風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

嶋大夫さん、ご引退

2016-02-22 23:17:55 | その他観劇、コンサートetc


※時事通信:文楽の嶋大夫さん、最後の舞台


嶋大夫さん、、、そっか、、、今日が最後の舞台だったのですね・・・。
初めて人形浄瑠璃の面白さ、奥深さを教えていただいた『本朝廿四孝~十種香の段』。
文楽というものがまさかあれほどの魅力をもったものだとは、何も知らなかった私には本当に衝撃で、、、凄味さえ感じたものでした。
そして『桂川連理柵~帯屋の段』のあの語り。

決して多くの公演を聞けたわけではないのに、思っていた以上に辛いものだなぁ。。
その世界の魅力を教えてくださった方というのは、私にとってはすごく特別で。嶋大夫さんは、能楽堂で舞台とは別の姿でのお話を伺ったこともあったので、より身近に感じられたものでした。暗闇の中での素浄瑠璃なのに「命の次に大切なもの」と床本を前に置かれて。なんといえばいいのか、一つの道をひたすら歩んでこられた方の厳しさと清らかさとでもいうのでしょうか。文楽とはこういうものなのか、と改めて感じたものだった。そして浄瑠璃についてのお話をされたときのあの少年のようなお顔(*^_^*)
住大夫さんもご引退されたばかりなのに。。。

舞台って、特に日本国内のものはいつでも会える、いつでも聞けると不思議と思ってしまうのだけれど、決してそうではないのですよね。歌舞伎で十分それはわかっているはずなのになぁ。。。
やっぱりもっともっと文楽も行こう。簑助さんや咲大夫さんがお元気なうちに。いや、その先も観に行くつもりではありますけども。勘十郎さんの世代のお人形さんも大好きですし。歌舞伎に比べて値段が高いのが辛いけれども。。。

嶋大夫さん、本当に長い間おつかれさまでした。
そして、ありがとうございました!!!

嶋大夫さんが最後の舞台  「一生懸命つとめ、満足」


「長い間ありがとうございました。御礼はもう舞台からお返しするしかないので、一生懸命に務めたことだけは、自分でも満足しております。全部を出して、自分を全部出して舞台を務めさせていただくんだという気持ちは毎日変わりませんでした」

嶋大夫さぁん。。。。。
そして嶋大夫さんの胸に飛び込む簑助さんの人形遣い・・・・、あいかわらず物凄いですね・・・。簑助さんの表情がもうなんていうか・・・人形が全ての感情を物語ってるなぁ・・・