いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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マーケットを完全否定するマーケット関係の人?

2010年12月28日 21時08分47秒 | 経済関連
日本の予算案が散々な酷評を受けている、というのは、まあ、判らないでもない(笑)。
税収がもの凄く少ないのに、使ってる金だけはべら棒に多い、というのは確かだし。

日本の「チョー悪予算」にウォールストリート・ジャーナルが唖然 - Market Hack(外国株ひろば Version 2.0) - ライブドアブログ


参考までに、米国の酪農とかの一部農業家たちは、完全「貿易自由化」には反対してたんじゃないの?(笑)
貿易自由化だと、国外からの低価格品が入ってくるからって、自由化拒否だったでしょう?違うの?
WSJは、まずそういう米国内の「自由化反対勢力」をどうにか改心させてから、日本の農家について論評してくれや。


これはまあ、本題じゃないからいいや。


この記事を書いている人は、はっきり言って、日本の市場参加者たちが全員大馬鹿者、というような認定をしているようなものでしょうね。
日本国債がこんなに金利が低いというのは間違ってる、ということを言いたいようですから。

効率的市場仮説というのがありますよね?
これが全く現実の市場に当てはまるということまでは申しませんが、それでも市場というのはそこそこ効率的にできている、ということのはずでしょう?市場関係者がこれを否定するなら、とっとと資本主義を捨て去ってほしいものですね。「獣のような市場取引は間違っていた、出鱈目な価格しか存在していない」みたいに、市場を否定したらいいんじゃないかと思うが。

そうじゃないのなら、マーケットで取引されている価格というのは、それなりに意味があるのではありませんかね?
参加者たちが全員馬鹿でマヌケで、完全に間違った価格だというのに、まるで気にせず毎日毎日売買に明け暮れるということになると、それはバカしか存在しない市場なんですね?だったら、明日から正しい価格を知っている人間が参加すれば、大儲け間違いなし、なんじゃないですかね?それをやらないのは、どうしてなんでしょうか?(笑)


日本の国債を海外投資家が買わないのは日本を助けたいとか思わないから、とか、アホかな、と思う。
市場取引は、基本的に慈善事業ではないので、損得で計算すると思うけど。
一時的に金を拠出しても、後から儲けが大きいとか、目先の損失はやむなくかぶっておくと、後日の損失拡大が小さくできる、といった理由があれば、そうするってだけなんじゃないの?「ある国が別な国に金を出して助けた」とかっていうのは、そうすることが結果的に得だから、だろよ。それが商売ってもんなんでしょう?市場って、そういうものなんじゃないの?

アメリカが大好きで、アメリカの超貧乏状態を助けたいと思って、みんなが米国債を買ってるのか?(爆)

本気でそういうことを考えているのだとすれば、本物の●●だな。
市場なんて、さっさと捨てたらいいと思う。


日本国債がいらないと思えば、売ればいいだけだろ。
買うのは、そうすると儲かると考えるから、だろが。
大勢のマーケット参加者たちが、そのように考えているからこそ、そういう結果になるだけで、過半数がそう思わない、ということになるなら、価格は下落(金利は上昇)してるだろうよ。

何いってんだ、この人は。

「○○社の株価は間違ってる、もっと半値くらいの安値でいいはずだ」と、誰か一人がいくら思ってみたって、市場参加者たちの多くがそう考えない限り、そういう価格にはならないんだっての。

市場というものを信頼してない人間ならば、きっと自己分析を正しいと断言するのかもね。

まあ、サブプライムローン問題の時みたいに、市場そのものが狂ったようになることはあるし、バブルやバブル崩壊もあるわけだから、もしも間違いがあるならいつかは調整が訪れるということになるかもしれんがね。だったら、日本国債を買ってるとか保有している市場参加者たちに、「お前ら、大馬鹿もんだ」と宣言して目覚めさせてやればいいんじゃないか?(笑)

インフレが起こってくると、いよいよ日本はデフレ脱却が達成でき、良かったねという結果オーライなのかもしれんな。




付審判請求事件と「取り押さえ急死」の謎

2010年12月28日 13時36分22秒 | 社会全般
少し前に、日本の裁判所は10年間で3千件超の付審判請求を受理していながら、平成20年の1件だけが付審判決定となった、ということを紹介しました。

検察審査会と形骸化した「付審判決定」


この1件というのが何だったのか、ということを見ていきますと、特別公務員暴行陵虐罪に関する付審判決定だったのです。

安永さん付審判証人尋問終了 2月結審、3月に判決/佐賀のニュース :佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの

