週に一度実家に行って、買い物をしたりゴミだしをしたり、母と病院へ行ったりしています。
今日、実家の冷蔵庫の野菜室を開けたら、スペースのほぼ三分の二が腐った野菜や食品で埋まっていて、底にはびしゃびしゃと腐った汁が溜まっているのがわかりました。
とにかく塊を排除しなくてはと、ぐずぐずになった成れの果てをゴミ袋・小に2つ取り出しました。
でも、底にたまった腐った汁をどうすればいいんだろう?ここは我が家じゃないから、バケツも雑巾も洗剤も無いし、冷蔵庫から野菜室も外せないしと、途方に暮れそうになった瞬間に、「震災の時も、もっと状況はひどかったけど、片づけられたじゃないの」と、自分の声が脳内に聞こえました。本当に。びっくり。
それで、まず買い置きの台所用スポンジで腐汁を吸ってはビニール袋に入れてを繰り返し、腐汁を全部捨てられました。次に、除菌もできる〇君をスポンジに泡立てて、何度も野菜室内の汚れを落しては水を含ませてこするを繰り返しました。仕上げに、キッチンペーパーですっかり水分を拭き取って、とうとう綺麗になりました。
震災のしんどい毎日を越えられた事は、私の内で強固な支柱になっているんだなと、ひょんなことで実感させられました。
綺麗になった野菜室を母に見せると、喜んでいました。母も以前から野菜室の状況はわかっていた様子ですが、どうにもならないと思い込んでいたようでした。
お年寄りってそうだよね。身体はしんどいし、エネルギーもないし。母からは「どうにもならないんだ」とか「今日はだめ。今度やるから」という言葉を、よく聞くようになりました。
どれだけ今の暮らしが続けられるのかは、まったくわかりません。私がいろいろやってしまう事で、ますます母が動かなくなってしまい、母にとってこの状況はマイナスなんだろうなという思いはあるんですが、母の衰え方をみると義父の衰え方と重なって、私ができる事で暮らしやすくなるのならそれで良いかなと思います。