ⅩⅩⅢ 「この庭に死す」を観る、聞く、 エイガニッキ SASHIハラダ 2014/11/11
色彩が綺麗です、とある国の金鉱、中南米でしょうか、山師たち、今日も泥だらけ、汗まみれ、そんな彼らに通達、全ての金鉱は国の資産だと、勝手に山を掘ることは許されないと、全て明日までに片づけて引き上げろと,そうでない場合は国の資産として没収すると、納得できない山師たち、役所に訴えようと、皆で出向くのだ、警察署では、署長と部下がチェスの最中、報告を受けて、ルール通りにと、集まった山師に、兵士が語りかける、武器を捨てて前面にと、だが、武器を捨てたら言いなりだと、あくまでも武器を身につけたままにと、山師たち、ならば,始末しろと署長、かくて、兵士が行進して現れて、まずは銃弾を高みに向かって発砲、慌てる山師たち、ちりぢりに、そこに平然と現れた男、馬を連れて、俺には関係ないとばかり、兵士の横を通り過ぎていく、撃たれ死した兵士、反対に撃たれた山師の一人は犯人として捕らえられて、遣ってきた男はバーに、署長の許にはビジネス船長、仕事の為に署長の言いなりの人物、バーの男はここから船に乗る手立てをバーテンに聞きだして、今晩はゆっくり休みたいと、だが、バーの上の部屋には空きがない、値が張るが、横道を行ったところに部屋があると、判ったと男、遣ってきた屋敷、部屋が開いている、ベッドに、火を灯して、誰も現れないままに、寝てしまう、今火が灯って、男の横には女が、誰だと男、私のベッドだと、夜の女、全て金、受け入れる男、胸に貼り付けた大金を見せて、これがあるのだと、だが、寝ている間に、警察に連絡が、捕らえられてしまう,金も奪われて、怒りの男は、女を睨み付ける、平気な女、怪我して捕らえられた山師の一人、彼は兵士を撃った犯人にされてしまっているのだが、彼と共に監獄に、しかし、男は監視の裏をかいて脱出、山師たちは、困惑して如何とも、その一人の老人、娘は聾唖、美しいのだが、老人は夜の女と結婚して巴里に店を持つ算段、仲間に話して貰う、遣ってきた仲間、女に語りかける、女は馬鹿にするばかり、だが、大金を手にしていると聞いて、心が動く、そんな金に動く女を見て仲間は見放す、かくて、皆に見せしめの為に怪我した山師は広場に連れ行かれて銃殺、怒った山師たちの反撃、襲われる役所、銃撃、老人はこの地を離れようとしたが、闘う気など無いのに、撃たれて犯人に、追われる身、教会の神父は、これまでも、何とか、納めようと、だが、誰も聞き入れないままに、この度も、老人を探して女の部屋に、だが、老人は今更出頭出来ないと、何もしていないのに、群衆が、女の許に押し寄せる、神父は、老人の為に、己を曝す、娼婦の許に居る己を、皆の軽蔑の笑い、今までの説教は何であったのだ、立場のない神父、監獄の脱出前の男にも、もっともらしく語り、だが、最後の手紙を書きたいとの言葉に唆されて、兵士に手紙とペンを運ばせて、結局、男の脱出を助けてしまった、愚かしさ、空回り、船長は、女に、署長の云うことをきけと、署長も女に興味が、女は老人の金を目当てに、この地を離れる考え、老人は聾唖の娘に荷造りさせて、船に、女も、そして、更なる奥地での宣教の為に神父も、そこに乗り込んでくる男、老人とともに船長を捕らえる、かくて出航、反乱で乱れた地に、兵隊たちが遣ってくる、逃れた犯人を追ってボートを飛ばす、危険を察して船を降りる男たち、密林の中に、船長は殺さないでくれと、俺しか道を案内できないと、夜、縛り上げて寝るが、船長は抜け出して後から遣ってきた兵隊らと共に追っ手に、残りの者たちのさまよいが始まる、船長に食事も奪われた、関係も不和に、女は老人を罵る、老人の困惑、妻に成るものと思っていた女に浴びせられた言葉に、蛇を捕らえる、火をおこし、やっと食べられると、僅かの間、切り裂いた蛇を見ると蟻が集っている、だが、この後、蛇は食べられたのか、如何とも、はっきりしない、が、蟻の集った蛇を捕らえたかったのだろう、理屈はない、突如巴里の美しい夜景、車の行き来する大通り、見ている私たちの戦き、巴里に戻ったのか、カメラは引いて、その絵柄は絵はがきのシーンだったのだ、だが、実際に車が動いていたから、誰かの幻想、夢の中、ならば、現れた、映像は、客観描写とは限らない、このショットの危うさ、全てのこの映画のショットに効いてくる、主観、客観の危うさ、絵葉書は破られ捨てられ、またさまよいが、そして、女は見いだす、薪の後、近くに人がいたのだと、助かったと、だが、絵はがきを見つけてしまう彼ら、己たちの薪、ならば、何処にも進んで居らず、巡っていたばかり、疲労、限界、男一人が食料を探しに、出向いていく、あきらめの最中、戻ってくる男、食料を纏めたバックを持って、食事に有り付く人々、男に連れられて遣ってくる、飛行機の事故現場、近代の廃墟、巴里が彼方に有り、そして、金鉱、中間の事故機現場、死体までも共に有る現場、パリが夢の世界であるように、金鉱もまた夢の中、大金を手にする幻想の世界、その間とは、つまりは、この映画の世界こそが、現実なのではないか、この事故現場で、いよいよ、それぞれのリアリティーが増すのだ、神父、老人、娘、女、そして、男、老人はどこか当てなく狂気、娘も、純真無垢の顔して、宝石を集めてケースの中に、神父の怒り、お前のものではないと、娘の苛立ち、欲望、奪われてしまって、しかし、神父はこっそり取り上げた宝石を隠すのだ、その様子をまた覗き見ていた女、神父は男と今までいがみ合ってきたが、君は立派だと、この事故現場で全て解決でもしたと思ったか、大きな勘違いだが、彼の祈りはどこに、死した者たちへの祈り、何か滑稽、女はその宝石を取りだして、衣装まで着飾って、巴里の気分、男を誘う、あまりに美しい出で立ちの女、姿、事故現場の女、これらは、皆あの絵はがき同様に、幻に過ぎまいが、狂気の老人は、女を撃つ、倒れる女、死、男と銃声を聞いた神父は隠れる、娘も連れて、それぞれに娘の美貌に憧れても居る男たち、神父は俺が説得すると出向いていくが、撃たれてしまう、何とも、笑ってしまう、かくて、あまりに美しい湖、風景、こんな景色の中、ボート、娘とともに男が乗り込む、銃弾が襲う、男は戻り、老人を始末する、ボートに戻り、船が出る、だが、ラストも、まさに、絵葉書のごとく、夢ではないのか、有り付けた食事も、事故機も、そもそも男はどこから遣ってきたのか、何の金なのかも判らない、確かに、銀行強盗が近所で在ったらしいとの会話が話されていた、が、男との関係は判らない、こつこつ貯めた金ならば、女に奪われては堪らない、中南米の強権力、夢に見られるパリ、だが、そのパリから遣ってくるのだから、やはり、パリは現実ではない、飛行機事故、宝石、豊かさと事故と、美しい風景と、地獄、こんなジャングルの緑の中こそが、今、日常なのだ、見事です、あの着飾った女の姿、ジャングルの中、事故機の横、あの同居が不気味です、直ぐに始末されてしまうが、私たちも、知らず、この日本の廃墟の中で着飾っていないか、愚かしさとも、食べること、金、欲望、まさに、近代、廃墟、近代という廃墟、事故機、夢見る一攫千金と辿り着いた廃墟、この後、主人公は何処に、また安易なことで、騙されるのではないか、夢を追っても落下する、現代とはそんなもの、色彩が素晴らしいです、緑、ジャングル、光、輝き、雨、湖、私たちの見ているものは、映画か、絵はがきか、錯覚か、現実か、危うい、見ることの危なさ、さまよう彼ら同様に、納得して何か見たと思っても、落下するよ、
