What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

図書館で借りた本

2009年01月13日 09時09分08秒 | 図書館で借りた本
 城山三郎さんの『そうか、もう君はいないのか』は、案の定貸し出されて予約もいっぱいになってました(涙)そのかわりとして、同じくエッセイの『嬉しうて、そして・・・』を借りて来ました。

城山さんは昭和二年生まれなんですね。偶然にも前回記事にした、北 杜夫さんも昭和二年生まれでした。多感な時期を戦争の劫火に飲み込まれ、価値観を根底から覆された世代の方の言葉というのは、とても重みがあって胸に響きます。

その中の一文に、1998年の『プレジデント』という雑誌に掲載された「人生を深く生きる」というお話があるのですが、10年後の現在の雇用不安の状況をぴったりと指摘しているような言葉があって驚きました。


 それと、上橋菜穂子さんの『守り人シリーズ』読破は、ふふふ、いよいよ『天と地の守り人』三巻を残すのみとなりました!もうね、チャグムが可哀相で(涙)後から後から災難ばっかり振りかかって来るんですもの・・・確かに学んだり、友人が出来たりしてますけどね、それにしてもしんどいなァと。以前、『銀英伝』のユリアンにイメージが重なると言いましたが、ハリーポッターにもだぶる感じがありますね。

ダ・ヴィンチ2月号の特集で、上橋さんが外伝の中の「ラフラ 賭け事師」について、転機だった作品と書かれていたので、思い切って外伝『流れ行く者』も借りて来ました。


 同じく、上橋さんがお料理の本を出すパートナーとして名前を挙げておいでだった、西村 淳さんの『面白南極料理人』も借りました。あはは、確かにこれ以上ない極限状態に置かれた人たちの話しは、申し訳ないんですが面白かったです。

もう30年以上前の話しなんですが、電電公社に勤めていた実父の転勤で、東京の上祖師谷の団地に住んでいたことがあります。そこに、父の同僚の男性が尋ねていらしたんですが、南極から無事に帰られたご報告の為に来られたんです。たぶん、同僚の方は電波無線の何かで参加されていたんだと思います。(小さかったので記憶が曖昧なんですが)

その時に初めて、南極観測隊というのは色んな学問や職業のエキスパートの皆さんが集合して出来ているんだと知りました。この本でも、気象庁や海上保安庁、雪氷や気象の学者さん、いすゞ自動車の機械専門の方などが集まって、越冬される様子が書かれています。ニュースの字面で読む観測隊の皆さんの活動には、たくさんのジャンル職業のエキスパートの、英知と情熱が結集しているんですね。


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6 コメント

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あとは『天と地』三巻だけですかー♪。 (tooru_itou)
2009-01-13 16:43:20
図書館で『天と地』三巻も借りられたの?。
(あおぷ)さんに追いつけ追い越せのペースですね~(^o^)。

『天と地』でバルサとチャグムが再会します。
バルサもチャグムも皆、素敵で面白さは保証致します♪(^o^)。
乞う、ご期待。
『流れ行く者』は外伝なんで、これ単独で読めます。
子供時代のタンダが可愛いですよー(^o^)。
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そうなんですよ~ (aopu)
2009-01-13 22:20:15
こんばんは♪

チャグム、可哀想ですよね。ようもまぁ、次から次へと・・・
しかもえらい無謀な旅に出ようとしてるし。。。
予約はなかなか回ってきそうにないですが、気長に待とうと思います。

城山さんの本、やはりいっぱいでしたか
昨日のドラマも観ましたよ。
話の流れは知っているのに、ウルウルしてしまいました。
ドラマではさらっと描かれていましたが、
本では戦後の価値観の崩壊による城山さんの様子が痛々しかったです。

『流れ行く者』では子供時代のタンダが出てくるんですね!
よし、これも予約しなくては(笑)。
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奥深いお話でした。 (すず)
2009-01-14 10:29:21
>tooru様

 お早うございま~す。仙台寒いですよぉ~、石巻も珍しく雪が積もったみたいですね、車の運転はお気をつけて。

『流れ行く者』を読んだんですが、奥深くて・・・(ため息)確かに上橋さんが仰るように、大人の雑誌に発表された「ラフラ」は、重なった年月の想いと、同性として女性が歳を経た先にある想いに、胸が痛くなりました。
そして「浮き籾」で、すっかりタンダのイメージが良くなりましたよ!(笑)なんかね、今まではいまひとつ、タンダに魅力を感じなかったんですが(酷)子どもの頃からバルサと築いてきた心の繋がりに、あ~、なんてタンダって好い男だ!と強く思うようになりました。

ほんと、作品の中のキャラが年齢を重ねていって、変化していく様子を感じれるのって幸せですよね~。
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チャグムが可哀相ですよね。 (すず)
2009-01-14 10:35:55
>aopu様

 いやもう生まれながらの立場の苦しさってのは、判っているんですが、王子様はしんどいなと(苦笑)これから『天と地』を読むんですが、珍しく”外道読み(勝手に命名・結末から読む事)をしていないので、どんな終わりなのかどきどきしています。

ドラマ「そうか、君はもういないのか」は、ま、そうだろうなぁとは思いましたが、奥様との交流の方へ重きをおいた作りでしたね。あ~、早く原作の予約順番が来ますように!(苦笑)

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城山三郎さんと来れば (伊丹)
2009-01-14 18:40:48
こんばんは。

引き続き嵐の前の静けさ状態です。

城山三郎さんと来れば私の場合「男子の本懐」
です。
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メモ♪ (すず)
2009-01-15 08:47:31
>伊丹様

 おはようございます。

あんまり静かだと、調子狂っちゃいますか?(笑)そのうち、あの頃は良かったなぁと思い返すようになるんですよねぇ(ため息)

さて、伊丹さんは城山さんの著作をお読みなんですね。私は、どうも苦手分野で手つかずだったのですが、これを期にちょっとづつ読んでみようと思ってます。「男子の本懐」心のメモに書いておきますね♪
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