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毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

サン・ファン・バウティスタパーク 「慶長使節船出帆400年 前夜祭」

2013年10月29日 10時25分57秒 | 日常
 次男の送り迎えも兼ねて、サン・ファン・バウティスタパークで開かれた「慶長使節船出帆400年 前夜祭」を堪能してきました。



★「巻.com事務局 」( https://twitter.com/makicominfo/status/394346203007049730/photo/1 )より引用

 慶長使節船出帆400年 前夜祭、サンファン館で開催中です!午後3時からイスラエイド・東京ヒルトンホテルによる飲食提供として、できたてのハンバーガー、じゃがバター、ホットドッグ、ソフトドリンク、ゼリーなどが無料で振る舞われています。




 このホットドックの隣がハンバーガーコーナーだったんですが、それがもう、はんぱなく美味しかった!しっかりしたパンに、ぶ厚いハンバーグに、ざく切りしたトマトとレタスが挟んであって、ケチャップとマスタードは自分で自由にかけられるんです。この例えで伝わるかな、美味しいお肉って、すっとしてるでしょ?口の中にうま味だけ残って、ごてごてした味とか全く無くて、胃の中に入っても、全然もたれないし、何個でも食べられそうな感じ。本当に美味しかった~、流石「東京ヒルトンホテルの味」。こんな田舎で都会の最高の味を頂いてしまいました。

聞いたところによると、千個発注だったのに、ホテルの人が二千個持ってきて下さったそうで(汗)いくら人が並んでも、奥の方から次々にハンバーガーとホットドックが出てくるから、びっくりしました。ふと隣を見たら、市長さんも食べてるし~。次男と同級生君の為に、二セットずつ頂いてしまいました。


同じく、巻.com事務局から引用



 色んな団体の演奏中、最前列ど真ん中の席で、白っぽい髪のお兄さんがずっと聴いていらしたんですね。立ちあがった時のお顔を見たら、田舎にはいないようなスッキリしたお顔で、演奏者の人なのかなぁと思っていたら、アニソン歌手の遠藤 正明さんでした~(笑)アバレンジャーの歌を歌われる時のパワフルさが嘘みたいな、穏やかな印象でした。震災への寄付金も集めて下さって、市長さんへそれを手渡す式もありました。歌われる時はすっかり日が落ちて暗くなってからだったんで、お寒かったんじゃなでしょうか(聴いている方はす~っごく寒かった・笑)

★「宮城県慶長使節船ミュージアム サン・ファン館」( http://www.santjuan.or.jp/index.html )

 合間に、海とバウティスタ号を見下ろせる広場に行きました。午後の明るい日差しを受けて、穏やかな波のうえで、小型漁船が何隻か作業をしていて、遠くの水平線あたりに船が浮かんでいました。

ちっとも怖く無かった。ただ美しかった。震災から二年半、あんなに怖くて見たくなかった海原を、美しいと思って見られました。今でも、黒い海とガレキと鉛色の空から降る細かい雪を、目の前の風景に重ねて見る事ができますが、それ以上にただ、寄せて返す波が美しかった。

私は停電が回復たしばらく後に震災の映像を見ましたが、津波の被害は酷い物でした。サン・ファンパークも船も、よくぞここまで再建されたと思います。

★「サン・ファン館のブログ / 2011/12/22 復元船・館内の状況について②」
( http://santjuan.exblog.jp/17417281/ )

 震災当日は、船自体は損傷を免れたんですが、震災後の4月にあった暴風雨を受けて、メインマストが折れました。この時の画像を見ると、胸がつぶれるような思いがします。震災の時に、サン・ファン館には大勢の人たちが避難してきていました。そこに居た知人からその時の事を聞いたんですが、見晴らしの良い海沿いに建てられたサン・ファン館からは、皮肉な事に繰り返し押し寄せる黒い波とガレキが目の当りに見えて、ひっきりなしの余震もあって、これはもう助からないなと思ったそうです。知人は、そこで何日か過ごした後、惨状のなかを歩いて自宅へ帰り着きました。


「慶長使節船出帆400年」をお祝いする気持ちには、苦難を乗り越えて海を渡り、帰郷してもさらなる困難に生涯を翻弄された人たちと、震災に遭っても生きて二年半、ここまで戻ってきたぞ、という人たちの、想いが重なる部分があると思うんです。だからこそ華々しくお祝いしたい。そんな事を考えながら、美しい海と再現されたサン・ファンバウティスタ号を見てきました。

もしも、ちょっとでも興味がわいたら、サン・ファン館の公式サイトをご覧下さい。そして、もしもおいでになられるのが可能なら、どうぞサン・ファン号と海をご覧になって見て下さい。実際に船に触って船中に入ってみれば、この船で海を渡った人たちの苦難がどれほどのものか、想像よりもずっと身近に感じられると思います。だいぶ首都圏からは遠いですが(苦笑)おススメします。

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