一会のチケットは取れる気配が皆無だったのですっかり諦めていたのですが、当日の午後に急遽定価で譲っていただけることになり、仕事を早退して行ってきました。上司に「早退してもいいですか?」と聞いたら「いいですよ。何かありますか?」と聞かれたのを、聴こえないフリして席に戻ったのはワタクシです。上司もみゆきさんが好きらしいので(机の上にアルバムを置いて昼休みにPCで聴いていたのをワタクシは知ってゐる)、フォーラムで会ったらマズいなぁと思いましたが、会いませんでした。お便りコーナーで同じような方がいて、楽しかったです笑。
さて、一会。「いちかい」じゃなく「いちえ」だと会場に着いてから知りました(^_^;)
夜会は行ったことがありますが、コンサートはこれが初めてです。
1年ちょっとぶりの生のみゆきさん。
もう改めて、みゆきさんって奇跡のようなお人だなぁ、と。。。。。。。。。。。。。。。。。。
みゆきさんと同じ時代に生きることができて、こうして歌っているみゆきさんと同じ空間にいることができて、私は本当に本当に幸せです。
そんなワタクシではありますが、みゆきさんのアルバムは全部を聴いたことがあるわけではなく(組曲もまだ聴けていない)、今夜の曲も半分以上はよく知らない曲でした。ですがこんな素敵な曲をいっぱい書かれていたのだなぁととても楽しめましたし、みゆきさんの歌声を聴いて&歌っている姿を見ているだけで、奇跡を目の当たりにしている状態に興奮しっぱなしでございました。いえ大袈裟じゃなく本当にいつもそう感じるのですよ、ご本人を生で見ていると。そして「歌とトークは別世界」なみゆきさん笑。あのトークの世界から歌の世界に入っていくときの美しさ&神々しさといったら。まさに女神さま、歌姫そのもの。
衣装もみんなすんごくお似合いで、舞台上で替える姿にも見惚れてしまった。クルクル変わる表情、颯爽とした仕草の美しさ&カッコよさ、歌唱の迫力。それらはコンサートでも夜会でも同じなのですね。
ああ、みゆきさんの1/100でいいから、ああいう女性になりたい。10cmヒールはムリだけど。。
捨てられた島の歴史を歌った「阿檀の木の下で」からそのまま続いて「命の別名」。
一昨年の夜会を思わせる、今夜の中でみゆきさんのメッセージが最も強く表れていた部分だったと思います。
「命の別名」は今回のような解釈で聴いたことが一度もなかったので、新鮮でした。
以前も書きましたが、みゆきさんのこの曲がなかったら、今私はここにいなかったでしょう。
あの赤く細長い布は、兵隊さんの鉢巻でしょうか(この後の「Why & No」で赤いスカーフに変わっていたところが素敵だった)。血に染まったようにも見えるそれを持ち、やがて首からかけて歌うのは本人か、遺された者か、あるいはそういう人々を見つめるみゆきさんか。日の丸を思わせる赤いライティングとともに、印象的でした。最後は海に昇る(あるいは沈む)太陽のように見えました。あるいは、血に染まってゆく海のようにも見えました。
この先、私達一人一人が大きな政治的選択を迫られる日がそう遠くなく来ると思いますが、フォーラムに満席の客席を2階から眺めながら(収容人数五千人なんですね…!)、そして客席の隅々までいっぱいに力強く響くみゆきさんの歌声を聴きながら、少なくとも今夜ここでこの曲を聴いた人達は、将来それぞれがどんな選択をするにせよ、極端におかしな方向へ国を向かわせる選択をすることはないのではないかな、とそんな風に感じました。また、そうであってほしいと思いました。
アンコール最後の「ジョークにしないか」。
伝える言葉から、伝えない言葉へ。
みゆきさん、とてもいい表情をされていましたねえ。余分な力は入っていないのに、すごい迫力だった。
みゆきさんご自身すべてを「語る」ことをされない方というイメージがありますが、最後にこの曲を持ってこられたことの意味も含め、印象に残りました。
そして今夜生で聴いて、この曲に諦めだけではない、前向きな強さ、しなやかさのようなものも感じることができた気がします。伝えない言葉、か。いじらしい大人の歌、ですね。伝える言葉より伝えない言葉が大事なときがあるということを、最近感じることが多くなりました。どちらも難しいことに変わりはありませんが。。。
セットリストの予習をほぼしないで行ったので(なにせ行けることがわかったのが当日だったので)、最後に「ここでこの曲か!」と良い意味で驚きました。予習をしないのもいいものですね。
他、「旅人のうた」「MEGAMI」「ベッドルーム」「空がある限り」「友情」「夜行」などに圧倒されました。あ、「流星」もとても良かった。てか、みんな良かった!!!
「麦の唄」は、 紅白で観たときも感じましたが、夜会24時着の最高に色っぽくてカッコいいサーモンダンスのみゆきさんを思い出しました。ああいう衣装、ものすごくお似合いですよね この曲も大好きな曲です。「新しい大好きをあなたと探したい」というところが、とても好き。生で聴けて嬉しかったな。これもセットリストに入っていると知らなかったので、曲前のトークで「あれ?もしや聴けるのか?」とワクワクいたしました。
また次回も行きたいな~。次回は夜会なのかな?みゆきさんって夜会とコンサートを交互にされてるのでしたっけ?
そういえばアルカディアに出演されていた石田匠さん、コーラスで参加されていて吃驚 夜会の時と同じく、みゆきさんのステージに参加できる喜びのようなものがその表情から伝わってくる気がして、見ていて気持ちが良かったです(^_^)
【第一部:Sweet】
もう桟橋に灯りは点らない
やまねこ
ピアニシモ
六花
樹高千丈 落葉帰根
旅人のうた
あなた恋していないでしょ
ライカM4
MEGAMI
(休憩20分)
【第二部:Bitter】
ベッドルーム
空がある限り
友情
阿檀の木の下で
命の別名
Why&No
流星
麦の唄
【第三部:Sincerely Yours】
浅い眠り
夜行
ジョークにしないか
中島みゆき「麦の唄」Music Video [公式]
しかしこの曲がBitterカテゴリーに入っているのはなぜなんだろう?逆になぜこの曲がSweetカテゴリー?というものもちらほら笑。