掃部介のラーメン

普段、あまり携帯電話の着信がないのですが、たまにこれでもか！って位、着信の嵐になる事があります☆

そんな嵐の中、久し振りに後輩のＴＮ君から電話がありました☆
「もしもし、グルメッチー☆さん、今新宿にいるのですが、これから八丁堀へ向かいます、よかったらランチを一緒にいかがですか？」☆
「新宿なの？　ランチはＯＫだけど、こちらへの到着は１時間後位かな～？」☆
「そうですね、ＪＲ総武線に乗って秋葉原まで行き、地下鉄日比谷線に乗りかえて行きます」☆
「え？　そっちのルート？」☆
「は～、他にルートありましたっけ？」☆
「新宿だったら地下鉄丸の内線で霞ヶ関か銀座まで行って日比谷線に乗り換えれば楽だよ」☆
「あ～、その方がいいですね～、今までこのルートに気が付かなかったな～」☆
「都内の地下鉄は何でも聞いてくれよ、全部把握しているからさ！」☆
「結構オタクなんですね」☆
「こらこら、それは偏見というものだよ、鉄道が詳しい＝オタクという公式はないんだから」☆
「そうなんですか」☆
「そうだよ、むしろ地下鉄の乗り換えはビジネスマンは熟知しておかないとだめだよ」☆
「はい、わかりました」☆
「では、１時間後に八丁堀駅で待ち合わそう」☆

彼は、たま～に電話をくれるのですが、アンニュイな感じはまったく変わっておらず、緊張感はまったくありません☆
この調子で世の中を生きていけるのですから、それができない私のとっては羨ましい限りです☆

八丁堀駅での待ち合わせは、交差点角の山崎デイリー☆
メタボリ系が多い中、痩身の彼はとても目立ちます☆
「お待たせ～、今日はどこへ行こうか」☆
「八丁堀は初めてなのでお任せします」☆
「ラーメンは？」☆
「おっ、いいですね～、美味しい所はあるんですか？」☆
「あるよ、この界隈では一番だろうね」☆
「行きましょう！」☆

私たちは新大橋通りを新富町方面へ歩き出します☆
桜川公園を横目で見ながら信号を越えますと、中央区入船の地域に入ります☆
通り沿いの喫茶店の先にラーメンの幟が見えてきますが、そこが目指すお店、『掃部介（かもんのすけ）』です☆

間口は１間ちょっとのこじんまりしたお店でして、席は奥に延びるカウンターのみ☆
店内は満席でしたので、入り口で待機です☆

待っている間に、彼へラーメンの内容の説明をしてあげます☆
「初めては、なんと言ってもメニューの最初に書いてある物、ここではラーメンを頼みなさいね」☆
「基本ですね！」☆
「そういう事」☆
２人はそれぞれラーメンを注文☆

こちらのラーメンの特徴は、チャーシューだと思います☆
豚のばら肉を細かく切った肉が全部で８個☆
炙りがあるので、風味は最高です☆
肉汁も詰まっているので、噛むごとにいい味があふれ出てきます☆
コクのある醤油ベースのスープとの相性もバッチリ☆
これに麺を絡めれば、相乗効果により極上の味が再現されます☆

彼もこのバランスの良い味に堪能中☆
「これは美味いですね～」☆
「だろ～」☆
アンニュイな彼にしては珍しく興奮状態☆
そこまでさせてくれる美味しさだったのでしょう☆

「またここへ来たいですね」☆
この言葉は彼の口から初めて聞きました☆
この答えがこちらのお店の美味しさなのですね☆

『掃部介』
中央区入船2-2-2
03-3551-0393
営業時間 11:30～14:30/17:30～21:00
定休日 土日祭日