄ったOKストアの青物野菜が驚きの低品質と高価格で、買う気が起きませんでしたので、

ベランダのベビーリーフ様様です(苦)

ではでは


【じんけんカフェ】お肉はつくられる 第4回

2019-11-14 17:55:50 | 地域情報

朝、いつもの時間に起床するとまだ真っ暗で、冬が近づいてきたな〜、秋が短いな〜とか感じています。

そして、身支度などしていると、カーテン越しに明るくなってくるのを感じて、ベランダに出ると、

その日その日の自然の芸術を見ることができます。

 

さて、昨日は、おおた区民大学、【じんけんカフェ】お肉はつくられる〜東京中央卸売食肉市場見学〜の第4回(最終回)において、ついに、と場の見学に行って参りました。

朝、東京中央卸売食肉市場のビルに集合し、事前説明を受け、午前中は、と場を見学し、午後は、競りの見学、食肉市場の紹介DVDの鑑賞、そして、職員の皆さんとの意見交換でした。

 

まず、市場長さん(と聞こえたのですが、ちょっと曖昧)から、”食肉市場のしおり”を用いて、事前説明がありました。

いくつかポイントを紹介しますと、

  • 敷地面積は64,108㎡、東京ドームが47,000㎡なので、東京ドームがすっぽり入る大きさ。広いと思わがちだが、中で働く者としては、と場、市場の施設、設備がぎっしり詰め込まれている感がある。
  • ここは食肉を作る工場。お湯も大量に使用するので、水処理して廃水する施設のあれば、電気も家庭用のものは使えないので、専用の設備。また、衛生対策にも非常に気を使う。
  • 食肉市場で働く人員数の定員は294名だが、実際は329名、全て東京都職員。作業第一課は大動物(牛)担当、一部、デスクワークもあるが、ほとんどが現場。作業第二課は小動物(豚)担当で、女性もいる。牛は生体が大きく、扱う刃物も大きいので、現在のところ、作業第一課に女性を置いていない。
  • 大動物(牛)は3ラインあり、175 + 175 + 80 = 430頭が最大処理数で全国一。小動物(豚)は2ラインあり、700 + 700 = 1400頭。小さくはないが、群馬の方が大きい。
  • 本日、牛は428頭の予定。すき焼きなど需要の高いシーズンなので。豚は、豚コレラの影響で頭打ち状態。
  • 市場のあゆみとしては、昭和11年に”芝浦と場”が開場。昭和41年に、卸売市場と合わさって、食肉市場となった。その頃の写真を見ると、生体を滑車で運んでいたり、ノスタルジックな雰囲気。
  • 昭和55年、と畜解体業務が全面東京都直営になる。これまでの間に、一時、民営化の検討がなされたことがあった(らしい)。
  • 平成9年、O157における衛生対策工事。平成13年、BSE発生、BSE全頭検査の開始。平成23年、東日本大震災があり、牛肉の放射性物質全頭検査の開始。現在も続けており、異常はない。食の安全対策として、これだけの衛生対策を実施して、食肉の芝浦ブランドを確立している。
  • 主要産地としては、牛は北海道、岩手などが多いが比較的全国から集荷している。なんとか牛(ぎゅう)という銘柄を満遍なく。豚は、群馬、千葉、栃木など近県が多い。競り値がキロ500円と安いので、流通コストと兼ね合いから。最近は、大手メーカーが産地から直接買い付け、食肉市場を通さない流通も増えている。
  • (一旦、”しおり”から”パンフ”に移って、解体作業工程の説明がありました。特筆するのは、)内臓検査、枝肉検査の工程は、獣医資格を持ったと畜検査員がチェックしている。ヘルメットに二重線が入っている人が、と畜検査員。最後に格付員が格付する。日本人はサシの入った牛肉を好むので、そのような枝肉の格付が高いようだ。
  • (”しおり”に戻って、)食肉処理業務に対する差別や偏見は根強い。最近は、ネットによって容易に拡散されるが、東京都の人権部局と解消に努めている。写真撮影はNG。現場見学で、携帯を取り出す仕草も気にするので、しないように。
  • (最後に、)豊洲市場と異なり、見学コースはなく、滑りやすいし、牛の生体は800kgを超えるので、随行員に従って事故のないように。

 

ということで、いよいよ、と場見学です。

現場で説明が聞こえるよう無線のレシーバーとイヤホンを付けて、丈の長い白衣、でんでん帽(シャワーキャップみたいなもの)、マスク、ゴム手袋を着用して会議室を出、長靴に履き替えて、エアシャワーを浴びて、手袋のままアルコール消毒、何度も長靴を消毒液に潜らせつつ、と場に向かいました。(食肉にとって脅威のバイ菌は、我々ですから)

メモとボールペンは一応、白衣に忍ばせておいたのですが、見学中は、取り出してメモをとる余裕はなく、目に入るものに釘付け、説明も聞き漏らさないよう集中していたので、所々での感想を丁寧に紹介できないのですが、

