風と友達

山の中が私の故郷。風の良く通り抜けていく場所に生家がある。

風の山とヒガンバナ

2014-09-16 | 花日記
風の山にも、ヒガンバナが沢山咲いていた。毎日牛のえさとして草刈りをしていたので、里山はどこもきれいに刈られて草が茂ることなど無かった。ヒガンバナは草刈りをした後に花茎を伸ばしてくるので、刈られることなく、下の田んぼに続く道に行列のように咲いていた。先人の知恵なのか、下り坂の道には芝が植えられて、土が流れないようになっていたし、毎日その上を歩くので、芝が延びることもなくヒガンバナの赤と緑の芝、その横を小さな谷が流れ、この谷には水車が3つ、それぞれの家のコメを搗いていたし、大事な棚田の水でもあった。ヒガンバナを見るとあの頃の風景が浮かぶ。
↓左が切れていますねえ(涙)

今、その道もほとんど通ることがなく、草刈りもなかなかできなく、昔の面影はなくなってしまった。芝生の道も、草に埋もれてヒガンバナもちらほらしか咲かなくなったが、不思議なことに種もつけないヒガンバナが、少し離れたユズ畑(昔は桑畑だった)の石垣のふちを彩るように花咲かせ始めた。昔は、土止めに『エビナ・ナンカイギボウシ』を植えてあった。そのエビナは跡形もなくなっている。
母に、あそこにヒガンバナ植えた?と聞いたら『そんなものわざわざ植えられるかね。けんど、どうしてあんなに生えたろうねえ』との返事。
お彼岸だし、一度帰ってきても良いと思いながら決めかねている。


10日に見た家の近所のヒガンバナ、今日買い物のついでに寄ってみたら、早くから咲いていたのはもう汚くなっていた。朝夕は涼しいが、日差しはきつく日陰を探して歩いた。
撮影してから、久しぶりにイオ〇に行ってみた。館内の冷房が心地よかった。店内は、冬物衣料が店頭を飾り、暖房器具など並べられていた。
来年の手帳も並んでいた。
数日前、郵便局の前を通ると、年賀状が来月30日から発売と張り紙があった。
9月ももう半分が過ぎる。姪っ子2 姪っ子3が久しぶりに来てくれたが、少し立ち話で帰らす。『叔母ちゃんユズ採り頼むぜ』というので、『叔母ちゃんもう年やき、あんたらが頑張らんといかんわね』と言うと、『子供が学校になったので、幼稚園みたいに休ませるわけにはいかんので、何日も泊まり込みでは行けれん』とのこと。
『腕たちの叔母ちゃんがこんと始まらん』とおだてられても、今年は骨と言う理由がある(汗)骨折のことは内緒にしてある。


↓土手には、近くの方が植えたのだろうか、いろんな花が咲いている。ガウラ、紫はヤナギバルイラソウ。
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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
咲きましたネ♪ (mari)
2014-09-16 22:51:46
ブログを開けたら…真っ赤!素敵です。
彼岸花は写真写りがいいですネ。

私の家は6本の花芽が伸びてきています。
今までで最高の本数です。

やはり高知が一番に咲いたのではないでしょうか?

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Unknown (Rimi iwasaki)
2014-09-16 23:24:44
彼岸花の記事を読ませて頂き、山の風景が手に取るように目に浮かびます。短い秋の代表花が。ここも1時間ぐらい車を飛ばせば、山に行くことが出来ますが、今は主人に無理は言えませんが、軽く誘ってみようかなと思っています。風さんの記事を読んで満足しました。有難うございました。
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mariさん ()
2014-09-16 23:40:07
咲き始めの赤には、心惹かれるものがありまが、真っ赤な花はほんの一瞬で、色あせてきますよね。特に日差しがきつい高知では余計そうかもしれません。

mariさん所、今年は6本も咲いてくれたら見ごたえがありますね。

高知が一番だったでしょうか。嬉しい事では一番が少ない高知ですから、ヒガンバナの開花でも、一番だとうれしいです。
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rimi iwasakiさん ()
2014-09-16 23:46:22
スマートフォンからですね。ありがとうございます。

