ⅩⅩⅩⅩⅧ「眠り姫」を観る聴く、 『エイガニッキ』 SASHI-ハラダ 2017/1/7
木々、闇の中、街灯の黄色い灯りの列、黒い樹木の美しさ、空の闇、現実か、夢か、何かの物語の中か、アパートの部屋、叫び、素晴らしい、この叫びとは何、誰の、娘の、映画の、見ているわたしの、叫びだ、映像の叫び、切り裂かれた映画、何が、判らない、現れた、何が、叫んだ、誰だ、君だ、わたしだ、監督だ、映画館だ、判らない、その叫びの中に、中から、今、明け方に起き出してトイレ、トイレのドアが閉めたのにまた開いている、僅かに、まだ誰かが、果たして、ここはどこ、主人公とは、誰、娘、窓辺でカーテンを揺るがす、外の様子を伺ったか、またベッド、煙草、しかし、この主人公は誰かの夢の中、何も判明しない、全ては幻の中、電車、誰も乗っていない電車、光り、色彩、朝、学校、主人公は教師、女教師、隣の席の教師、彼の顔、街、通り、店、主体の顔は判らない、誰が語っているのか、ラジオドラマのごとくにして、映像と言葉かマッチしている必要も無い、だから、言葉は、見ている映像とは全く違った世界の事を語っているかも知れない、見ている側が、勝手に、映像と言葉を結びつけてしまうのかも知れないが、そんな説明は何もないのだから、映像と音と言葉と、同居しているが、ずれている、しかも、アパートの娘と、学校の教師が一緒とも限らない、樹木も、娘と関連があるとも限らない、夢見ている主体に見られた世界とも、彼氏、キス、抱かれて、セックス、日常、不満、不安、苛立ち、別れ話、理由の判らない彼氏、相談する、隣の席の教師に、闇、木々、風、影、電車、電線、空、雲、幽霊、誰、それはわたしかも知れない、わたしが、わたしを夢見ている、わたしとは、誰、いつの、過去の、未来の、わたし、どこに居るのだ、怯えて叫んで、いや、叫ばれてしまった、誰に、わたし自身に、猫、机、雑然とした物たち、誰の視点、客観、主観、判らない、でも、空間が、音が、映像が、光りが、色彩が、在る、わたしとは、こんな物たちの集まりでしか無いのだ、そして、これがまたイデオロギー、彼氏のセックス、もう一つの穴に、いいだろう、痛い、欲望、恐怖、不安、苛立ち、全てが、多様な映像の中に、あの叫びとともに、重なっている、これは眠りの中、映画の中、現実は一つの今のイデオロギーの中に眠らされている、ばかり、車の中から、一人の娘を追い越す、車から見詰めるその娘の姿、黒い姿、誰だ、わたしでは無いのか、隣の教師の面長の顔、わたしの顔は丸く、さて、何が始まり、何が終わった、何も終わらない、始められてしまった間達の中に、在る、ばかり、