いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

苫東厚真発電所4号機の定期点検について

2012年05月18日 17時29分43秒 | おかしいぞ
さて、調べてみたら、例によって例のごとく、ウソ八百を並べているように思われました。
クズどもの習性といいますか、霞が関のゴミどもの常、ということでしょうか。


定期検査の延期は不可、という理由は次のようなことのようです。

>http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120423/shiryo4.pdf

ボイラー主蒸気管他に使用している高クロム鋼のクリープ強度の使用限界による設備寿命に伴い、保安上の観点から繰延不可。


んー、専門外の素人にとっては、何を言ってるのかまるで不明です。
東電の奴らが「ICを止めたのは原子炉を傷つけないため」とかいう口から出まかせのような説明をして、言い逃れしていたのと同じようなものですな。どうせ素人連中のお前らになんか、判るまい、ということなんですよ。
いかにも奴らの考えそうなことですな。
煙に巻けばよい、と。
どうせ言い返せまい、と。
そういう魂胆がありありと分かりますわな。


まず、基本的な条件を書いておきますか。
苫東厚真4号機は、運転開始が02年6月だそうです。今年で10年目だからがっちり点検しましょうね、と、そういうことですか。まあ、気持ちは分からないではありません。
で、約6カ月間にも及ぶ、精密な点検をする、というつもりらしい、と。なるほど。


で、問題の配管類、特に主蒸気管とかになると、高温高圧で負荷が非常に大きいので損傷なども発生しやすいし、安全面でも大事だぞ、と、そういうことですね。
はい、それはおっしゃる通りかと思います。
ただ、疑問点もありますね。


まず、主蒸気管というのは、一般的な寿命というのがどの程度なのか、というのを知りたいと思いませんか?
4号機がとりわけ不良な作りだった、とか、ニセモノの配管類が混ざっており、耐久性に劣るといったことがあるなら別でしょうが、そういうことはあるのですか?

一般的に、高温高圧の配管などでは、10万時間クリープ強度で寿命を測る、ということのようですよ。
しかも、多くのプラントや火力発電所では、設計上の安全基準(余裕)が含まれているので、10万時間が寿命ということにはなっていない。具体的な安全係数のようなものは判りませんが、セイフティマージンが見込まれているはずですから、数十%程度の耐性は備えているであろうことは、予想されるわけです。
なので、全部の火力発電所で10万時間経過すると配管類が全交換になったりはしていないのでは。


決定的なのは、この発電設備の累積運転時間がまだ10万時間経過していない、ということがあります。
これまでの10年間動きっぱなしだったとしても、24×365日×10年=87600時間、です(本当はうるう年があるので計算は違うのですが、とりあえず)。

10万時間経過であると、11年と約51日です。
02年6月から運転しても、まだ到達していません。


いや、実はぶっ壊れていて、交換が必要なんだ、という意味なのかもしれません。そうすると、事故報告とかで主蒸気管の漏洩とかがあったはずです。それはいつ、どういう事故だったのでしょうか?
それとも、定期事業者検査で問題が発覚したのですか?それはいつ行いましたか?2年前ですか?(笑)4号機の点検履歴を全て出してもらうべきですね。

電気事業法施行規則でも、運転時間が10万時間を超えている火力発電所においては、設計温度が450℃の部位について「余寿命診断を行え」、その上で次回定期事業者検査までの健全性保持についての証明をすべし、ということになっているわけである(大雑把に言うと)。
因みに、定期事業者検査は延期申請で最大2年間の延伸が認められているのではありませんか?(改正後にはひょっとすると変更されたのかな?)

大きな問題点が存在しないのであれば、運転時間が10万時間未満であると、余寿命診断を求められてはいないはずです。
なので、他の火力発電所などでは、出力が100万kW級の発電設備であっても、10万時間未満の定期検査は2~3週間程度で終わっているし、10万時間を超えている発電所であっても約120日程度(4か月)で大規模検査が終了しているようです。90年代に運転開始の発電所でも、この程度なのですよ、ということです。

主蒸気管の耐性は、年代を経る毎に長寿命化しているはずですよね?
それは物性が向上し、耐久性も向上してきたから、ではありませんか?

なのに、今世紀に入ってからの稼働であるところの苫東厚真4号機に限っては、10万時間にも満たないのに、主蒸気管他の配管類が大規模交換が必要な程に、「ダメな発電設備」ということですかな?

