ラードラー日記 ー グルメライダース2.5

海外ビール紀行 と ロードバイク ヴェンジとの日々

初ヒルクライムできるかな SEEK 後編

2012-09-17 20:01:40 | クロスバイク


さて、いよいよスタート地点に向かう。すでに上り坂である。インナーにいれようとしたら、いきなりチェーンが外れた。手が油でべとべとになりながら直ぐ直す。幸いスタート地点を越える前であった。スタート後に外れるよりは、よっぽどラッキー。今日はフロントのギアチェンジをしないことに決めた。さあスタート地点をフロントフォークにつけた計測チップが通過。ここで腕時計のストップウオッチを押し忘れるが気づかない。やや後方からの追い上げポジションをとる。

前半が10%前後の急坂である。ここを抑えて後半勝負の予定であったが、脚が元気で、回しているうちに追い抜いていってしまう。性格が先行逃げ切りのため、どうしてもコツコツ抜いてしまう。でも脚に負担が少ないような高ケイデンスをキープ。勝手にライバルと設定していた選手Aも早々に追い抜き、順調に一番きついといわれていた数コーナをクリアし、第一チェックポイントへ。時計を見ると、ちょうど目標の時間だ。速過ぎなかったと安心。やや平坦になったので、沿道の応援に手を振る。すると、さっき坂で抜いたロードが猛スピードで追い越していく。「むむ、この人は緩い場所で勝負する人だな。」と作戦を分析。その後また傾斜がついて来たところで追い抜かす。ただ、思ったよりも坂がきつくなってきた。途中で降車して休む人もちらほら見える。踏ん張っていると第二チェックポイントの給水所である。2本のボトルの1/3しか飲んでいなかったので、後半まで持つかとも思ったが、給水所がどんなところかみたかったので立ち寄る。特にこれといって面白いところではなかった。炭酸水を2杯飲み干し、ゼリー飲料を飲む。ゴール地点の応援者に携帯で電話する。「あと30~40分かな。」 さあ、後半戦のスタートだ。

後半は急に脚が止まる。なかなかスピードがでない。同じような人もいれば、ペースを守り追い抜いていく人もいる。これはきついと思っていると、最後尾からスタートした白戸太朗さんが「きついところは過ぎたぞ、がんばれ」と言いながら倍のスピードで追い抜いていく。数百メートルの間、後ろにつかせてもらう。自分では無理と思っていたが、この登り坂で同じスピードが出せるということがわかる。スピードを上げられないと勝手に思い込んでいたみたいだった。でも、長くは続かず、斜度が一段急になるところで脱落、別れの挨拶をして、また元のペースに戻る。沿道には残りの距離表示がでるが、なかなか減っていかない。苦しいぞ。何人かが沿道に降車して休んでいる。前にスタートしたもう一台のSEEKに追いつき、「がんばろう」と声をかけて抜かす。SEEKの旗は俺が守るみたいな感じ。だんだん足をつかずに完走するのが目的にしょうかと思い始める。ほぼ、ずっとシッティングのため、お尻の筋肉が結構パンパンである。

そうこうしているとのこり2kmとなった。これはいけると思い直し、踏み込む。のこり500m。少し傾斜が緩くなる。ラストスパートで一人抜く。もう尻筋がもたない。結果は、想定した目標タイムぴったりであった。しかし後で気づいたが前半は2割増しで飛ばしすぎ、後半思ったよりかかっていた。ゴールしてふと周りを見ると勝手にライバルと思っていた選手Aがいた。自分では抜いた覚えがあるが、抜かれた覚えが無い。彼の会話からすると、給水所で休みを取らなかったようだ。するとウサギとカメパターンで私の負け!?結果30秒差で負けていた。

表彰式はそっちのけで、地元の食べ物をガツガツと頂く。やはり自然は美味しい。温泉に入り筋肉をほぐし、車に自転車を積んで山道を帰る。するとレースを終えた人々が続々と自転車で峠を登っていく。この人たちは本当に坂バカだなあ。もの足りなかったんだろうなあと思いながら、やっぱりターボはいいねと思いアクセルを踏み込んだ。