7/30(木)ツレと梅雨の合間を使い、少し前から始めた木更津旧市街地の撮影に行きました。新型コロナの影響を鑑みて三密はさける為、人通りのない旧市街地を撮影場所に選んだのです。JR木更津駅西口を出て木更津港に向かう富士見通りを直進。300m位進むと道標があります。
この道標は平成24年(2012年)に設置されたもので江戸時代末期にあった「えどみち」の道標と同じデザインです。道標に合わせさかんだな通りを目指しました。
レトロな安室薬局を左側に折れるとさかんだな通り。さかんだなとは魚屋の事、昔近くに魚河岸があったので、魚屋が多い路地だったようです。その通りの海苔ヤマニ商店の前には、大きな三毛猫が寝そべっていました。招き猫かな?
なかなかレトロな通りです。仲片町という行灯の様な灯りがいい雰囲気を出しています。
暫く行くとヤマニ綱島商店。慶応2年(1866年)創業と伝わる乾物屋です。建物は江戸時代末期の建築で、棟高の異なる蔵造りが前後に並ぶ独特の外観。国登録有形文化財に指定されています。立派な建物です。
また通りの先には権九商店があります。さかんだな通りで唯一の魚屋。店先で魚を捌いていた人がいたので、この辺は魚屋が多いと聞いていますが、と話しかけてみました。以前は4~5件あったが、今はうち(権九)だけ。うちも小売りはしていなくて料亭や割烹との取引だけだよと言っていました。
さかんだな通りは、権九商店の先から郵便局の通りと交差します。古い自転車屋を右に曲がり、暫く駅の方に歩くと戸隠神社。鳥居に文化10年(1813年)寄贈と刻まれていますが、コンクリート製なので、復元された物のようです。境内には出羽三山の信仰を表した碑が置かれていました。
隣りは東岸寺と言う応永8年(1401年)に創建された浄土宗の寺。この寺を訪れた小林一茶が詠んだ句が残されています。探してみると社殿に行く道の横に「藤棚やうしろ明かりの草の花」と言う句碑がありました。木更津の光景を詠んだ、心に沁みる俳句です。