これを作った会社はどこよ?
一体全体、どこのプラントメーカーが手抜き工事みたいなことをやったと?

まさか、そういうことを言うつもりですかね?


分かりました。
電力会社が使用限界で設備寿命だ、と言い張るなら、きっとそうなんでしょうな。
どこの出鱈目鋼材なんだよ(笑)というのと同義である、と理解することと致します。本当ですか?そういう配管を使った製造メーカーには、一体どのような指導が行われるのですかな?放置ですか?
10万時間クリープ強度の基準は未達の不良品ということですかな?


これをきちんと説明できない、ということになると、前記「クリープ強度の使用限界による設備寿命」という説明自体が、ウソ八百の出まかせだった、ということですかな?
悪いのは、どっちだ?
電力会社&エネ庁&経産省か?
それとも、寿命の短い配管類を作った会社とそれをプラントに入れた会社か?


原因はどちらにあるか、言ってみろ。答えてみよ。


それとも、説明が元からウソだったのか?(笑)



”7%節電”を強要するのは、原発を再稼働させたいから

2012年05月18日 13時03分55秒 | 社会全般
そんなに原発が好きなんだったら、どこかの孤島に原発の国でも作って暮らせ。
さぞかしオール電化生活で便利だろうし、地域経済(笑)も大車輪で回るだろうて。

原発が必要不可欠だ、というのなら、やりたい奴だけがそういう暮らしをすりゃあいいんだって。


さて、北海道電力管内では、供給力が最大でも480万kWくらいにしかならないので、10年度並みの需要500万kWちょいくらいだと、足りないぞ、という脅しをしているわけだ。

どうして足りないかというと、最大の火力発電力を誇る苫東厚真4号機が、需給の最も厳しい期間であるところの、5月~10月という、超長期間の定期点検で停止になるから、だ。

本当に逼迫している、というのなら、何故余裕のある3月以降にやらないわけ?
水力発電の最大発電量が期待できる期間に、火力を止めて点検整備すれば、予備率の余裕があるはずでしょう?
それに、最大需要量が発生してない上に、他社受電分にも余裕があるはずだから、突発的事態でも対処可能なはずでしょう。

ところが、点検時期をわざと最大(←これ、言い間違いだな、最大は冬だから最大ではなく、夏季需要最盛期とでも言うべきかな)需要期間に当ててきてるんだろうが。3号機停止は確定的だったのだから、泊原発が止まる前に点検時期を前倒しでやっておけばよかっただけだろう。


何故、そうしたきちんとした対策を立てないかといえば、需給逼迫を正当化したいだけだろう?
卑怯者の奸吏が考えそうなことだな。

念の為書いておきますが、各発電所毎の発電計画みたいなものは過去に提出されているはずですので、2012年度に点検計画であったかどうかは、10年度とか11年度の計画を見ると記載されているかもしれません。経産省かエネ庁に書類が提出されているはずですので、情報公開法に基づく公開請求をしてもらうといいかもしれません。市民団体の方々とかで、やる気のある人たちは、定期点検の実施計画が過去の規定路線であったかどうか、確認をしてみることをお勧め致します。もし、そういう計画がなかったのに、急に点検期間に入ることが浮上していたり、他の火力発電所の点検期間とか工事期間と比較して、異様に長い日数であると、その理由はどうしてなのかなと気になるところです。

誰でもいいので、点検計画の徹底糾弾をしていただけると幸いです。


これは、とりあえずおいといて。

500万kWの需要見通しを立てておいて、これの7%削減を求める、ということを言うものと思います。
そうすると、465万kWに抑制されるので、供給量を下回ることが可能である、ということかな、と。

>http://www.hepco.co.jp/info/2012/__icsFiles/afieldfile/2012/04/23/120423a_3.pdf


これを読んでも、480万kWというのが供給量であり、20万kWくらい不足する、とされていますね。


で、普通の人たちに7%削減しろ、と求めると、かなり厳しい節約をしないと達成できないのではないかな、と感じるでしょう?
でもね、そんなことは全然ないんです。
いや、みんなが心して、節電に努めた方がいいんですよ。油断してもいい、と言っているわけではありません。


