『 もうすぐ命日 』

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　Ｎｏ３９６）　『　もうすぐ命日　』
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　■　こんばんは～～～！
　　　島田です。


　　　深夜にもかかわらず、
　　　珍しくブログを入力しています。


　　　どうも出張に来て、ホテルに泊まると
　　　寝れなくて、困ってしまいます。


　　　私は、眠くないのに無理して寝るのが
　　　嫌いなので、そんな時には、
　　　だいたい、パソコンに向かいます。



　■　さて、この時期に成ると、
　　　いつも思い出すのが、前の会社での
　　　社員の「死」です。


　　　６月２９日に亡くなりました。


　　　広島での豪雨のせいで、
　　　土砂が崩れて、
　　　たまたま電話のメンテナンスでお客様先に
　　　行っていて、彼が居た所が土砂で押し潰されました。


　　　悲しい、悲しい事故でした。…



　■　彼と最後に話したのは、その数日前でした。
　　　ある社員の結婚式で、同じテーブルだったので、
　　　酒を飲みながら話をしました。


　　　彼は、タバコが好きで、
　　　イメージ的には、右手にいつも、
　　　タバコを指で挟んで持っている！


　　　そんな映像が浮かびます。


　　　彼は、鹿児島出身で、
　　　福岡支店に入社して来ました。


　　　最初から、技術職希望で、
　　　電話の工事をやってくれていました。



　■　私は普段は東京に居たので、
　　　余り顔を合わすことは無かったのですが、
　　　会議などで福岡に行くと、一緒に飲んだり
　　　していました。


　　　特に思い出深いのが、
　　　家族一緒に社員旅行で、ハワイに行った時です！


　　　普段あまり話しをしたことが無かった彼と、
　　　ハワイでは良く話をしたのを思い出します。


　　　当時は、私も煙草を吸っていましたし、
　　　酒は浴びるほど飲んでいた、
　　　８５ｋｇのデブデブの頃です。


　　　ハワイで、飲みながら、くだらない話を
　　　和気あいあいとしたのを思い出します。



　■　広島に拠点を作った時に、
　　　彼に、技術要員として、
　　　行って貰いました。


　　　寡黙な奴でした。
　　　たまに見せる笑顔が、
　　　非常に愛らしい！そんな奴でした。


　　　仕事には、非常に真面目で、
　　　営業の人間にも何かあると、
　　　真剣に指導している姿が、
　　　印象的でした。



　■　その日、大阪に居た私に、
　　　本社管理部の人間が、電話して来ました。
　　　いつも元気な人間なのに、その時は、
　　　妙に暗く、神妙な感じでした。


　　　彼の言葉を聞いた瞬間、
　　　時が止まったように感じました！
　　　「まさか？」…


　　　彼が、亡くなった知らせでした、…


　　　頭が茫然として、何も考えられません。

　　　「どうしよう、」

　　　すぐに、広島に駆け付けたい衝動に
　　　駆られました！！


　　　それを察してか、管理から
　　　「今は、動かないで下さい。」
　　　「社長と、副社長が駆けつけてますので、
　　　　社員に報告し、社員にも冷静に行動を
　　　　して貰うよう、…」


　　　
　■　この電話の後、非常に辛い報告を
　　　大阪のメンバーにしなければ成りませんでした。


　　　ただ、すぐには、言葉が出ません！
　　　どう話せば良いのか？


　　　私の顔色と、雰囲気で、
　　　異変に気付いた女子社員が、


　　　明るく、悪気無く、大阪のおばちゃん口調で、

　　　「どうしたんですか？…」


　　　それにつられて、

　　　「○○が、亡くなったそうだ、…
　　　　保守に行った客先で、土砂崩れに
　　　　巻き込まれた、…」


　　　最後の方は、言葉に成らなかった、



　■　一瞬に社内は凍り付き、社員の何人かが
　　　涙した。…


　　　しばらく、頭が動かなかった！


　　　でも、ＦＣ本部を統括する部署だったので、
　　　ＦＣ店舗への周知も必要だし、
　　　業務を停める訳にも行かなかった。


　　　すぐに、本社に折り返し、
　　　今後のスケジュールと内容を把握し、
　　　どのようにＦＣに周知するのか、


　　　通夜や告別式の日程など、
　　　確認し、再度、社員に、
　　　こんな時こそ、冷静に行動しようと、
　　　気を引き締め直すように、話すことが出来た。



　■　葬儀は、社葬として執り行うことに決まった。
　　　社員が、全国から駆けつけ、
　　　ＦＣさんも沢山参列いただけた。…


　　　私は、その時はじめて、
　　　彼と会う事が出来た！


　　　「！」


　　　言葉に出来ないほど、ショックを受けた。


　　　そこに居たのは、彼では無かった。
　　　人形のようだった！！


　　　土砂による窒息死！


　　　たぶん、必要以上に死に化粧が
　　　施されている為に、既に、生前の面影が
　　　無くなってしまっていました。


　　　思い描いていた、
　　　彼がそこにいなかった事が、
　　　最も、私をショックにさせました。



　■　私の生涯の中で、葬式には悲しいかな、
　　　何度も参加して来ました。


　　　親父、お袋、兄貴、お客様、…


　　　でも、こんなに辛く、
　　　そして、これだけ忘れられない人の死は、
　　　彼の死が一番です。


　　　それから、毎年、命日には
　　　鹿児島のお寺に行って、
　　　線香に火を付け、
　　　般若心境を唱えてきました。



　■　今年も行く予定にしていましたが、
　　　急な仕事が入り、行けなくなりました！！


　　　でも、１年に１度でも、
　　　彼を思い出して、
　　　冥福を祈ることで、


　　　彼も許してくれそうな気がします。
　　　

　　　私は、彼の死を、一生忘れる事は出来ないでしょう！
　　　別に、私は自分を責めてはいません。
　　　でも、共に仕事をした仲間が、
　　　仕事中に亡くなると言う経験は、
　　　やはり、非常に辛い経験です！！



　■　彼の場合は、自然災害なので、
　　　どうする事も出来なかったので、
　　　誰の責任でも無いです。


　　　ただ、皆さんも仕事で、
　　　車を運転したり、
　　　高い所に登ったりされているでしょう。


　　　ＯＦＦの時は、好きにすれば良いでしょうが、
　　　仕事の時には、絶対に法令を遵守して下さい！！


　　　スピード違反などを、気がるくする人が
　　　沢山居ます。


　　　自分は大丈夫と、みんな思っています。
　　　でも、万が一と言うのは、
　　　起こってからでは遅いのです！！



　■　皆さん一人一人は、一人では無いのです。
　　　回りに沢山の人がいて、生かされています。


　　　何かあったら、周りに迷惑がかかりますし、
　　　悲しむのです！


　　　私の会社では、スピード違反も含めて、
　　　法令遵守を義務付けています。
　　　だって、法定スピードなら、万が一でも
　　　死ぬような事故は起きないでしょう！？



　■　もう、周りの誰かが死んだり怪我をするのは
　　　見たくありません。


　　　皆さんも、くれぐれも気を付けて下さいね！！




　　　彼の冥福を祈ります。




　　　以上、よろしくお願い致します。





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