このヒガンバナは、我が家の近くの久万川の土手に咲いていたものですが、ヒガンバナを見て故郷に咲くヒガンバナそして、そのころの生活ぶりなど思い出しました。

rimiさん所は、公園などには植えられてないでしょうか。
ヒガンバナのために1時間も、ご主人様に運転して貰うのは気の毒かもしれませんね。
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懐かしい思い出 (karina)
2014-09-17 08:17:47
風さん おはよ~♪

季節は廻ってヒガンバナの咲く季節になったねえ。
風さんの記事を読んでいたら幼少の頃を思い出した。
学校へ行く時も草の茂っている畦道を通って行ったので靴やズボンが濡れたのを思い出す。
小川には鮒やウナギ、ナマズなどの沢山の魚がいて、蛍も竹箒で叩いて捕った。

その畦道も4mの舗装道路になり、フナやウナギを捕った小川も三面張りのコンクリートになって魚もいなくなった。
ホタルも一匹だけ見つけて今年も見ることが出来ると喜んでいる有様。

失われた自然は二度と戻ることはないろう。
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ヒガンバナ (ohisama)
2014-09-17 10:09:23
真っ赤なヒガンバナがたくさん咲いて素晴らしい!
高知が一番に咲くかもしれませんよ。
9月の終わりに長崎へ行ったとき今盛りと咲いていました。
鮮やかな色はほんの一瞬なの?知らなかったわ。
でも群生していたらまぎれるわね。
姪御さんたち、おばちゃんをのせるの上手そう、でもくれぐれも無理しないようにね。
骨折の話をしたらみんな心配するわね。断る理由に一番と思うけど微妙ね。
道内一の山、旭岳に初雪が降って朝晩は寒いけど日中はまだ半そででいられます。
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おはようございます (ひととき)
2014-09-17 10:36:31
ヒガンバナ堪能できました。
この季節になると当然のように見かけていたのに、年々咲いている場所が減っているように思います。
昔ほど悪く言われる花ではないと思うのですが自然が少なくなっているのかな。
ガウラも楽しい花ですね。
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karinaさん ()
2014-09-17 15:27:19
こんにちは♪
同年代やき大体同じような風景を見て育ってきたねえ。
けんど、karinaさんは私ら山の子から見たら、お街育ちやき、一緒にはせられんねえ。
けんど戦後間もない頃は、まだまだ高知市内にも、田んぼや畑はどっさりあったろうねえ。

戦争で食糧難。戦後はとにかく効率よく食料やら何やらつくらんといかんということで、環境に配慮することよりも、食べることに重点を置いた結果になったろうと思う。

今になって、環境と言うてもなかなか元には戻らんし、人間も楽な方に流れたい?

蛍がも世話して増やしたら、それを横取りして商売にする?
条例で規制するとか、しないとか、笑うような取決めまで条例化せんといかんのも、なんだかねえと思ったことでした。
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ohisamaさん ()
2014-09-17 21:09:53
ヒガンバナ、やっぱりそちらでは咲かんろうか。この仲間も沢山有るけんど、こんなに野生化したというだけでも、話題性はある?

一瞬と言うこともないけんど、鮮やかさと言うか、みずみずしさは失われやすいねえ。
まあ、遠目に見たらそれほどのこともない?

色々説明するのがめんどくさいので、言わんでもよいことはなるべく言わないことにしちょります(笑)
心配してくれるというより、親の面倒見なければいかん者が、気を付けちょりなさいと言う話になります。

そうやった。北海道は紅葉と雪景色が一緒だとテレビでやりよった。
我が家、今夜は扇風機が回りゆう(笑)
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ひとときさん ()
2014-09-17 21:23:59
こちらでも、ヒガンバナ勝手に増えているようで、消えていく場所もあります。

何がどう気に入らないのか、話せるのなら聞いてみたいですよね。

球根から取り出したデンプンを、水にさらして毒を抜いて食べられるとのことですが。まだ食べたことがありません。
飢饉に備えて、一度ぐらい食べてみておいてもと思いますが、これだけ食べ物が溢れている昨今、現実味がないですね。
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