実感として、どの程度なのか、ということを言ってみるだけです。

参考として、昨年2011年夏の最大電力量は約480万kWでした。つまり、昨年と同じくらいならいい、ということなんです。異様に頑張らないとできないとか、特別な高額な対策を施すとか、そういうことはしなくても、昨年くらいの節電でも到達可能、ということを言っているのです。
(勿論、温暖化対策という面からしても、節電努力は緩めるべきではありません)


しかも、昨年の場合、東電管内よ東北電力管内が需給が厳しい、ということだったので、北海道からの融通が結構あったわけです。
で、480万kWには、その他に送った融通分が入っている数字のはずだ、ということです。


受電設備の関係上最大で60万kWというのが上限だったそうですが、北海道電力が送電した分は夏場で大体30万~50万kW強、という水準だったはずです。つまり、先に挙げた480万kWの需要電力分のうち、他の地域で使っていたのが30~50万kWは入っているはずだ、という意味です。

なので、域内の純粋な需要量だけで考えると、昨年夏であれば430万~450万kWであったはず、ということです。

そうすると、昨年と同じくらいの水準であれば、北海道電力さんの言う480万kWの供給力が存在するはずですから、

  450万/480万=0.9375

となって、需給は余裕があるはずだろう、ということです。予備率は6.225%くらい、ということですね。
今年は、東電と東北管内は余裕が存在するので、昨年みたいに送る必要がないわけですから、それが浮くということです。

なので、節約のレベルは、そんなに言うほど苦痛、ということにはならないはずです。

昨年と同じ、と思えば、酷いイメージはないでしょう?
いや、節電はどんな場合でも、行うべきなので、どんどん行いましょう。北海道電力の原発が全く不要であるということを、実証する機会を得たのですから、やればいいんですよ。

これが、電力会社とエネ庁と経産省の正体、ということですかな。



卑怯者のやり口って、マジ汚いよね。
オメーらの考えそうなことって、所詮はこんなレベル、ということなんじゃないですかねえ。
まともな事業者のやることか。誰の為に存在してるんだよ。


参考:http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/314da8fb266f65e8ef541fd0208a8d8b

拙ブログで考えたのと、大差ないじゃないですか。

まさか、480万kWからは、大きく減らせないよなあ?>>北海道電力どの



ちょっと追記:


おい、エネ庁だの経産省の連中だの、それから北電の連中は、きちんと説明してみよ。
できないはずないよなあ?


苫東厚真4号機の定期点検について、安全面などから考えて延期は不可である、と言ってるそうじゃないか。
誰が延期、って言った?(笑)

オレが言ってるのは、前倒しでやるのが当然ではないか、と言ったよな?

4月17日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b6388c2b6fe7b07c454d67f43d74ae95

そちらの資料作成は23日になってたぞ。
当方が記事を書いた時点では、存在してなかった、ということだ。

再掲しておくぞ。

例えば、各発電施設の定期点検時期は、全部把握してますかね?
前倒しで実施できるものは、5月中に全部終わらせておいて、6~9月に予定される点検は回避するとかしなくていいんですか?



本当に重要な設備交換とかなら、延期はできない、というのはその通りだろうね。
だったら、「すぐさまやる」のが当然なのではないか?
70万kWを供給力から「落とさない」為に、何が何でも7月までには終わらせておく、というのが当たり前の発想なんじゃないのか?

だが、お前らは、判っていて、敢えてやらなかった、そういうことだろう?

「延期は決してできない」

だったら、何故前倒しで済ませておかないんだよ。
その理由を説明してみろ。

定期点検を済ませてしまえば、夏の電力需給は「足りてしまうから」だろ?


前述の5月5日の記事でも、前倒しでやれ、としか書いてなかったろう?

というか、そんな5カ月間もかかる工事って、他でも普通なのかね?
たとえそうだとしても、2月に始めておけば、7月には終わってただろうが。
需給に余裕があるのは判り切っていただろ。

どうして、そうしなかったのだ?
原発が止まることが判っていたのに、だ。


それは、原発を動かす口実とせんが為、だろ?


性根が心底腐っとる。
正真正銘のゴミだ。

世間を困らせ、己の利益を図らんというのは、クズのやることだ。


他人の弱みに付け込む、卑怯者だ。
これだから、寄生虫を排除すべく原発をぶっ潰すしかないって言ってんだよ。