竹心の魚族に乾杯

Have you ever seen mythos?
登場する団体名、河川名は実在のものとは一切関係ございません。

ミシン用ボビン

2009年03月03日 21時37分50秒 | 兵法書・具足編
長雨、菜の花、蕗の薹、椎茸。いよいよ山里にも春がやってきます。
土の中の虫も、そして釣り人もそわそわと落ち着きがなくなってくる今日この頃…。
今季のワカサギ釣りは少々不甲斐ない結果となってしまいましたが、気持ちを新たに、渓流と鮎の準備にとりかかります。

さて、今日の道具紹介はミシン用のボビン。

金属製ではなく、プラスチック製です。

なんでこんなものが釣りと関係あるのでしょう?もしかしてワカサギのリール?

いえいえ、実はこれが、こんなふうに、

このような器具に装着して使うわけです。

さて、この得体の知れない器具は何でしょう?

実はこの器具はフライタイイング用のボビンホルダーで、全長8cmと、通常のものと比べると小型で持ちやすいので、極小の毛針も楽に巻けるという優れ物なんです(現在入手困難)。

(中央の2つが今回のボビンホルダー)

フェルトシートがワッシャーとボビンの間に入っていて、常時微妙なテンションが掛かるようになっています。このテンションは専用のビスを回すことで、スルスルと糸が出ていくように調整可能となっています。最適なテンションで巻けるというところがミソ。
あっ、ちょっと強すぎるなあ、と感じたらビスを回して緩めてやればOKです。
ビスはコインで(手でも)回せるので簡単に調整可能です。

ミシン用のボビンは、いろんなタイプがありますけど、ほぼ、どこのメーカーのものでもはまりますので心配無用です。

毛針を巻くほかに、サビキやイカリ針を作ったり、テンカララインの接続に使ったりと、いろいろと使えます。工夫すればPRノッターの代わりにも???

通常のボビンホルダーだとやっぱりバネが強すぎますし、なんと言ってもあの形状ですから細かい作業がし辛いです。


最初はスタンダードなタイプのボビン(鉄製)をつけていましたが、やっぱり手汗で錆びていくので、プラスチック製がベストという結論です。
しかも、プラスチック製だとスベリが格段にスムース。モノフィラの根巻糸でもチリチリにならないし、切れやすい絹の根巻糸でもトラブルなし。この使いやすさは快感ですね。
「持ってるけど、机の中にしまいっぱなし」という人は、ぜひプラスチック製のボビンに交換してみてくださいね。


買ってきたスレッドはいったんミシン用のボビンに巻き直さないといけないわけですが、これが面倒であきらめてしまった人も多いと思います。
この時は1ミリぐらいの真鍮線をボビンの内径に合わせてUの字に曲げてセットし、ハンドドリルに取り付ければ簡単に解決。


銘品の呼び声高い、このボビンホルダー、ただ一つ残念なことは、ボビンを付けたり外したりするのにワッシャーがあるんで、頻繁に糸を交換するのはちょっと面倒ということ。やっぱりあと2~3本は欲しいところです。
もはや伝説にもなっている商品ですけど、残念なことにオークションでもなかなか手に入りません。


日本が誇る金属加工の技術を生かし、復刻させて、使い方を上手にアピールして、イギリスやアメリカに輸出したら、絶対売れると思うんですけど、いかがでしょう、SMITHさん。


今年も本格釣行は5月からの予定。その前に、たくさん毛針を巻いて、岩魚に遊んでもらおうと思っています。

漁士は慌てないノダ

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