とっても良かった。
文枝師匠の創作落語は、まくらも手短に、介護をテーマにした現代の人情話。笑いも取るが、オチでは、ホロリとさせられる。これぞ落語。また機会があれば、是非観に行って欲しい。おすすめです。
六代目桂文枝がトリ。新婚さんいらっしゃいは馴染みが深いが、本職の落語を生で聴けるチャンスはなかなか無いし、53年続いた伝統の上方落語名人会の最終ということで観に行った。正直、これだけ重鎮だと、顔見せだけで、口上メインかと思いきや、一人30分しっかり重厚な落語を聴かせて頂きました。
会場は満員。年齢層は出演の師匠方とだいたい同じ。創作と古典を半々。仲入りにベルギービールを飲んでいると、再開の合図が。慌てて席に戻る。
仲入り後、最初は、雀三郎が、持ち歌の焼肉ヨーデル食べ放題を生披露。どの演目も手を抜いて無いし、常連さんから初めての人まで楽しめるよう、考えられている。入門50年の師匠たちが真剣に取り組む姿勢には、頭が下がる。
ファン層が、偏っているのだけが気掛かりで、新喜劇の前座でも、一席ちゃんとした落語を入れてくれると、この文化が続いて行ってくれるのにと思う。