牛と豚のラインを見学して会議室に戻ってきて、昼食前にメモに起こした取り留めない感想を紹介しますと、

  • 第2回で鑑賞した映画「ある精肉店のはなし」の監督が言っていた、熱気は確かにあったが、83℃の消毒用の熱湯から立ち上る湯気によるもので、魚市場の、魚を捌く時の威勢のようなものがあろうはずもなく、職員の方々は、20秒間隔で進むラインの前で、淡々と、手際良く、分業をこなしている冷静な雰囲気が感じられるだけ。
  • 製品組み立てラインのような単純な流れ作業ではなく、それぞれが800キロの牛、110キロの豚の解体というダイナミックな作業ながらも、雑さは微塵も感じられず、極めて丁寧に、難しい作業に取り組んでいた。
  • 作業対象が大きいので、全体の皮を剥ぐ工程などでは、もちろん機械も使うが、その大きな作業で、食材を傷めないため、ナイフで切れ目を入れつつ行うなど、細やかな作業に職人技と経験が必要とされている。
  • 内臓を取り出す工程でも、枝肉を傷つけないよう、刃先は自分に向けて切る。よく切れるナイフは、力を入れずに切れるのでむしろ安全。
  • 人材育成という点では、一人前と呼ばれるようになる人は、年に一人ずつくらいと説明された。(全工程ができるようになるのに10年なので、確かにそうでしょうね)
  • 血の匂いが気になるかもと事前に考えたが、放血によって最初に血が抜かれているせいか、血生臭さは感じなかったし、血そのものも工場内で目立つものではなかった。放血そのものも、見た目のインパクトはあるが、肉質の新鮮さのためと思えば、どうというものでもなかった。
  • 牛の肝臓が、検査工程で丸ごとはじかれたところでは、勿体ないと感じつつも、食の安全性が確保される現場を見ることができてよかった。

250人の職人(プロ)が黙々と、自分の技(技術)で、責任を全うして、私たちの食卓に食肉を提供してくれている姿は感動的でしたね。

 

午後イチは、豚の競りの見学でした。

これも淡々としたもので、大きなモニターに、次々と、隣の部屋に吊るされている枝肉の番号、産地、生産者、ブランド名、格付、頭数(牛は1頭ずつだが、豚は、同じ生産者からまとめて10頭まで)、重量、最初の値段が映し出され、

それをみている仲買人が、リモコンのようなもののボタンを押して、値を上げていく。3名以上だと黄色く表示され、2名者で緑、1名になると赤く表示され「成立」と表示されるが、数秒もない、ほんの一瞬の動きです。

ただ、席は8席 x 7列 = 56席ありましたが、座っていたのは10人程度。数人は、スマホのゲームやったり、インターネットしていましたが(見学は、吹き抜けの上から見ていたので、見えてしまいました)競り落としたい生産者の肉を待っていたのかも。

なお、豚の競りは13:00からでしたが、牛は8:30とのこと。東京の値段が全国に指標になるらしく、モニターには、格付に応じた加重平均相場が出ていましたが、それを参考に、地方の競りが始まるとのことでした。

 

会議室に戻って、次は食肉市場を紹介するDVDの鑑賞です。

先日声優を引退した増岡弘さん(マスオさん、ジャムおじさんなど)の声で、午前中に見学した各工程および衛生・安全管理、環境対策のポイントの良い復習になりました。(見学中、メモが取れなかったところは、DVDを観ながらメモにできました)

そして、DVDも差別の話で締め括られました。

肉を食べることを真剣に考えれば、人は生きるために他の命をもらっていることがわかる。その生きるために、肉を食べるには、いろいろな人の働きがある。それを知らない、考えない、のが差別を生み、差別がなくならない原因であると。

 

最後のセッションは、と場で働く職員の方々との意見交換でした。

見学者が質問して、代表の方、またはそれぞれが回答するQ&Aの形式で、いくつか(回答をまとめて)紹介します。

  • と場で働くきっかけは様々だが、公務員になりたくて応募したり、知人から紹介されたりだが、皆さん、DVDや情報館でどのような仕事か理解して、働きたいと思って応募している。不合格になって、翌年再チャレンジしたり、お一人は二浪していた。なり手がない職業と勘違いされがちだが、実は、募集に対して、応募が多い狭き門。離職率も低く、仕事に惚れて成長していく。
  • (一律)差別があることは、就職する前は知らなかったが、働いていると話にきいたり、実感したりする。
  • (外部の人が、見学にくることをよく思わない職員もいると聞くが、どうか?)東京都職員の労組の他に、と場労組というものがあり(職員だけでなく、と場に買い付けに来る民間業者も入っている)、差別はおかしいだろう、差別をなくそうという強い志を持った組合で、お肉の情報館、紹介DVDの作成も、この組合からの提案で実現した。反対意見もあるが、この仕事を正しく理解し、人権を考えたい人は受け入れたい。
  • (私も見学中に”えっ?”と思ったのですが、1日に20分の休憩だけでハードワークを、という随行員の説明があったが)正しくは、一番早いシフトは7:00に始まり、13:00頃には、全ての作業が終わる。7.5時間労働のうち、業者の人たちを待たせないよう、現場作業は5時間くらいで一気に終わらせて、風呂、遅めの昼食をとって、その後は、会議などをするので、休憩時間がずれているだけ。20分(10分を2回)は、最初の現場作業の中では、という意味だと思う。
  • (腰とか膝を痛めると聞いたが、労災は?)怪我はわかりやすく、公務災害に認められるが、腰痛、腱鞘炎などは一度は労災に認定されるが、以後はきっかけがはっきりせず、認められにくい。腰痛バンドをするとか、ストレッチを入念にするなど自衛措置しかない。
  • (作業マニュアルなどないのか?)マニュアルはなく、見習う、真似るしかない。難しいが、練習がない。失敗したら、農家さんは二度と持ってこない。工程分割して、ひとつひとつ覚えていく。まずは傷が大きくならないところから。誰かから押し付けられるのではなく、自分の判断で”こうなりたい”と思う人に憧れを持って、仕事を覚えていく。自分との戦いであり、自己研鑽によって高みを目指していく。
  • 都の募集には「食肉処理」と書かれてあり、受かれば、退職までずっと食肉市場で働く。

