市から歯科健診の案内状が届いた。
歯の隅々を検査してくれて、本来なら1万円かかるところを、
千円で済むと言う。
こういう機会でもないと歯医者なんて行かないからね。
5年ごとにこの案内は届くらしい。
そう言えば5年前に行ったなと思い出した。
私の家の周辺に歯医者は山ほどあるが、それは隣の市だ。。
住んでいる市内でしか健診は受けられない。
一番近いのは300mほど先の歯医者だ。
前回もそこだった。
あまりいい印象はないが、治療ではないのでそこで予約を取ることにした。
電話をかけると
「・・・・ですっ!!」
・・・が聞こえない。絶対に受話器を取った瞬間に喋っているだろ?
まあいい。
不安ではあったが予約をとった。
当日、時間通りに行くと待合室に4人患者がいた。
普通、歯科医が1人の歯科医院って待合には多くても2人くらいじゃね?
不審に思いながらも受付で名前を告げると、
「えっと予約されてないですよね?」と言われた。
がーーーん!!だ。
予約したわ!!
私は声を聞いた時に、電話に出た女性だってわかった。
受付の女性(仮にBさんとしよう)は、何度も予約表をめくっている。
「お時間かかりますけどいいですか?」
と言われたが引き下がるわけにはいかない。
結局、私は予約してなかったことになっているのか?
幸いと言うか当然と言うか、私が待合室にいる40分は誰も来なかった。
その間にPCの診療ソフトに不慣れなスタッフが院長を呼び出し、
二人でPCを必死で修正している。
診察室にいる患者はどうなっているのか?
さてBさんがレントゲン室に案内してくれた。
しかし椅子に座らされたまましばらく放置。
目の至近距離に顎を乗せる台があって、圧迫感ハンパない。
やがて先輩スタッフのCさんを連れて戻ってきた。
どうやらBさんは初めてレントゲンを撮るらしい。
Bさんが顎を乗せる台を力ずくで下げようとすると、
Cさんが「それは動かんよ。椅子が動くねん」
Bさん「え、天井に頭打たないですか?」
えっえーーーー!!どゆこと???
私は今どんな状況に置かれているのか?
Bさんがこわごわリモコンを操作すると
私の椅子が上昇した。
「おぉ・・・」と二人の感嘆の声。
どうやらCさんも操作に慣れてないらしい。
その後も二人が「あーでもないこーでもない」と
マニュアルを見ながら操作をしていく。
私は実験動物の気分になった。大量に被爆しないよね、とドキドキ。
やがてレントゲンから解放され、
奥の診察台に乗せられた。
その間も私は診察券(前回のときにもらったヤツ)を出したのに
「ここは初めてですよね?」と何度も聞かれた。
そして、私のカルテが見当たらないだの、
健診のマニュアルがないだのとスタッフがバタバタしている。
もうね・・・だんだん慣れてきた。
あーこう言うのがウリの歯科医院。こう言うキャラだ。アハハ・・・。
結局健診は10分もかからなかった。5分かも。
でも歯垢が残っているので次回また来てほしいとのこと。
私も歯垢は取ってほしいので「はい」と言ってしまった。
しかしこの内容で10000円の値打ちあるか?と思いながら、
受付にいるBさんに、予約を取ってもらう。
私は仕事の休憩時間内に予約を取りたかったので、
いつでもいいので空いている日の3時でお願いします。
と言ったのに、
「土曜の4時半はどうですか?」とか
「6時も空いてますよ」とかトンチンカンな時間を提案する。
「3時がいいんですけど・・・」
「再来週の土曜の4時ならいけますよ」
土曜日しかダメなのか?他の日も診療しているやろ?
「じゃあその日の4時でお願いします」と言ってしまった。
根負けした・・・。
っつーか、この手の人に無理くりに別の日の3時を予約しても、
「予約されてないですよね?」と言われるのがオチだ。
「先週の土曜日の予約になってますけど」と言われそうだ。
最新情報を上書きできない人は結構いるのだ。
歯医者を出ると日がどっぷり暮れていた。
2時間たっぷり居たようだ。
今度の診察で絶対最後にしてやる!
もう二度と行かない。