色彩が綺麗です、とある国の金鉱、中南米でしょうか、山師たち、今日も泥だらけ、汗まみれ、そんな彼らに通達、全ての金鉱は国の資産だと、勝手に山を掘ることは許されないと、全て明日までに片づけて引き上げろと,そうでない場合は国の資産として没収すると、納得できない山師たち、役所に訴えようと、皆で出向くのだ、警察署では、署長と部下がチェスの最中、報告を受けて、ルール通りにと、集まった山師に、兵士が語りかける、武器を捨てて前面にと、だが、武器を捨てたら言いなりだと、あくまでも武器を身につけたままにと、山師たち、ならば,始末しろと署長、かくて、兵士が行進して現れて、まずは銃弾を高みに向かって発砲、慌てる山師たち、ちりぢりに、そこに平然と現れた男、馬を連れて、俺には関係ないとばかり、兵士の横を通り過ぎていく、撃たれ死した兵士、反対に撃たれた山師の一人は犯人として捕らえられて、遣ってきた男はバーに、署長の許にはビジネス船長、仕事の為に署長の言いなりの人物、バーの男はここから船に乗る手立てをバーテンに聞きだして、今晩はゆっくり休みたいと、だが、バーの上の部屋には空きがない、値が張るが、横道を行ったところに部屋があると、判ったと男、遣ってきた屋敷、部屋が開いている、ベッドに、火を灯して、誰も現れないままに、寝てしまう、今火が灯って、男の横には女が、誰だと男、私のベッドだと、夜の女、全て金、受け入れる男、胸に貼り付けた大金を見せて、これがあるのだと、だが、寝ている間に、警察に連絡が、捕らえられてしまう,金も奪われて、怒りの男は、女を睨み付ける、平気な女、怪我して捕らえられた山師の一人、彼は兵士を撃った犯人にされてしまっているのだが、彼と共に監獄に、しかし、男は監視の裏をかいて脱出、山師たちは、困惑して如何とも、その一人の老人、娘は聾唖、美しいのだが、老人は夜の女と結婚して巴里に店を持つ算段、仲間に話して貰う、遣ってきた仲間、女に語りかける、女は馬鹿にするばかり、だが、大金を手にしていると聞いて、心が動く、そんな金に動く女を見て仲間は見放す、かくて、皆に見せしめの為に怪我した山師は広場に連れ行かれて銃殺、怒った山師たちの反撃、襲われる役所、銃撃、老人はこの地を離れようとしたが、闘う気など無いのに、撃たれて犯人に、追われる身、教会の神父は、これまでも、何とか、納めようと、だが、誰も聞き入れないままに、この度も、老人を探して女の部屋に、だが、老人は今更出頭出来ないと、何もしていないのに、群衆が、女の許に押し寄せる、神父は、老人の為に、己を曝す、娼婦の許に居る己を、皆の軽蔑の笑い、今までの説教は何であったのだ、立場のない神父、監獄の脱出前の男にも、もっともらしく語り、だが、最後の手紙を書きたいとの言葉に唆されて、兵士に手紙とペンを運ばせて、結局、男の脱出を助けてしまった、愚かしさ、空回り、船長は、女に、署長の云うことをきけと、署長も女に興味が、女は老人の金を目当てに、この地を離れる考え、老人は聾唖の娘に荷造りさせて、船に、女も、そして、更なる奥地での宣教の為に神父も、そこに乗り込んでくる男、老人とともに船長を捕らえる、かくて出航、反乱で乱れた地に、兵隊たちが遣ってくる、逃れた犯人を追ってボートを飛ばす、危険を察して船を降りる男たち、密林の中に、船長は殺さないでくれと、俺しか道を案内できないと、夜、縛り上げて寝るが、船長は抜け出して後から遣ってきた兵隊らと共に追っ手に、残りの者たちのさまよいが始まる、船長に食事も奪われた、関係も不和に、女は老人を罵る、老人の困惑、妻に成るものと思っていた女に浴びせられた言葉に、蛇を捕らえる、火をおこし、やっと食べられると、僅かの間、切り裂いた蛇を見ると蟻が集っている、だが、この後、蛇は食べられたのか、如何とも、はっきりしない、が、蟻の集った蛇を捕らえたかったのだろう、理屈はない、突如巴里の美しい夜景、車の行き来する大通り、見ている私たちの戦き、巴里に戻ったのか、カメラは引いて、その絵柄は絵はがきのシーンだったのだ、だが、実際に車が動いていたから、誰かの幻想、夢の中、ならば、現れた、映像は、客観描写とは限らない、このショットの危うさ、全てのこの映画のショットに効いてくる、主観、客観の危うさ、絵葉書は破られ捨てられ、またさまよいが、そして、女は見いだす、薪の後、近くに人がいたのだと、助かったと、だが、絵はがきを見つけてしまう彼ら、己たちの薪、ならば、何処にも進んで居らず、巡っていたばかり、疲労、限界、男一人が食料を探しに、出向いていく、あきらめの最中、戻ってくる男、食料を纏めたバックを持って、食事に有り付く人々、男に連れられて遣ってくる、飛行機の事故現場、近代の廃墟、巴里が彼方に有り、そして、金鉱、中間の事故機現場、死体までも共に有る現場、パリが夢の世界であるように、金鉱もまた夢の中、大金を手にする幻想の世界、その間とは、つまりは、この映画の世界こそが、現実なのではないか、この事故現場で、いよいよ、それぞれのリアリティーが増すのだ、神父、老人、娘、女、そして、男、老人はどこか当てなく狂気、娘も、純真無垢の顔して、宝石を集めてケースの中に、神父の怒り、お前のものではないと、娘の苛立ち、欲望、奪われてしまって、しかし、神父はこっそり取り上げた宝石を隠すのだ、その様子をまた覗き見ていた女、神父は男と今までいがみ合ってきたが、君は立派だと、この事故現場で全て解決でもしたと思ったか、大きな勘違いだが、彼の祈りはどこに、死した者たちへの祈り、何か滑稽、女はその宝石を取りだして、衣装まで着飾って、巴里の気分、男を誘う、あまりに美しい出で立ちの女、姿、事故現場の女、これらは、皆あの絵はがき同様に、幻に過ぎまいが、狂気の老人は、女を撃つ、倒れる女、死、男と銃声を聞いた神父は隠れる、娘も連れて、それぞれに娘の美貌に憧れても居る男たち、神父は俺が説得すると出向いていくが、撃たれてしまう、何とも、笑ってしまう、かくて、あまりに美しい湖、風景、こんな景色の中、ボート、娘とともに男が乗り込む、銃弾が襲う、男は戻り、老人を始末する、ボートに戻り、船が出る、だが、ラストも、まさに、絵葉書のごとく、夢ではないのか、有り付けた食事も、事故機も、そもそも男はどこから遣ってきたのか、何の金なのかも判らない、確かに、銀行強盗が近所で在ったらしいとの会話が話されていた、が、男との関係は判らない、こつこつ貯めた金ならば、女に奪われては堪らない、中南米の強権力、夢に見られるパリ、だが、そのパリから遣ってくるのだから、やはり、パリは現実ではない、飛行機事故、宝石、豊かさと事故と、美しい風景と、地獄、こんなジャングルの緑の中こそが、今、日常なのだ、見事です、あの着飾った女の姿、ジャングルの中、事故機の横、あの同居が不気味です、直ぐに始末されてしまうが、私たちも、知らず、この日本の廃墟の中で着飾っていないか、愚かしさとも、食べること、金、欲望、まさに、近代、廃墟、近代という廃墟、事故機、夢見る一攫千金と辿り着いた廃墟、この後、主人公は何処に、また安易なことで、騙されるのではないか、夢を追っても落下する、現代とはそんなもの、色彩が素晴らしいです、緑、ジャングル、光、輝き、雨、湖、私たちの見ているものは、映画か、絵はがきか、錯覚か、現実か、危うい、見ることの危なさ、さまよう彼ら同様に、納得して何か見たと思っても、落下するよ、