予告しといて遅くなりましたが^^
新規就農して7年目となりました。山口県農林水産の事業として “エコ50” つまり使用農薬を半分にしましょう。という取り組みに賛同し始めた。
その窓口となった 農協。ここの “アスパラ部会” に入り農協出荷となる。誓約書を交わし商品の横流し等の制約。
6m×25mのビニールハウスを4棟。アスパラガスを育成。この圃場で一年間にどのくらいのアスパラが採れると思いますか?
600キロ前後。量よりも販売収入の方がわかりやすいかな?
400,000円 売上がね!ここから経費が掛かります!一年間だよ!
驚きましたか?
これは、5月の売上。何も隠さず、本物です。5月は10万円の売上なので良い方です。一ヶ月、10万円です。
良い方の5月でも1日 収益3,000円。朝晩、収穫管理3時間。それを車で出荷、往復40分。一日も休まず出荷。
ここから、肥料、電気代、水道は井戸なんで電気、農薬、それに設備維持。これで年間20万。
そして、忘れちゃ行けないのが、ビニールハウス。これは農協がくれた訳じゃなく購入。
3,000,000円 これは農協リース。リースがイヤなので一括支払いを提案したが却下された。そんなに利息が欲しいのか?
そして、この土地ももらい物ではなく、私の土地である。井戸を掘るのも600,000円
結果、総赤字5,000,000円 毎日働いてこれはないぞぉ・・・
誰かやるか? 野菜作ろうと思うか?
いや、問題は生産と販売が繋がってないと言う事。
上の写真で分るが、 名前の下に “5月分の清算金を振り込みましたので・・・・” とある。意味分ります?
振り込まれるまで5月がどれだけの収入があるのかが分らないのですよ。農協のスタッフに再三頼んで、今の市場販売価格を示すように言ってきた。
6年言ってきてやっと、去年から市場取引価格を出すようになった。やっとね。
ここの部会メンバーは、今のアスパラが高いのか、安いのかも知らされず納品。
しかも毎日、出荷量は生産者が計測して提出させる。だがこの紙切れ一枚ですべてを済ませる農協。
アスパラも変動市場なので、今は高値だから、立茎を遅らせようか?など、高収入に向けた対策を取るのが普通。
それをリードするのが、農協じゃないのか?
次。
農協スタッフが “商品を高く売ろうとはしない” “販売促進などしない”
これは先日も書いたが、アスパラが高かろうが、安かろうが、スタッフの給料が変動する事はない。
県農林水産 エコ50 は農薬を半分以下にして健康的な野菜を作ろうと言う取り組み。僕も入ってる^^
農協アスパラ部会は、それに加え肥料をすべて有機肥料にするという取り組み。僕もやってる。
みなさん知らないだろうが、食品の生産、製造には薬品の決まりがある。
濃度、散布量、回数、散布後〇日間の出荷規制。すべて決まってます。野菜だけじゃなく牛や魚(養殖)なども
すべて決まってます。定期検査が抜き打ちであるので、アウトになれば、職安行きです(笑)これ本当。
でないと、私が養殖のカンパチを買う事はありません!
さらに僕は、農薬20%(消毒ですけどね^^)まで使用回数を減らしました。もちろん、それには費用と労力が必要です。
でも、私が農薬普通にやってたら意味ないでしょ?だから、畑でアスパラを採ってかじれたのですよ。
正直、農薬すれば病気も出ないし、殺虫剤まけば虫も来ないのですよ。。
このこだわったアスパラがスーパーで一束 カナダ産160円、国産180円(加入部出荷)で並んでました。
ただ、何もうたわず、値段が書いてあります。有機栽培の減農薬栽培の井戸水で育てたアスパラがね。
一束20円しか変わらないのか?農薬検査されたかも分らないアスパラが、輸送されてきた1週間前のアスパラがとなりに。
写真のように、経費や選果料を取るのであれば、それなりの販売促進に努めるべきではないのか?
減農薬でも有機栽培でもやってやるから、それなりにアピールをしないと収益も上がらない。
でも農協はやらない。出来ないのか?バカか?
130,000円分の出荷したアスパラを、選果場のおばさんが20,000円の手数料を取る。
選果場のおばさんが一番儲かる、、と皮肉を言ったのも現実。すべてのメンバーの選果料を合わせると僕より上である(爆笑)
いろいろと言い出すとキリが無いが、正直に言うと僕もこだわりすぎてるので経費と労力が掛かるのも分る。
だが現実は、3倍・・最低でも2倍の販売価格にならないと生産できない。アスパラガス一束 400円だね。
それだけの価値はある。その価値を知らないだけである。
ぶっちゃけ、このまま部会に残り、農協を変えていこうかな?と思ったが。 やめた。
私がアスパラをやめると聞いた担当スタッフが聞いてきた。
「森岡さん、なにがいけないんですか?大変ですよね?」 と。
思った。何がいけないのかが分らない人間に何を言ってもダメだと。
大変なのは、お前の頭ん中と農協である。。
あ、1つ。
たまたま、アスパラ担当のスタッフが会わないのかも知れない。農協にも素晴らしいスタッフも居る。
僕の同級生は課長に。金融関係だったかな?
でも、この体制は変わらないのだろうな。
そして、最後に。
これからも続けていくだろう農業。アスパラはとても面白かったし勉強になった。。
だが、時代は変わる。
現在の考えとして、コロナショックの影響も有り、人それぞれが “自給自足” に近づいていく事。
自分(家族)が食すものを育てる経験、能力、環境。そして、食品から食事に変える調理。
もう、家族が好きな物、自分が食べたい物を育てれば良いんだよ!これが百姓なんだよ!
特に最近の僕のブログは、百姓ネタと料理ネタなのはそのせいかな?(笑)
長くなったので終わりますが時間があれば、このネタの事も含め、農業従事者?お百姓さんの平均年齢も
70歳近くまでなってます。これだけ聞いても、これから野菜がなくなるのは分りますよね?
おそらく、近い現代に野菜の価格は高騰します。10年後には百姓が平均80歳ですよ。
10年後、誰が野菜作りますか?
僕は自分で作ります。孫の分まで(大笑)
新規就農して7年目となりました。山口県農林水産の事業として “エコ50” つまり使用農薬を半分にしましょう。という取り組みに賛同し始めた。
その窓口となった 農協。ここの “アスパラ部会” に入り農協出荷となる。誓約書を交わし商品の横流し等の制約。
6m×25mのビニールハウスを4棟。アスパラガスを育成。この圃場で一年間にどのくらいのアスパラが採れると思いますか?
600キロ前後。量よりも販売収入の方がわかりやすいかな?
400,000円 売上がね!ここから経費が掛かります!一年間だよ!
驚きましたか?
これは、5月の売上。何も隠さず、本物です。5月は10万円の売上なので良い方です。一ヶ月、10万円です。
良い方の5月でも1日 収益3,000円。朝晩、収穫管理3時間。それを車で出荷、往復40分。一日も休まず出荷。
ここから、肥料、電気代、水道は井戸なんで電気、農薬、それに設備維持。これで年間20万。
そして、忘れちゃ行けないのが、ビニールハウス。これは農協がくれた訳じゃなく購入。
3,000,000円 これは農協リース。リースがイヤなので一括支払いを提案したが却下された。そんなに利息が欲しいのか?
そして、この土地ももらい物ではなく、私の土地である。井戸を掘るのも600,000円
結果、総赤字5,000,000円 毎日働いてこれはないぞぉ・・・
誰かやるか? 野菜作ろうと思うか?
いや、問題は生産と販売が繋がってないと言う事。
上の写真で分るが、 名前の下に “5月分の清算金を振り込みましたので・・・・” とある。意味分ります?
振り込まれるまで5月がどれだけの収入があるのかが分らないのですよ。農協のスタッフに再三頼んで、今の市場販売価格を示すように言ってきた。
6年言ってきてやっと、去年から市場取引価格を出すようになった。やっとね。
ここの部会メンバーは、今のアスパラが高いのか、安いのかも知らされず納品。
しかも毎日、出荷量は生産者が計測して提出させる。だがこの紙切れ一枚ですべてを済ませる農協。
アスパラも変動市場なので、今は高値だから、立茎を遅らせようか?など、高収入に向けた対策を取るのが普通。
それをリードするのが、農協じゃないのか?
