知人が美味しい蕎麦屋があると教えてくれた。
1か月前のこと。
そろそろ行ってみようかとカッパさんと蕎麦屋に向った。
自宅から車(下道)で2時間。なかなかの長距離。
でも行く甲斐があるんだろうなと二人で心ウキウキ向かった。
その店は田園風景や山桜、藤、つつじなどがチラホラ見え隠れするような
旧街道とも言える場所に存在した。
古民家。
あまり詳しく言うとその店が特定されるので言わない。
店に入ると客が3人ほど。
中は天井が高く、雰囲気はなかなか良い。
愛想のいいお婆さんが応対してくれた。
寒い日だったが、蕎麦はやっぱり“ざる”だろうと、
冷たい蕎麦を注文した。
店の中は無音。BGMがない。
BGMって空気みたいなもので、
流れてないと、静寂がすごい気になる。
やがて蕎麦が来た。
「これこれーーー!!」とカッパさんが嬉しそうに蕎麦をすすった。
私も蕎麦をすする。
しばらく二人無言で食べる。
おいしい、のか?
普通じゃね?
手・打・ち?
色々と疑問符が頭をよぎるが、とりあえず食べ切った。
店を出てからカッパさんが怒涛のように
蕎麦をくさし始めた。
「あの人(知人)の舌、おかしいんちゃうか?」
たぶん舌はおかしくない。
食べた時は本当に美味しいと感じたのだろう。
しかし、本当に美味しい蕎麦ってどんな味だ?
私はだんだんわからなくなってきた。
子どものころに食べた和食屋の蕎麦はどれも美味しかった。
とくに力餅食堂の蕎麦は絶品だった。
大人になって食べても美味しかった。
私の中のNO.1はいまだに力餅食堂だ。(蕎麦音痴か?)
でもそろそろNO.1をアップデートしたいと思っている。
鼻に抜ける蕎麦の風味などを堪能してみたい。
そもそも蕎麦って美味しいのか?
麺類の中でも一番淡泊な食べ物ではないか?
味じゃなくコシ?もちもち?
香りってかすかだしね。
ほぼつゆ頼みではないか?
つゆがおいしけりゃ蕎麦も美味しいのでは?
そう言えば、家で食べる『名代のそばつゆ』と『こんにゃく蕎麦』の
組み合わせを超える店にすら出会えてない。
この夏はこれを超える店を開拓したいと思う。
このハードルは低いようでけっこう高い。
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