 

他にも、東日本大震災の影響とか、欧米のと場設備との違いとか、質問は尽きなかったのですが、

終了の時間となって、先週の第3回のお肉の情報館で解説を担当して「牛、豚をみるのではなく、人間がどうやって生きているのかを見て欲しい。一人一人の心の中の差別感を学んでもらうために案内します。」とメッセージをくださった職員の方から、

「人権に関する講習でしたが、どう思われましたか?」と見学者に質問があり、何名かが感想と謝辞を述べて、全4回、じんけんカフェ】お肉はつくられる〜東京中央卸売食肉市場見学〜は修了となりました。

 

私の回答としては、

職員の皆さんは自分を職人と呼んでいて、公務であるのにマニュアルがなく、先輩や師匠の技に憧れて、それを目指す点においてはその通りです。

他方、自己研鑽によって、自分のスキルを高めていくところはアスリートのようであり、高めた技量が、何によって評価されるのかと言えば、競りでの枝肉の値段、すなわち買い手、マーケットの評価であるところは、アーチストのようでもあります。

しかし、己の技量によって、枝肉がいくら高く売れても、個人の収入につながるものではないことは、世間でいうところのプロではなく、ある意味アマチュアでありながらも、ひたすら学ぶことを求める真摯な生き方は、ただただ尊敬に値します。

おおた区民大学のもう一つの講座【じんけんカフェ】学びとはなにかでは、学ぶことは生きること、と教わっていますが、それを実践されています)

 

しかしながら、誇れる技能を持ち、誇れる人生を歩みながら、それを公に誇ることができず、むしろ、差別の目を向けられなければならない社会であるのは、何故なのでしょう。

第1回前編後編)で、臼井さんが「顔を顔の見える関係を築く。顔が浮かぶと差別はできない。」と言いましたが、まさに、このように、顔を合わせて話をすれば、分かり合えて、尊敬すらできるのに、顔を合わせない、顔を見せない偏見に満ちた人々が、誹謗中傷を発するのは、何故なのでしょう。

社会としてどうすればいいかは、複雑な問題ですが、個人としてどうあるべきか、どう心がけるかは明らかです。

かつて黒人差別がありましたが、長い年月をかけて、現在ではダイバーシティの観点から、差別解放に向かっていると思います。

差別、と場の職業差別は、ダイバーシティとは逆の「違わないのに、違うと差別する」問題ですが、一人一人の理解と、意識を変える、社会全体が変わっていって欲しい、変わらなくてはならないと考えました。

(これも、【じんけんカフェ】学びとはなにかの方で学びましたが、人には自ら変わる力が備わっているので、教育(学習)によって、それを引き出すだけであると)

以上です。

ではでは


【東京工科大学提携講座】折り紙建築の手法をいかした<折り>のデザイン講座

2019-11-12 18:07:56 | 地域情報

昨夜は、何故か、久しぶりに眠れぬ夜で、実際には数時間眠っているとは思うのですが、

自分の記憶では、一睡もできませんでした(布団に入ってから、起きる上がるまでの記憶が繋がっている)。

で、日の出と同時に行動開始です(呆)

朝焼けをバックに、本門寺のシルエットはきれいでした。

こんな風に見えるのは、雲がない時で、

然して、早朝から雲ひとつない青空が、明るく広がりましたね。

7時台で、洗足池もこの通り。

早朝にも関わらず、ボートが出ているのは、ドラマか何かのロケのようでした。

(最近の芸能人、流行りのドラマはわからないので、さほど気にもせず、3周して帰ってきました)

 

 

さて、秋期おおた区民大学で受講する3つ目の講座、【東京工科大学提携講座】折り紙建築の手法をいかした<折り>のデザイン講座~自分だけのオリジナルなポップアップカードをつくってみよう~が先週の土曜日にありましたので、その模様をご紹介します。

「東京工科大学のデザイン分野の専門的知識を学び、折り紙建築の仕組みを学びます。」が趣旨で、東京工科大学にて、同大学デザイン学部 助教の御幸朋寿(ごこうともひさ)さんに教わります。

