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オール人力狙撃システム試作機

「電気の品質」について

2012年05月29日 12時46分16秒 | 社会全般
コメントを頂いたのですが、長くなるので記事にしました。
>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/855cdb89dc0d04bc9e111601664a06aa?st=0

(再掲)
未だに「埋蔵電源」に淡い期待を寄せる方々には、電気には「品質」と言う観点も非常に重要と言う事をお解かりでしょうか?
リンク先を読んで、少しでも理解頂ければ幸いです。電圧がほんのコンマ数秒下がっただけで、こんなにも影響があるなんて・・・


リンク先というのは、これ>四日市瞬時電圧低下事故 - Wikipedia


ご指摘の「電気の品質」は反論としては、非常に弱いでしょう。

①供給電力会社が”中部電力”であり、PPSや自家発電などではないから
②全員に超高品位である必然性は乏しいから

順に説明してみたいと思います。


①について:

このような事態を引き起こしたのが既存電力会社であるとすると、東電だろうが関電だろうが、同じく発生する可能性がある、というふうにしか思えないわけですが。
これがもし、

発電業者Xが低品質の電力供給であったので事故が起こった、中部(or東京、関西)電力の供給であったならば、”起こらなかった”であろう

ということなら、説得的ですが、そうではないでしょう。
むしろ、「中部電力でも防げなかったのなら、他のどの発電業者でも防げないだろう」ということにしかならないとしか思えないわけですが。もっと高額な電圧低下対策をやるべきだ、というのなら、埋蔵電力の論点とは無関係に「○○という対策をせよ」ということになるだけです。これが第一点。


②について:

誰でも普通に思いつくのが、「別にオレんちの電気がもっと低品質でも大丈夫なんじゃね?」ということですよね。
我が家の電気が0.1秒未満の電圧低下で大変なことになってしまう、というのなら別ですが、そうじゃないなら「全員に高品質の電気」を供給すべき、ということにはならないでしょう。
もし同じ金額で達成できるなら、そりゃあ誰だって高品質の方がよいに決まっています。少しくらい高くても、そちらがよいと言う人もいるかもしれません。殆どのものは、だいたいそうなっているのでは。

けれども、実際に大した問題がないのなら、普通の品質でもよいのではありませんか?万が一、電気の品質によって影響を受けるというのなら、そういう人が自分の費用で対策を講じればいいだけです。全部に高品質電気を強制したりするというのは、一部の高品質の電気を必要とする人の為に「全員が費用を負担させられる」ということに他なりません。

具体的には、例えばパソコンなどの無停電電源装置などがあるかと思いますが、通常は「各自で対策」をすればいいだけです。重要度が低いとか経済損失が少ない人たちにとっては、対策コストも低くて済む、というだけです(つまり何の対策もせずともよい、ということもある)。

ペンダントがあるとします。この品質は貴金属の使用量や高額な宝石の量やブランドとかデザインなどで価格が色々あるわけです。
全部を高品質のものに、ということであると、非常に高額になるけれども、宝石もふんだんに使い、全部金やプラチナだけで作れ、というようなことを義務として求める、と。
けれども、もっと「安い素材で低価格でもいいよ、ダイヤモンドではなくターコイズでもいいよ」という選択肢がある方がよいのではありませんか?
ごく一部の高品質のペンダントを使う人の為に、全員がその品質のものだけを買わされることは本当に必要ですか?


というわけで、うちの電気は普通でいいです。
困る人たちは、高額な対策であろうと何だろうと、自分の費用で行えばいいだけです。高品質を求める特殊な業種の企業は、そういう電力会社から電気を買えばいいだけ(というか中部電力で防げないなら、他の誰が防げると?)ですね。


災害対策としての発電能力

2012年05月29日 10時47分21秒 | 社会全般
各家庭(需要家)での発電分散化が進展すると、災害対策というのが同時に進められるはずである。以前にも書いたが、太陽光発電の最大の長所は、巨大送電網を持たずとも、いつでもどこでも発電できる、というのが、他の設備と全く違う圧倒的有利さをもつからである。しかも、燃料補給を必要としない、これこそが最大のメリットであり災害対策となり得るのである。


東日本大震災の時、自動車用ガソリン供給が非常に滞ってしまい、スタンドには長蛇の列となったのを覚えているだろう。あれこそが、災害時には弱点となり得る、ということだ。電力供給も止まる、自動車燃料もない、そうなると、非常に厳しい状況となることは誰でも分かるはずである。

ところが、提案したコージェネ+太陽光発電の複合ユニットであると、こうした事態にでさえ対処可能な場合が出てくる、ということになるのだ。
待っていれば、太陽光パネルと自動車電池が生きている限り、満充電にすることは可能だ、ということである。電力供給は、自力で続行可能、ということである。電力を使って一時しのぎすることも、あるいは、その場を離れる為に自動車の電池に発電能力の全てを投入して、走行優先としてもよいのだ。

たとえガス供給や燃焼用の燃料供給が途絶えたとしても、自力でどうにかなるということが、生存には欠かせないはず、ということである。


災害対策という面から見ても、こうした独立分散型の発電ユニットは有利であると思えるのだ。