風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

レ・ミゼラブル in concert - The 10th Anniversary

2012-01-23 00:08:06 | ミュージカル

ずっと手元にあったにもかかわらず観ていなかったレミゼ10周年記念コンサート、ようやく観ました~。
こちら、25thよりも良いという評判をしばしば聞くため期待大で観ましたところ。
なるほど、素晴らしいですね。
何が良いって、全体的に当時のパリの民衆の“Miserable”な雰囲気が非常によく出ているように感じました。
現代的な25thに比べ、10thの方は静かな悲愴感がとてもよく出ている。
よく昭和の時代の時代劇を観たりすると、演技は今の俳優だって十分上手なのに、それでもどうしても敵わない「何か」があるように感じます。それと同じものを今回感じました。それはきっと舞台となっている時代にそれだけ時間的に近いためだと思うのです。人の纏う空気って時代によって作られる部分が大きいので、それがたった15年だとしても、10thの俳優達はそれだけレミゼの時代に近いところにいるのですよね。しかもこの15年の時代の変化は、それまでの15年に比べあまりにも大きい。
同じ理由によるのかもしれませんが、25thのなかに僅かに感じた“嫌味”のようなものが、10thには全くありませんでした。
全体として、レミゼの世界観により近いのはこちらかな、と。

でも、25thも嫌いじゃないですよ、私。
あれはあれで全体的に勢いがあっていいです。
RaminやHadleyはもちろんのこと、巷で散々な評判のマリユス(Nick Jonas)も、いいじゃないですか、初々しくて可愛いですよ。初恋に舞いあがっちゃってる様子もよく出ていて。ちょっと歌唱力と革命家らしさが足りないのは、まぁご愛嬌。
この点10thのマリユスは歌も演技も本当に素晴らしいのだけれど、どうも体格がよくてマリユスに見えず…(でも笑顔は可愛い)。
アンジョルラスは、10thもなかなかいいと思いました。Raminとはまた違ったタイプのカリスマ性があって。
エポニーヌは、25thのSamantha Barksも10thのLea Salongaも両方好き。
あと、ガブローシュ。10thも可愛くて悪くないですけど、あの25thガブの強烈な印象にはやはり敵わないのではないでしょうか。正直言って、25thで一番好きなのはガブローシュといってもいいくらいです、私。
ファンテーヌは、10thも25thも違うタイプで、それぞれ好きです。
あとは…、あ、そうそう、肝心のヴァルジャンとジャヴェールですが。
演技力は10thのお二人の方が上、ですね…(コンサート形式なので演技というのも妙ですが)。
前にも書きましたが25thのAlfie Boeは19年監獄にいた男にはどうしても見えないんですよ、私…。Colmさんはその点、そういう厳しさがよく表れていました。それなのに声は限りなく優しいのだから、理想的なヴァルジャンですよね。Bring Him Home、感動した…。ただ出所直後のシーンはちょい老けていますが(笑)。とはいえAlfieも、たとえばラストシーンの彼など、好きですよ。とてもいい表情をしてると思います。
ジャヴェールは、10thジャヴェの演技、素晴らしかった。自殺シーン、鳥肌がたった……。素晴らしすぎます……。でも25thジャヴェもまた違ったタイプで、新鮮でした。

最後にもひとつ。
10thの最後で各国ヴァルジャンが各国語で歌う"Do you hear the people sing?"、すごく好きです。
世界中で悲しいことや辛いことがたくさん起きているこんな時代だからこそ、この歌の、つまりはレミゼのメッセージを世界中の人達が一緒に歌うというだけで、胸がじぃんとします。
世界中のだれのところにも、Tomorrow Comes!ですよね^^

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