東京工科大学および併設されている日本工学院って、八王子のイメージが強いですが、蒲田駅前にも、きれいで、立派、芸術的な意匠の建物があります。

その建物で、普段は学生が実習とかやっているのであろうと思われる、これまたきれいな教室で、指導を受け、実習を行いました。

この講座は、全2回で、この第1回が(基礎編)で「折紙建築のしくみを学ぼう」で、第2回が(応用編)で「オリジナルのポップアップカードをつくろう」になります。

定員は20名でしたが、応募者多数とのことで40名に枠を増やしたそうです。まあ、欠席者もいたので、参加者は30名ちょいだったかな。

他のおおた区民大学の講座でも見かける人も数名、全体的に年齢は高め。

6人ずつテーブルに分かれて、先生の説明と指導に従って、定規とカッターを走らせました。

 

当日のカリキュラムは、

Step0 :折紙建築とは?

Step1 :折紙建築と折線の山と谷の関係

Step2 :折紙建築と折線の距離の関係

Step3 :折紙建築と切込み線の関係

Step4 :切込み線が複数!?

Step5 :折紙建築の中に折紙建築!?

Step6 :ポップアップカードをつくる

でしたが、

 

冒頭、先生も3時間では終わらないかもしれないので、時間がなくなったらStep4、5は飛ばすかも、と言ったのですが、

事態はそれより良くなくて、Step3の半分から、Step6に飛んで、厳密にはStep6も半分で時間切れでした。

大方の参加者にはずいぶん難しいようで、各Step時間がかかります。

おそらく、理論抜きで、ただ指示に従って、切って、折ってならできるのでしょうけど、

基礎編として、理論を学びながらなので、その理論、理屈の説明についていけず、ちょっとした言い回しにも突っかかってしまい、

サポートの学生さんもテーブルにつくのですが、なかなかペースは上がらず、、、

これで、次回の応用編が成り立つのだろうか、、、と心配になりました。

同じテーブルの一人も「もっと簡単に、素敵なクルスマスカードが作れると思ったのに・・・」と、方向違いな期待外れ感を表していましたが、

そういう人は、そういうキットなり、既製品をロフトとかハンズで買ってください、ですね(苦)

 

さて、そもそも「折紙建築」とは?ですが、

開くと立体的に飛び出す、クリスマスカードをイメージしてください。

簡単には、あれです。

先生の作品などは、次元が異なるものですが、我々初心者は、手法を学んで、ポップアップカードをデザインして、作るのが本講座の目的です。

ハノイにいる時、ホアンキエム湖畔で、お土産で売っているのをよく見かけて、ちょっと懐かしさも相まって、この講座に申し込んで、首尾良く、当選しました。

 

折紙建築は、東工大の茶谷教授が考え出したもので、世界中の有名建築物を、紙の切れ込みと折れ線で、立体形状に作り上げたのが始まりだそうです。

 

御幸先生は、折紙建築のデザイナーではないが、大学では空間建築を学んで、現在、折紙建築をプロダクトデザインに応用することを研究されているそうです。

サンプルをいくつか見せていただきましたが、

簡単なものは、ご自身の結婚式の招待状(笑)。とは言え、デザインはかなり複雑。

全体的に複雑なものはキリがないのですが、ご自身が発明したという”御幸折り”、螺旋のようにねじれたものは、説明のしようがないほど凄いです。

こんなのを、一枚の紙から作るなんて、驚きと感動です。

よくこんなのを設計できるなと感心したのですが、実際のデザイン作業は、トライアンドエラーで、部品も切り離してからヒンジでつなげるそうです。

 

なお、折紙建築の基本というか、ルールがあって、「一ヶ所を動かすと、全体が動く」必要があります。

ぶらぶらしていところがあったり、曲線に曲がっているところがあってはなりません。

(それが、なかなか参加者に伝わらなくて、苦労されていましたね)

 

まあ、実習について詳述はしませんが、段階を追って、こんなのを10個ぐらい作りながら、

折れ線と切込み線の関係や、折紙建築のデザインルールを教わって、

最後に、これを作って終わりです。

本来の予定では、複雑なパターンも勉強して、最後は家の形の後、自分でデザインして作ってみるようでしたが、3時間で、そこまでは行きませんでした。

(というか、時間の問題ではなく、何時間あっても全員が修了するのは不可能だったと思う)

 

基本的には、切込み線と折線(山、谷)をどうするかで、空間的な立体感が生まれます。

折線(ヒンジ)の数は、基本的に4であり、上の写真のように、折れ線に囲まれた部分は平行四辺形になります。

これが5(角形)だと、開いた時に立体的に起き上がりません。

 

そして、平行四辺形なので、ポップアップしている対向する面は、同じ長さでないと、立体的にはなるものの、ぺたんと折りたたむことができず、折りたためることも折紙建築のルールです。

 

