「武蔵から甲斐に推して参る!」 ついにSEEK教徒による和田峠征服劇が始まった。和田峠は、今の東京から山梨への県境に位置する陣馬街道の峠である。殆どノンストップで走りつづけてきて、最後に2.4kmの急坂へのチャレンジだ。前半戦は、いつもどおり高ケイデンスを保つ。前を走るMTBを抜かす。さて、途中から明らかに斜度が変わる。インナーローだが、前に進まない。すまん、着地。さて、ここで考えた。自転車で登るというのは、足をついたらそこで休んでまた漕ぎ出すのが、王道である。クリートのついたロードレーサでは当たり前である。確かにヘアピンで座り込むロードレーサもいた。ただ、ここはハイキングやトレランの人もいる。ということで休まずにSEEKを押して登り始めた。通勤車両SEEKの強みは正にこの柔軟性。シクロクロスだと思えばいいじゃん。
上記の様な、リコグニション・ディーゾナンスは実は下りながら考えた。登りはそれどころでなく、押したり漕いだりを繰り返し足つりそうになったり、もうあきらめて帰るかといった状態であった。押すのだって結構重いのです。これだったら、自転車じゃなくて登山の方がいいじゃんとかいろいろ思いました。
またしても、もうあきらめようかと思ったとき、上のほうから騒がしい音が聞こえた、駐車場があるようだ。そこまでいってみよう。と思ったらそこが和田峠であった。足をつかずに登ってきたMTBよりは結果早かったので、まあいいかと思ったりして。
峠の茶屋で水分補給。おじさん(おにいさん)が「TT日記つけて、また登ってね」との暖かい言葉。「よし、また来るぞ。」
結果1.6km位は押して登ったのかな? 「押してマイル。」