がんになってもぽじぽじいこか

2012年6月食道がん発見、53歳でした。始めての体験で体当たりの治療とリハビリ。見つけたものも意外にあり!

自分しよう、どんな時も、自分が正しい

2019-07-29 21:03:38 | 女性
山田詠美「つみびと」を読む、重すぎた

重すぎることはいつもあった。
普通にあった。

母が歌声喫茶の楽譜をくれた。
「私の髪に火がついて手と目が焼けてしまったの」
という言葉で悲しすぎていっぱい泣いた。
原爆ということを知ったのだ

頭のいい貧乏な子が生垣を自転車で壊した。
じじいが弁償しろと言い、できないと少年がいうと
「100回頭を桶で殴らせれば許す」
本人了承のもと100回叩きが始まるが気を失い、その後障害者になった。


子供の心に染みる暴力というのは色々ある。

でも、じんわりじんわりの暴力を描き切ったのかな、と今は思う。

読んだ当初は地獄気分になった。



大阪で実際あった幼い子二人を部屋に閉じ込め、死なせてしまった母親を書いている。


たった誰か一人が

母子寮であるとか、何か彼女のために捨てるのではなく、変わるものを差し伸べられなかったんだろうか。

私も親が嫌いなので頼らないで生きてきた。
かなり。

今、支援の立場にいると悲しくてならないし、その暗闇までいったいどれほどの人が行政の中で分かっているのだろう。

また。ここまで追い詰めてしまうことをフィクションながら書ききっていて。

甘い恋を書く人はこんな恋心も理解できる大人になっているのか。

「あなたが選んだ人生でしょ」
何も子供に与えず自己愛に固まる人を近くに見ている私はここまで全然地獄ではないが
よく出会う困ったお母さんたちのたった一人でも心に触れ合いたいと痛感する。


生きるということは楽しくはないよ

嫌なことばかりじゃないけど、自慢して美味しいものが冷めてしまうまで、冷たいかき氷が食感を失うまで人に自慢するもんでもなく、
人を相手にして評価を得ていちゃあ仕方ない。
自分の中に生きる力をつけないと。


でもこんなだ

君は冷凍ぱんつ、見たかい!!


これだからねえ。

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