まあ、私なりの、折線に関する基本ルール(覚え方)は、

左から右に考えた場合、一番左が切れ込みの上で山にしたら、隣は上で谷か、下で山にする。

  • 上で谷にしたら、次は、下で山、そして一番右は下で谷。(上から見ると、音符のナチュラル(♮)のような形)
  • 下で山にしたら、次は、上で谷、そして一番右は上で山。(上から見ると、トランプタワーのような形)

一番左を切れ込みの下にすれば、上下を反転して考え、

一番左を谷にしたら、山と谷を逆にして考えればよく、

理論的に、4種類作ることができます。

 

別の覚え方では、

左の二本を上上(または、下下)にするなら、どっちかが山で、もうひとつは谷の組み合わせ。

山山(または谷谷)にするなら、上下の組み合わせ、と考えても合っているはず。

 

そして、左右2本の折線間隔を合わせる(膨らみの平行四辺形をイメージ)。

 

と、言うのは簡単なのですが(苦)、

重要なのは、紙一枚からポップアップするイメージが湧くかどうかだと思うものの、

理論的とイメージはなかなか合わず、先生が「左が上で谷ですから、次は上で山か、下で谷・・・」とか言われた瞬間に、混乱します。

「まず折ってみればわかりやすい」という方もいましたし、その通りなのですが、複雑なデザインでは、まず折ってみるという訳には行かないので、このように習っています。

 

それに、左から順に折っていけば、この私の覚え方でもいいのですが、デザイン的には、両端がまず決まる場合もあり、その両端がこの組み合わせなら、内側の二本はどうなるのか、と問われると、パッとは思いつきませんし、

時間がなくスキップしましたが、切れ込み線を複数にして、その上下で複数の折線パターンを考えねばならなかったり(最後に作った家のポップアップは、煙突の左右で、別の折れ線パターンをデザインしています)

なかなか難しいものでした(疲)

 

しかし、この調子で、次回の応用編で、ポップアップカードをデザインして、自分で折線を定めて、作れるのだろうか。。。

ちゃんと復習して(持ち帰った、使えなかった教材で練習して)臨まねば。

ではでは


【じんけんカフェ】学びとはなにか 第2回

2019-11-11 17:42:21 | 地域情報

今日は、明け方は雨でしたが、

散歩に出かける頃には止んで、

日中は明るく晴れましたが、

夕方にはまた降り出したり、、、

落ち着きのない天気でした。

 

写真は、朝方、雨上がりの時間帯、洗足池のボートハウスの前の鉢植えに一輪だけ咲いていた白い花。

雨粒を弾く凛々しさが感じられます。

画像検索すると、キバナヒルガオと出るのですが、それっぽいような、、、それっぽくないような、、、

最近は、花の感じで迷ったら葉っぱを比較するのですが、それで言うと、キバナヒルガオであっているような、、、

でも、なんか早朝に咲くのが、ヒルガオかなあ、、、と思ったり。。。

 

さて、先週金曜日は、おおた区民大学【じんけんカフェ】学びとはなにかの第2回でした。

第1回では、学ぶことの意義を問い続けた教育研究者・大田堯(おおたたかし)さんの生き様を追ったドキュメンタリー映画「かすかな光へ」を鑑賞し、この映画を撮影した森康行(もりやすゆき)監督から、大田堯さんの教育哲学と、教育は感動を呼ぶなどのお話をお聞きしました。

第2回では、教育史研究家、大多和雅絵(著書:戦後夜間中学校の歴史)から、夜間中学校が今日までどのような人の学びの場になってきたのかを知り、夜間中学校の現状と課題から「学ぶとはなにか」について考えます。

実は、非常に分かり易い詳細なレジメが配布され、それに沿ってお話が進んだので、私のメモとしてブログ記事を起こす必要はなく、また、そのレジメ(パワポではなく、論文形式)を貼付すれば、十分に内容が理解できるものだったのですが、

まさかそのまま貼付する訳にもいきませんし、私の悪筆のメモが書き込まれてもいますので(恥)、

一応、私なりにポイントを掻い摘んで、講座の内容をご紹介したいと思います。

 

夜間中学校とは?

  • 夜間中学校のイメージってどんな感じですか?山田洋次監督の「学校」のイメージ。リアリティーが追求されている映画。西田敏行さん、竹下景子さんも夜間中学校に何度も足を運んでいる。「こんばんわ 」も、森監督が学校に入り込んで、信頼関係を構築した上で撮影したドキュメンタリー。
  • 学校教育法上は「夜間中学校」「夜間中学」という学校は存在せず、昼と夜の二部制の「夜間学級」が建前
  • 2016年12月の議員立法「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」によって、初めて法的な開設根拠を得た
  • 全国の公立夜間中学校は33校。公立以外で財団法人、NPO、ボランティア自主的に運営するものもある。違いは、前者は卒業資格・卒業証書がもらえるが、後者はもらえない。識字学級などと同様、社会教育の一環の位置づけ。
  • 卒業資格がなくても、文科省が年2回実施する認定試験に合格すれば高校進学できる。


