先日、こんなニュースがありました。
「ソメイヨシノの原木にもっとも近い1本、ゲノム解析より判明」(Mynavi 2022年3月25日)
ソメイヨシノは1本の木が原木となり、すべて接ぎ木して増やされたクローンであることは有名な話。
一斉に咲き一斉に散るのも、同じ遺伝情報をもつクローンだから。
そんなソメイヨシノのルーツについて、2015年に千葉大のチームが「元祖の1本は東京の上野公園にあった」とする研究成果を発表しました。
そして先日、かずさDNA研究所が「もっとも祖先のゲノムに近い一本」を確認したとのこと。
その場所がこちら↓
上野動物園の正門に向かって左手にある広場ですね。
当初は136番の木が原木と考えられていたそうですが、今回の解析の結果、133番の木がもっとも祖先のゲノムに近いものであると確認されたそうです。
これは先月29日にババヤンのピアノリサイタルに行った際に撮ったもの。花曇りだったので暗めの写真になっていますが、写真右手の全体が写っている木が133番の木です。
この一本の木から日本中に、そして世界中にソメイヨシノが広がっていったのかもしれないと想像すると、感慨深いですね
たとえその脇にどでかいゴミ箱が置かれていようとも(東京都なんとかしなさいよ!!)
諸説あるソメイヨシノの起源の中で「江戸時代の植木職人が品種改良によって生み出した」という説をもとに木内昇さんが書いたのが、『茗荷谷の猫』という連作集の中の「染井の桜」というお話。
この本(単行本)は、表紙がとても美しいのです。
久しぶりに読み返そうと思ったら、実家に置いてきてしまったみたい。。