次。
農協スタッフが “商品を高く売ろうとはしない” “販売促進などしない”
これは先日も書いたが、アスパラが高かろうが、安かろうが、スタッフの給料が変動する事はない。
県農林水産 エコ50 は農薬を半分以下にして健康的な野菜を作ろうと言う取り組み。僕も入ってる^^
農協アスパラ部会は、それに加え肥料をすべて有機肥料にするという取り組み。僕もやってる。
みなさん知らないだろうが、食品の生産、製造には薬品の決まりがある。
濃度、散布量、回数、散布後〇日間の出荷規制。すべて決まってます。野菜だけじゃなく牛や魚(養殖)なども
すべて決まってます。定期検査が抜き打ちであるので、アウトになれば、職安行きです(笑)これ本当。
でないと、私が養殖のカンパチを買う事はありません!
さらに僕は、農薬20%(消毒ですけどね^^)まで使用回数を減らしました。もちろん、それには費用と労力が必要です。
でも、私が農薬普通にやってたら意味ないでしょ?だから、畑でアスパラを採ってかじれたのですよ。
正直、農薬すれば病気も出ないし、殺虫剤まけば虫も来ないのですよ。。
このこだわったアスパラがスーパーで一束 カナダ産160円、国産180円(加入部出荷)で並んでました。
ただ、何もうたわず、値段が書いてあります。有機栽培の減農薬栽培の井戸水で育てたアスパラがね。
一束20円しか変わらないのか?農薬検査されたかも分らないアスパラが、輸送されてきた1週間前のアスパラがとなりに。
写真のように、経費や選果料を取るのであれば、それなりの販売促進に努めるべきではないのか?
減農薬でも有機栽培でもやってやるから、それなりにアピールをしないと収益も上がらない。
でも農協はやらない。出来ないのか?バカか?
130,000円分の出荷したアスパラを、選果場のおばさんが20,000円の手数料を取る。
選果場のおばさんが一番儲かる、、と皮肉を言ったのも現実。すべてのメンバーの選果料を合わせると僕より上である(爆笑)
いろいろと言い出すとキリが無いが、正直に言うと僕もこだわりすぎてるので経費と労力が掛かるのも分る。
だが現実は、3倍・・最低でも2倍の販売価格にならないと生産できない。アスパラガス一束 400円だね。
それだけの価値はある。その価値を知らないだけである。
ぶっちゃけ、このまま部会に残り、農協を変えていこうかな?と思ったが。 やめた。
私がアスパラをやめると聞いた担当スタッフが聞いてきた。
「森岡さん、なにがいけないんですか?大変ですよね?」 と。
思った。何がいけないのかが分らない人間に何を言ってもダメだと。
大変なのは、お前の頭ん中と農協である。。
あ、1つ。
たまたま、アスパラ担当のスタッフが会わないのかも知れない。農協にも素晴らしいスタッフも居る。
僕の同級生は課長に。金融関係だったかな?
でも、この体制は変わらないのだろうな。
そして、最後に。
これからも続けていくだろう農業。アスパラはとても面白かったし勉強になった。。
だが、時代は変わる。
現在の考えとして、コロナショックの影響も有り、人それぞれが “自給自足” に近づいていく事。
自分(家族)が食すものを育てる経験、能力、環境。そして、食品から食事に変える調理。
もう、家族が好きな物、自分が食べたい物を育てれば良いんだよ!これが百姓なんだよ!
特に最近の僕のブログは、百姓ネタと料理ネタなのはそのせいかな?(笑)
長くなったので終わりますが時間があれば、このネタの事も含め、農業従事者?お百姓さんの平均年齢も
70歳近くまでなってます。これだけ聞いても、これから野菜がなくなるのは分りますよね?
おそらく、近い現代に野菜の価格は高騰します。10年後には百姓が平均80歳ですよ。
10年後、誰が野菜作りますか?
僕は自分で作ります。孫の分まで(大笑)