戦後夜間中学校の歴史

(1)東京都における夜間中学校の開設の経緯

  • 1947年、新学制がスタートし、中学校が義務教育となったが、昼間の就学がかなわない学齢期における子供が多数存在した地域で、教員が自発的に夕方から授業(夕間学級)を行なったことが始まり
  • 共通する開設動機:家庭の経済的貧困(昼間の労働従事、家事手伝い)で不就学の学齢生徒を救済する。義務教育未修了で社会に出ていくことは、就職や職業上の資格取得に極めて不利益であるので救済する。
  • 地域の特性:小規模経営の多い地区、家内工業地区、近海漁業地区では、子供に教育を受けさせず、家の手伝い、家業の修行をさせがち。被差別地域。娯楽施設が多数存在する地域での非行防止など。
  • 東京都では1951年に足立区立第四中学校に夜間中学校が開設されたことが始まり。切っ掛けは、当時の校長がワークショップで福島県の学齢期の子供たちの出稼ぎの問題を知って。

(私の郷里の福島では、子供の出稼ぎがあったの?あったんでしょうね。。。)

  • 東京都教育委員会が、文部省の反対を押し切って、二部授業(夜間学級)の開設を認可。文部省は黙認。日を経るにつれて生徒数が急増。
  • 文部省は「義務教育の建前から言えば当然違反」と否定的で、現場に廃止の圧力をかけることも多かった。建前とは、現行学校教育法において認められていないということ。文部省としては、(夜間中学校ではなく)就学援助費など経済的支援を充実させること、家庭への修学奨励を図ることで、状況改善を企図していた。

(法律がそうだから、というのは役人としては仕方ないとしても、廃止の圧力をかけるなんて、役人のメンツの話ですよね。大田堯さんの「自分を変える力を助けるのが学習であり、その自ら変わる力と対話をして、周りから援助するのが教育」から外れ過ぎています。。。)

  • 学齢生徒とは、学校教育法第17条において定められた学齢期間内の年齢(年度に7歳に達する4月から、15歳に達する年度末まで)にある子供。
  • 学齢超過者とは、学校教育法において定められた学齢期間を過ぎた人々(義務教育を受けられなかった人のこと)

(2)東京都における夜間中学校の入学生徒の変遷

  • 1950年代からは、首都である東京に人が流入してくる時代状況で、家庭の経済的理由による就労、親の無理解で長期欠席、不就学状態になっていた学齢生徒が多数。学齢超過者もいたが、夜間中学校のあり方は、学齢生徒の就学の問題。同年代、大阪では、在日韓国人、地区の問題を抱えていた。 
  • 1960年代後半からは、学齢超過者の問題に様変わり。
  • 引揚・帰国者(1965年の日韓条約締結、1972年の日中国交回復)、在日韓国朝鮮人。
  • 経済の好転によって学齢生徒は昼の学校に通えるようになり、学齢期に行けなかった学齢超過者の教育機会となった。
  • 日本語教育の必要性。昼の中学校では、日本語学級を作った時代。
  • 長欠理由が「経済的理由」や「家庭的理由」よりも「精神的理由」(現在の不登校につながる)が上回る。
  • 形式卒業者の入学の問題:学齢期に長欠しても卒業させてしまった人は、実質的に義務教育修了の学力が備わっておらず、学習しようと中学校に入学しようと思っても、義務教育を修了してしまっているので、再入学できない。内々に聴講生としてサポート。生徒が、卒業証書をもらわないという選択肢もあり、現級留置として、数年間は留めおけた。学校長判断で、除籍して、夜間中学校に勧誘する措置もあった。
  • 夜間中学校の開設運動の拡がり。1960年代、社会教育でいいのでは、と校数が現象したが、1970年代、教育を受ける権利を自治体が作っていく動きが拡大した。二部授業は都道府県への届出だけでよかったので、文部省が潰せなかった。
  • 1980年代からは、不登校を経験した学齢超過者の増加
  • 2000年代以降は、ニューカマー(外国人労働者、多様な国籍の生徒)。第3回で鑑賞する「こんばんわ」は2003年の映画なので、その時代を描写。
 

夜間中学校の現在

  • 大多和さんが勤務している(?)横浜市立蒔田中学校夜間学級の様子の解説
  • 2019年は29名。一年生から入学して、3年間通学する。
  • 近年、ネパールから入学者が増えた。東京でもその傾向がある。(なぜネパール?)
  • 日本語を母国語とする生徒は数名。日本国籍でも、日本語教育が必要な状況。
  • 年齢は幅広いが、15から19歳の若年の生徒が多数。進路の問題。東京都では夜間中学校卒業生の半数が高校進学。夜間中学校が高校進学のステップになっている。
  • 指導体制も整備。昼と夜で、兼務ではなく、専任の副校長と教員。
  • 社会教育ではなく、中学教育なので、体育や美術の授業もあるし、修学旅行もある。
  • 日本語教育、中高年で中学校を卒業、形式卒業で学び直し、高校進学など、夜間中学校で修学する目的、学習ニーズも多様化している。
  • 日本語を母国語としない生徒に、日本語の指導、高校へつながる学力をどう保障するかが課題に。

 

