よその国で野菜や果物を食べると、野生の味がする。このいちごだって、畑の出身というよりは、野や山の出のようだ。日本で感じるおいしさとは、一味も二味もちがう。これが本来の野菜や果物の味なのよ、と言う人もいるが、どうなのだろう。ほんとだろうと嘘だろうと、わたしはどちらの味も大好きだ。
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”なんにもしない”を学ぶどころか、ぼおっとする瞬間すらなかった。わたしはきっと、そんな星のもとに生まれた人間なのだろう。それならそれで、これからもじたばたしながら生きていくさ。フィンランドでだろうと日本でだろうと。
(片桐はいり 『わたしのマトカ』)
映画『かもめ食堂』の撮影にまつわる、またその後の片桐さんのフィンランド一人旅のエピソードをまとめたエッセイ。
渡英直前に購入したのだけれど準備でいそがしく読む時間がなかったたのです。
迷った末に、重量制限ぎりぎりのスーツケースにつめこんだ本。
この本は、ほんとオススメですよ~。
旅好きな人には、共感できる部分がいっぱいです。
とくに海外個人旅行や一人旅をしたことがある人。
そうそう旅ってこうなんだよね~と楽しくなります。
そして、スーツケースに荷物をつめて、ガイドブックとパスポートを片手に、旅に出たくなる。
日本も好きだし海外も好き、日常が嫌いなわけじゃないけど旅は大好き、という片桐さんの力の抜け具合がいいのです^^