あまり注意を払って見ていなかったので気付きませんでしたが、ほぼ来年3月の判決を待つだけということになっているようです。


この事件の詳細や裁判の経過などはよく知らないのですが、本当に警官の暴行による死亡なのか、ということには、疑いの余地があると考えています。
それは、以前から幾度か記事に書いてきたように、暴れる人の取り押さえ後の急死事件というのは、本件だけに限らないと思えるわけです。

高カリウム血症に関して気になること

取り押さえ直後の死亡例


最近でも、ガーナ人の入管での死亡事件が送検された、とのことです。

成田で強制送還中にガーナ人男性急死で、取り押さえた入管職員10人を書類送検 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

(一部引用)

送検容疑は3月22日午後、護送中に成田空港から航空機に搭乗させる際、男性が暴れたため、警備官ら数人で体を押さえるなどし、同日午後3時半ごろに死亡させたとしている。
 県警によると、司法解剖の結果、目立った外傷や骨折、内臓疾患なども見つからず、死因は不明だった。県警は「暴行と死亡の因果関係についてコメントは差し控える」としている。
 関係者によると、男性が護送中に暴れたため、入管職員が手錠とタオルを使って機内に搭乗させた後に意識を失い、搬送先の病院で死亡が確認されたという。



これらに共通するのは、比較的健康な(脳・心血管系に問題となるような既往歴を有していない)人が、取り押さえ直前までは元気だった(何らの問題もなく行動していた)こと、取り押さえられる過程で非常に激しい体動ないし暴れるなどがあったこと、取り押さえられて暫く後に、突然ぐったりしたようになって死亡していること、目立った外傷などの致死的要因がないこと、というものなのです。


当方は専門家でも何でもありませんから、推論には間違いなどがあることは重々承知しておりますが、幾つもの共通する傾向を有していて、それら死亡事故が起こっているのには、何らかの理由とか原因というものがあるのではないか、と思えるわけです。

警官に限らず、一般人が万引き犯等を取り押さえた際にも同じく死亡事件があるのであり、死亡するほどの打撃とはなっていないであろうと思います。頭部への致死的打撃などがあったのであれば、司法解剖で頭蓋内出血などの所見が得られているはずです。窒息死ならば、まず意識消失が早めに訪れるので気付く可能性が高く、強度の取り押さえ解除などで気道が確保され、呼吸が再開されれば、心臓停止には至ることは考え難いです。完全呼吸停止から心停止に至るまでには、時間がかかるはずです。猿ぐつわがあったとしても、通常鼻呼吸は可能であり、上気道の完全閉塞するほどにタオルを詰め込むというのは考え難い上に、至難の業と言えるかと思います。
試しに、タオルを少し団子状にしてみると、口の中に詰め込むのが非常に難しいということが分かるかと思います。咽頭を塞げるように奥に入れるのは、かなり難しいはずなのです。


恐らく、そういう理由ではないと個人的には思うわけです。
不整脈発生ならば、目立った外見上の所見はないはずだし、致死的であるということと、暫く静かになってからいきなり死亡するというのも整合的なはずです。
意識消失に気付いた時点では、既に心臓のポンプ機能はほぼ失われつつあり、死亡までの時間が短いというのもいずれの条件にも合っているのではないかと思えます。病院に搬送された後であれば、時間が経過していることから、採血した結果が既に高カリウム血症となっているとしても、搬送先の医師たちが不思議に思うことはほぼないだろうと思えます。


難しいのは、あくまで推論に過ぎないということであり、これを立証することです。
しかも、過去に複数の医師などが、そういった報告をしたりしているわけでもないでしょうから、一般の医師たちが「そんなことあり得ない」と一刀両断にしてしまえば、採用されない意見かもしれません。

ですが、よく考えてみて下さい。
これほど類似の死亡事件が、そうそう発生すると思いますでしょうか?
それぞれに共通する条件というのも、似通っているのです。司法解剖の所見などとも整合的なはずです。他の説明を考えるのは、もっと難しいように思えます。

別々の場所で、別々の人たちが、同じく取り押さえた結果、死亡に至るというのはどのような要因があるのか、よく検討してもらいたいと思います。





ちょっと、個人的な話ですが。

本当に偶然なのですが、取り押さえ後の死亡事件に疑問を抱いていた、ということと、検察批判からたまたま書いた不審判決定がたったの1件だったことは、何の関係もなかったのだけれども、こうしてある事件に関わってくるということに少し驚きを感じた。その同じ時期に、入管での事件がこうして報じられ、そういうのも単なる偶然に過ぎないのだけれども、こうして記事を書こうという動機につながったのだった。

不思議だ。
人生って、ホント不思議だ。