現在の夜間中学校に関する関連法規

  • 「義務教育修了者が中学校夜間学級への再入学を希望した場合の対応に関する考え方について(通知)」:形式卒業者の受入、学びなおし
  • 「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」:就学機会の提供、夜間に限らず昼夜都合のいい方で。

 

お話の最後は、夜間中学校で40年にわたり教鞭をとった見城慶和氏のコメントを引用して、ただ数が増えていけばいいというものではなく、夜間中学校が今日まで培ってきた内実こそが広く理解されることが大切で、拡げるべきは”在り様”の認知であり、それが日本の教育全体に普遍化されることを願いたい

そして、先週ドキュメンタリー映画を鑑賞した大田堯さんが、第3回で鑑賞する「こんばんわ」を観て、寄稿した夜間中学校に関するコメントを紹介してお話を締め括られました。

  • 「こんばんわ 」の夜間中学校は鈍行列車。年齢、職業、国籍等すべて違った人が乗り合わせる。生まれた場所、家、環境も違い、その後の生き方、経験、キャリア全部違っている。その違っている人間の寄り合い場所としての鈍行列車。
  • 第二の特徴は各駅停車。いろんな立場の、いろんな時の、いろんな時点に学習を始められる。しかも、一人一人のペースによって勉強できる。
  • 第三のポイントは、人の輪の中で学ぶということ。点数競争のバラバラではなく、人の輪の中で学ぶ。学ぶことで人と結びつく、結びつくことで自分というものを知る。自分を知ることで自分の足で立つことができる、自信がついて明るくなる。

その後、若干のQ&Aがあり、印象に残るところでは、

  • 学齢期においては、教育を受けさせることが親の義務で在り、自治体、国が支援するが、学齢期を過ぎると忘れられる。
  • 外国籍の場合、母国でどこまでの教育を受けたか、しっかり確認しなければならない。
  • 引きこもりの子供を、家族が後押しして夜間中学校に入学させても、夜間中学校でも不登校になったりする。

 

私としては、ちょっと、夜学の高校や社会教育と混同しているところがありましたが、時代毎の社会問題を背景に、義務教育を終了できなかった人、現行の義務教育でも対応できない人の問題が夜間中学校の内実に映し出されていることがわかり、

また、先週の大田堯さんの教育哲学が、夜間中学校の”在り様”に見てとることもでき、

今週の第3回で鑑賞する「こんばんわ」も楽しみになりました。

ではでは


忙しい日曜日のあれこれ

2019-11-10 13:19:49 | 雑感・日記

昨日は、ちょっと慌ただしく、ブログを更新できませんでした。

と言うのも、一昨日は、おおた区民大学【じんけんカフェ】学びとはなにかの第2回(第1回の模様はこちら)があり、ブログに起こすとなるとそれなりの時間がかかりそうなところ、

昨日は、こちらもおおた区民大学の【東京工科大学提携講座】折り紙建築の手法をいかした<折り>のデザイン講座~自分だけのオリジナルなポップアップカードをつくってみよう~があり、

ブログを更新する、心と時間の余裕がありませんでした。

今日も、これから色々あるので、上記講座の記事は、来週になりますが、

来週は来週で、水曜日はじんけんカフェ】お肉はつくられる〜東京中央卸売食肉市場見学〜の最終回(いよいよ見学なので終日イベント)、金曜は【じんけんカフェ】学びとはなにかの第3回があるので、

メモを(ブログの体裁で)まとめておくのを、ゆるゆるとはしていられません(苦)

 

でも、早朝の散歩は欠かしません。

こちらは、先日のけやき広場とはまた別の、呑川沿いの公園ですが、朝焼けに照らされた木々が綺麗です。

 

散歩から帰ってきては、毎週末のウィークリーイベントと化した、ベビーリーフの収穫です。

かぶも、気持ちしっかりしてきた感があり、とりあえず、今週の間引きは不要と判断しました。

そして、HBで食パンも焼いて、家庭菜園同様、先週のデジャブーのような昼食の写真です(苦)

ところで、先週の食パンは、ちょっとスカスカ感があったので、強力粉をちょっと多めに調整して、今回はちゃんと、ふっくら、みっちりできました。

キッチンスケールは買っていませんが、まあ何となくのコツは掴んだかな(慢)

ただ、キッチンスケールより、ブレッドナイフを買うのが先ですかね。(普通の包丁で切ると、こんなになってしまって)

まあ、奥さんも私も、熱々をむしって食べて満足なので、これでもいいのですが、中身を潰してしまうのは、ちょっと勿体無いかな。

 

と、昼食を食べ始めとしたところ、

PayPayモールで注文したコーヒーメーカー が届き(早っ!)、

更に、大きな段ボール箱が、、、中身は、玉ねぎ、サツマイモ、里芋がぎっしり(驚)

 

じゃがいもやカボチャをたくさん送ってくれた人とはまた別の、奥さんの友人からの贈り物でした。

いや〜、うちの奥さん、どんだけ本格的に野菜作っている友人がいるのでしょう。。。

そして、その方々は、私が全て料理して、8割方は(無駄にしないよう)私一人で食べていることを知っているのだろうか?

 

でも、じゃがいもが大量に届いた時も、じゃがいもの大袋を買った翌日でしたが、

今回の玉ねぎも、昨日、スーパーで大袋を買ったばかり、、、

現在、冷蔵庫の野菜室は、玉ねぎで埋まっています(笑)

 

さて、昼食の洗い物をして、コーヒーメーカーも洗って使えるようにして、外出していろいろな用事を済ませねば、、、

ではでは


PayPayモールのキャンペーンでコーヒーメーカー

2019-11-08 17:52:37 | 雑感・日記

さて、私はコーヒー大好き人間でして、

最近は一日に飲む量が少なくなりましたが、ベトナムに赴任している時は、一時帰国時にブルックスを大量に買って(創業記念セット x 2 = 約240袋)、スーツケースに詰め込んで持っていき、オフィスで何杯も飲んでいました。

秘書がコーヒーを入れてはくれるのですが、ドロドロに甘いのはちょっと。。。

ちなみに、ベトナム人からすると、「何であんな苦いのを・・・」とブラックで飲む日本人が信じられなかったようですが、私からすれば「何であんな甘いのを・・・」と、ミルクと砂糖どっぷりのを飲めるのか謎でした。

話を戻して、

最近は散歩の前後に二杯飲むだけ。

一人分ずつドリップするのも面倒だし、いっぺんに作って、煮詰まるのも嫌なので、ネスカフェで十分になっています。

でも、ドリップコーヒーは好きなので、マイルドKALDIは買っておいて、週末の朝は、奥さんもいることから、コーヒーメーカーで入れています。

ところが、先週、何気なくコーヒーメーカー本体から外したジャグが、パリンっと、欠けてしまいました。

ぶつけた訳でもないのですが、、、

一応、保証されないのか確認しましたが、購入は半年前(一年以内)ではあるものの、

ジャグは、消耗品の扱いで、メーカーサイトからオンラインで購入しなければならないようです。

(まあ、割れ物ですから、そうでしょうね)

 

ということで、説明書に書かれたメーカーサイトで、型番を入れて検索すると、

ありましたが、、、ジャグだけで税別2,000円、送料300円、しめて2,530円もします(驚)

 

これ、ビックカメラ.comで、2,570円で買ったものなのに。

しかも、今、検索すると、同サイトでの値段が、2,090円な

(そこにポイントが13%も付くのに)

まあ、定価は6,600円とあるので、ジャグ部分の正規の値段としては妥当(3分の1)かもしれませんが、しかしねえ。

 

奥さんと協議して、同じものを2,090円で買うのもよし、ではあったのですが、

また割れるかもしれないので、サーバーがステンレス製のものにしようと。

しかし、以前、サーモスのを使っていたことがあり、冷めず煮詰まらずでいいのですが、上蓋が蒸気がびしゃびしゃになるんですよね。

どうしようかと、ネットをいろいろ見て回ると、ジョグがステンレスで、ほぼフル分解して洗える、いい感じのがありました。

保温ではないのですが、まあ、作ったら直ぐ飲むし、と奥さんもOK。

 

では、どこで買うかですね。

値段としては、意外な事に、ノジマ<ビックカメラ<amazonだったので、一旦はノジマをLINEショッピング経由で買おうかと思ったのですが、

更に意外な伏兵が、、、

 

PayPayモールのアウトレット品がもっと安くありました。

アウトレット品は、箱が汚れていたりしても、新品には変わりはないので、おおっこれは!と。

しかも、PayPayモールでは、こんなことやっていたのですね。

 

最安値かつ、PayPayの還元が15%、プラスTポイントが2%。

LINEショッピングのポチポチフライデー待ってよかった。。。(堵)

(ポチポチフライデーは使わないけど)

これで週末には届いて、新しいコーヒーメーカーでドリップコーヒーが飲めることでしょう(嬉)

 

ところで、モヤっと気になったのは、

先日amazonで購入した、ウェアラブルスピーカー。

あれも、こっちで買えばよかったんじゃ。。。

いや、検索して値段安かったら嫌だし、見ないでおこうかどうしようか、、、

 

見ちゃいました(苦)

どれも20%以上高かったので、amazonで買って、正解!

よかった。。。(堵)

まあ、元はYahooショッピングだから、値段は高いはずなんですよね。

それなのに、アウトレット品とはいえ、安いのが(たまたま)見つかったのはラッキーでした。

(ちなみに、ノジマのも出展されていましたが、それを買うにしても、LINEよりPayPayがお得なタイミングでしたね)

ちょっと、してやったりな気分で、今夜は金麦がいつもより美味しいことでしょう(苦)

ではでは


現在までの変遷

「料理と散歩と仕事で海外」として、タイトルの通り、趣味の料理と散歩、そして出張する海外の情報を掲載していましたが、ハノイ赴任となり「ベトナム生活あらかると」でベトナム生活、近隣の国への旅行模様などを掲載するようになり、一時、仕事が忙しく更新が滞りましたが、2017年末に帰任し、2019年から改めて「池上優游涵泳」として、知識探求、スローライフを紹介しています。

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